Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

32.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年04月26日 | Design&3DCG
 最後の敷地にコミュニティのための小さな教会を配置し、これで当初予定した建築群は、概ね配置したことになる。
 だがまだ完成とは言い難く、建物の細かい調整といった地味な作業がしばらく続き、樹木・植栽それにデータ量が許す範囲で身の回りの点景もいるだろう。そして海岸の造成と制作が残っている。すべて仕上がれば、今度はフィギャーをいれてナイスビューの風景を撮影したいと思うし、このブログシリーズの冒頭で紹介した架空の城塞跡を、大学院などでの実習課題用とするためには、冊子化しておく必要があり、そのための編集作業が発生する。課題一つつくるのにも、実は大変な労力が必要になる。
 過去にヴァーチャルアイランドversion1の一部を抜き出して院生に実習課題として行わせたことがあるが、院生はかなり努力はしたが、やはり手に余り挫折したといってよい。3DCGの些細なオペレーションにたけるのは比較的容易だが、何よりも創造してゆくための最も重要な要素であるイマジネーションとフォーリスティックな思考がなければ、この実習課題は完成できないだろうと私は思う。
 この実習課題では、私とは違う感性で素晴らしい作品を作り出せる新たなチャレンジャーをいつも期待している。そんな教育方法が時には、必要だと私は考えているし、そのための答えの一つとして、私ならばこのように解決したとするこの参考作品を制作している訳である。ここで使用されているソフトは、教育版なので学生達でも購入できる比較的安価なものばかりである。それらは、私の研究室のPCにインストールされており、いつでも使える状態にある。
 実は私のこれまでの教育経験で言えば、このような実習課題で、意外にできてしまう可能性を持つのが、情報系の学生達であるとおもわれる。彼らは建築の知識はないが、コンピュータゲームのような、ゲーミング感覚でなしとげてしまうだろう。ゲーミング感覚というのも、領域を問わず情報化社会で必要とされる感性だと私は考えている。
 来月からは、また大量の学術論文等に眼を通さなければならないので、それまでには完成させたいと思う。現時点では、ホントにこの制作の最後までたどりつくのかわからないが、やれやれという気分である。

制作:Vue5
コメント
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