Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE1107. 荒技師

2015年02月08日 | Shinkansen commuting
 後期の授業が終わり4月の入学式の間までが、実は大学の先生は大変忙しいということは昨日書いた。じつはこの間の教育に関する仕事で大学の先生の仕事の1/4である。
 もう一つ研究という仕事ある。日本の多くの学術団体のの大会は秋に開催されるが、そのための論文の投稿締切が4月始めなのである。従ってこの忙しい時期とバッティングするように大会論文の執筆をすすめなければならない。特に院生は修士論文の提出与件が大会論文を発表していることとあるから必須となる。
 もうデータを解析したり、いやそれ以前にデータがない、データがなければ調査する他ない、間に合うか・・・とまあ七転八倒の笑える世界が続く。さて教育と研究とここまで悪戦苦闘して、それは全部他人のための仕事であり、私の仕事ではないことに気がつく。そんな一連の嵐が通り過ぎるとようやく、本来の自分達の研究に戻れるわけである。
 自分達の研究・・しなくていい!?、文科省の助成金がついてんだよね。しないわけにはゆかないでしょう。かってはそんな重層的な教育と研究の仕事に加え外部の仕事もあり、しかも名古屋と横浜を通っていた。だから1日24時間でも足りない。そんな多忙な中を結構楽しんでいたようでもある。
 限られた時間の中で多くの仕事をたずける方法は二つある。一つは仕事に応じた時間を配分すること。ただし、これをすると夜寝る時間がなくなり、頭脳労働者としては致命的だからこの方法は採れない。
 そこでもう一つの方法は、仕事を片付けるスピード2倍にする。そのめには段取りや無駄のないスケジューリングが必要になる。 相手は5分でその倍ぐらいの説明を早口でうけるので慌てふためくが、私は夜ちゃんと寝られる。私は、こうした後者の方法でこの忙しい荒波を乗り切ったわけですね。
 まあ大学の先生の仕事のやり方は、荒技師ですね。

新幹線・京都-米原 2015年1月26日
OLYMPUS E-M1,LEICA.DG.SUMMILUX25mm/F1.4
ISO200,露出補正-1/3,f/6.3,1/800
コメント
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