Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE526. 厳しい気候

2012年11月25日 | field work
 いずれ大学の紀要に書こうと思うのだが、宿根木は日本海からの偏西風をまともに受ける立地にある。しかし集落の両サイドの丘陵地が北西からの偏西風を避け、それらの窪地のようなところに集落が配置されている。良好な港があり偏西風をさける巧みな集落配置である。各集落は密集して建てられ、日本海からの風を避けようと努力しているかのようだ。
 寒いとき人はどうすごすか。外からは幾重にも壁を設け、奥にあたる暖がとれる囲炉裏に集まる。さらに奥の奥の窓のない部屋は寝室である。この集落にはそんなプランが多い。小さな集落の中を歩いていると日本海の気配は感じない。それが住まいとしての安心感に通じるのかもしれない。といって海が大いに荒れれば海鳴り位は聞こえてくるだろう。日本海が荒れたときはジッと静かに暮らすほかない。
 民家が立地にこだわらなくなったのは、アルミサッシが登場してからである。昔の建具に比べれば、アルミサッシの建具は大変優れものだ。伝統的景観がなんて暢気なことをいっている場合ではない位に、ここには日本海の厳しい気候があるのだ。
 今日は、連休最後の日曜日。新幹線は、指定席の通路にまで人が立ち大変混んでいた。今日は、名古屋から一つ目の駅金山の都市センターに出向いた。いつもバス30分で大学にゆくのに比べれば、電車で一駅というのは大変楽だった。明日はゲットした画像と資料で12月からの新講義のレジメが2/5完成予定するといいけど・・・。

佐渡宿根木,2012年11月15日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO25600,焦点距離20mm,露出補正0,f4.3,1/60.
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