EOLとは、サポートされなくなったソフトウェア「エンドオブライフ(EOL)」、あるいは「サポート終了ソフトウェア」と呼ばれる。また、「レガシーソフトウェア」と言うこともある。これらは、公式なサポートや更新が提供されなくなったソフトウェアを指している。
EOLではないが、これに近いソフトの一つにリンデンラボ社の3DCGソフト「セカンドライフ」がある。2000年初頭には世界でブレイクし、アバターという新しい発想により3DCGの仮想空間に展開されるソフトであり、私も新しい可能性を見いだしていた。だが当時3DCGを動かすためにはハードウェアの高いスペックが必要であり、最初から3DCGゲームや映像を意図してつくられたMacのように自由自在に使うためには難があった。現在でもリンデンラボ社からスマホで操作できるサービスは続いている。現在はメタバースがこれにとって変わっている。
私のこのブログも、実はセカンドライフの記述から始まった(2007年8月16日〜10月5日)。だからこのブログ第1回から21回までは、セカンドライフをクリエイションした私達アバター達によるシム建設プロジェクトのテクニカルな話しについてブログをスタートさせた経緯がある。
もう一つEOLとなったのが大変優れたランドスケープソフトVueがある。私はVue4の時代から使い始めた。当時価格も3万円と低減でMacとの相性も良かった。当時からランドスケープの表現、特に世界各地の地名をもした空や水の表現は、なるほどと思わせるリアリティがあった。だからCADなどで制作した建築オブジェクトを読込んでテクスチャーを加えるとクリエイターを納得させる3DCGができた。
それはいまのAuto cad系の低彩度発色とは異なっていた。おかげて低彩度発色の建築パースがいまも跋扈している。マンションの3DCGがそうした典型例だ。
話しをEOLになったVueに戻すと、世界のクリエイター達の遺産といえる。というのも今は自由に使うことができ、ダウンロードもMacのセキュリティを一時解除すれば可能だ。もちろん今使っても大変優れたソフトである事に変わりはない。
もう一つEOLをあげれば3DCGソフトstrata Studioがある。Winが登場する前からMac用のソフトとして定番だった。実はstrata stidioで3DCGをつくりVueに読み込んでテクスチャーを与えるとクリエイターを納得させるレンダリングができる。
さらにフィギャーソフトPoserで作成した人体(注)をVueに読み込むと、私なりのバーチャル環境ができる。PoserもEOLにならないかと思うが、女の子の裸が見たい高校生マニアとかガンダムのようなロボットづくりマニア達のお宝だからこのソフトは少し無理か。今でも低価格で販売されている。もうこれもEOLだと思うけど、マニアがいるから難しいのかもしれない。
以下の画像は、EOLソフトで制作した2000年代初頭の頃の作品を引っ張り出してみた。Vueで制作したCGにPoserのフィギャを配置した。フィギャは平均的アメリカ人のナイスバディである。裸で配置すれば良かったかなぁー・・・。というのもコスチュームを読み込まないことがあるからだ。特に水着のボトムなんかがそうだった経験がある。
そして最近では映像も必須の仕様として登場し、これらソフト間の連携が難しくなった場面もある。そうなるとホントにEOLソフト群と呼んでもよいか!?。既に3DCGのソフト環境は進化し続けている。
注)最近のPoserのけしからんのは、性器を表現しないことである。それでは人体ではないでしょうが・・・。ひどいのはペニス別パーツで人体につけなさいだって。つけてみたけど人体から離れていて、ペニスが中を舞う。それってグロテスクな仕様だと思うけどな!。それに女性性器も手抜きだよね。人体は正確につくらないと何の役にもたたない。
制作:三上訓顯、ヴァーチャルアイランドシリーズから。