Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE522. タクシーと居酒屋

2012年11月21日 | field work
 宿根木の路地の夕方は暗い。 もうISO25800というこの機材の最高感度だ。それでもフィルム時代ならば三脚が必要だった頃に比べると、手持ちで撮影できるのはフィールド派にとってはありがたい。オリンパスは、後継機がでるごとに高感度画質が向上してくる。これぐらいの光だと最高感度が常用範囲に入ってくる。画質は荒れるが撮影はできる。いや、画質が荒れても撮影できなければならないのである。傘を差しながら片手で撮影していた。
 私には、伝建地区を訪ねながら、都市部のホテルに泊まり古い居酒屋を探したいという意識がある。そういうときは、タクシーに乗るのが手っ取り早い。こちらの訪ね方次第で、運転手さんは良いと思われる居酒屋やバーに連れいってくれる。昔仕事をしていたときも、青森市でタクシーの運転手さんに、長居のできる楽しいバーに連れて行ってくれた。その後青森に行く毎に、同じバーに通い続けた。青森の街がよく見えるのもこのためかもしれない。
 名古屋に赴任したときに、やはり年配のタクシーの運転手さんに、どこかお店に連れて行ってくださいと頼んだら、「そんなもん !、知るかい!!!」という高飛車な返事。
 あれーっ、そういうところ紹介してくれるのがタクシーの運転手さんの技じゃないの?、と言ったら、「ならば、降りろ!!」ときた。いゃー、名古屋のタクシーは絶対乗ったらあかんですな。それ以来名古屋で飲もうという機会は皆無となった。したがって当然名古屋の街も、絶対によくなんか見えない。いまでもそう思っている。
 そろそろ忘年会シーズンだ。私の研究室でも、毎年学生達が知恵をこらして名古屋市内のお店を探してくるが、まあ、味も値段相応で普通のお店ばかりで、再度訪れたくなるようなところではない。やはり名古屋のタクシーと居酒屋はあかんですな。
 私がよく行く名古屋のお店をしいてあげれば、大学の並びの居酒屋「よっちゃん」ですね(笑)。

佐渡宿根木,2012年11月15日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO25800,焦点距離63mm,露出補正-1.0,f5.6,1/100.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE521. 居酒屋は必須だ!

2012年11月21日 | field work
 石段を降りて集落の中に入ると、夕方の雨上がりの狭い路地の風景は、すこぶる美しい。おもわずやったとこおどりしたくなるぐらいに興奮した。
 重要伝統的建造物群保存地区に指定されてから取り付けられたであろう街灯が、良いアクセントになっている。こんな路地からに路地へと徘徊できる体験は日本では宿根木しかないだろう。石畳は長い間の人々の往来で真ん中部分がすり減っていた。海岸に出ると日本海が少しばかり荒れていた。
 宿根木の集落は感動ものなのだが、当然のことながらここは漁村なので夜が退屈だ。だから居酒屋なんかあろうはずがない。だから民宿で腹一杯たべてお酒をのんで早々と寝てしまうことにした。そしたら真夜中に眼が醒めた。窓を開け日本海の冷気を感じながら、また寝るしかない。船といい宿といい、寝てすごす時間の多いこと。
 だから次はどこへゆくかと考えたとき、古い街並みが残り、そしてなによりも夜行け、旨い肴をだす居酒屋があるというのが私が訪れる街の必要条件だ。目下、そんな街がないかなと物色している。特に昔からやっている地元の人が通う居酒屋は必須だ !。これがないと街を訪れても、旅人には夜が退屈である。

佐渡宿根木,2012年11月15日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO12800,焦点距離34mm,露出補正-1.0,f5.1,1/80.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする