Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし27. デジタルな色彩

2009年06月11日 | Kyoto city
 この10年近くデジタルカメラで撮影した画像を扱っていると、機材メーカー毎の色の特徴をいやでも感じる事がある。そのこと事態は微差なのだが、 眼がなれてくる故だろうか好き嫌いも発生してくる。
 例えばここに掲載したCanon製デジタル一眼レフによる画像は、生活の過半を占める人工的に着彩された彩度の高い対象では優れた発色をするのだが、バックグラウンドとして写されている低彩度の樹木や自然の緑、古い素材は、概して発色が悪い。古いものには、興味がないと、いいたげな発色傾向である。そこでphotoshopで微修正したが、あまり変わらない。概してあの派手と地味とが平然と混在するCanonの色が嫌いになってくる。じゃあ、Nikonか。こちらは全体として地味傾向で、鮮やかさを増しても、どこか地味さが残る根暗な傾向には変わりがなく、Canon製とは対照的な特徴なのだろうことは、わかるが、こちらも好きななれない。
 どちらのメーカーも基本となる色彩に忠実に向かおうとしているわけだが、そうした真面目さは日本人的で微笑ましいが、写真としての面白みに欠けていると私は感じている。
 ところで、このブログシリーズのno21~25迄は、Fuji FinepixS5proを使用した。それは私が気に入っているリバーサルフィルムのような発色である。なんといっても緑が鮮やかに写される。新緑だから、鮮やかにクリヤーに写る点では、私が気に入っている発色なのである。そして今回は、Canonの色である。比較されれば、理解されよう。この松の樹木の色はいだたけない。
 何が言いたいかというと、そろそろFujiから次世代プロダクトを発売して欲しい。個人的希望としては、大変スタイリングがよいNikonD300ボディに、Fuji製EXRのCCDを搭載したデジタル一眼レフを。現状では、FujiのデジタルコンパクトカメラF200しかない。この機種の色彩がよいことは、言うまでもないことだろうと推測している。

京都御所・葵祭
CanonEOS 40D、EF100-400mm/F3.5-5.6
コメント
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