Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし25. エスキースとデッサン

2009年06月08日 | Kyoto city
 ここ連日ブログを書いており、MIKAMI`S BLOGのトップ画面は5回分しか表示されない故、「ヴァーチャルアイランドver2.」のカットが消えたことだろう。アーカイブに全て収録されているので、興味があればこちらにアクセスしてください。
 かくいう私自身、実はこのアーカイブを時折眺めて、原稿のテーマ探しをしていることがある。大学の講義で述べているような事柄の発想の源も、このブログで書いていたりする。そういう意味では、エスキースのようなところが、このブログにはあるのだろう。
 ところで先日我が家で人並みに見られるようになったテレビ番組で、故イブ・サンローランの特集を見ていた。彼のファッションの原型である数多くの手書きスケッチが写されていた。彼は、それをデッサンと読んでいた。そこでエスキースとデッサンという言葉を、web辞典で調べてみた。
 エスキース:建築製図の制作過程に着目していえば、エスキースは、構想を練る段階で用いられる作者の内面の軌跡のようなもので、かならずしも他者とのコミュニケーションを予想しているものではない。つまり製図の下書きである。
 デッサン:美術用語としては、素描、下絵の意であるが、フランス語の意味では文様や意匠の図案、建築・家具などの図面も含まれる。
 どちらの言葉も、制作過程での下書き或いはスケッチを意味しており、語義は同じ事であることがわかる。だが これらの言葉を使用する分野が異なっており、 物事をつくることを、ルーチンワーク的、或いは工学的製図と捉えるか、意匠というクリエイション概念の強いデザインと捉えるかの違いは、この言葉を運用しようとする人間の意識に関わっているのだろう。
 私の場合!?・・・・そりゃもう芸術系の出身だから、デッサンというべきだろう。これからは、そうするか。ただ工学頭の学生達が混乱するので、これまでエスキースと読んできたが・・・。

清水寺
Fuji FinepixS5pro,AF-SNikkor16-85mm/F3.5-5.6ED
コメント
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