Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

33.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年04月27日 | Design&3DCG
 ヴァーチャルアイランド・リゾートホテルの中庭に植栽を入れてみた。中庭の大きさにカットした薄いオブジェクトを中庭に敷き、それをEcosystemを用いて芝生にしてみた。
 クリック一つでこうなるところが、vueの優れた点である。それにしてもこの僅か30m四方の植栽のオブジェクトを入れたことで、オブジェクト数がそれまでの城塞跡や建築群の270万から一気に600万に増えた。それだけvueの植栽オブジェクトは緻密だということを実感する。
 これまでの建築群だけの環境から、植栽を入れることで随分風景や雰囲気は変わる上に、少し制作意欲が湧いてきた。実を言うとこれまでの建築群は淡々と制作していた。今一つ気分も乗らないし、パソコンに向かうのも憂鬱であり、ひたすら忍耐の日々であった。
 この先植栽とか、身の回りのよく眼にしている家具やディテールなどをいれると、少しこのリゾートの雰囲気がでてくるかも知れないという期待感を感じさせてくれる。実は私達の生活の多くは、そうしたグランドレベルでの身の回りの風景になじんで生活しているのである。だから建築群を見下ろすなどという風景は、実は大変少ない経験だし、そうした風景をみてもあまり感動はない。喜ぶのは建築屋だけだろう。そこに利用者と建築屋との大きな意識のずれが生じていると私は考えている。
 環境と建築とが共存している風景と言えば、誰しもがあげるF.L.ライトがデザインした落水荘だろう。森の中に見え隠れしている風景が絶妙である。翻って京都にある世界文化遺産だって多くは樹木の中に囲われ見え隠れしているのである。それを思えば、建築一つがやたら目立つ現代建築というのは、実にダサく恥ずかしいといわざるを得ない。そういう恥ずかしい建築を学生達は好きなのであるから、これまた困った現象である。
 さてヴァーチャルアイランドもこの先の展開では、できるだけ樹木の中に隠そうと目論んでいる。あとはソフトやパソコンの処理能力次第だが。

制作:Vue5
コメント
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