Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

番外編143. 風土的風景

2015年06月08日 | Okinawa
 アメリカ、中国、東南アジア、と続いたから沖縄の風土的風景でもアップさせておこう。
 こうした壁面と空といった輝度差の大きい要素を一つの画面に入れるということは、フィルムに比べればラチチュードの低いデジタル機材は苦手なのだ。とくに沖縄の空は大変明るい。
 対処方法としては、三脚に機材を据え付け、RAWモードで壁面に露出を合わせて1枚、空に露出を合わせて1枚撮影しておき、あとでphotoshop上でそれぞれ露出のあった部分を合成するという手法が一般的だろう。私のMacでもそれは簡単なのだが、一々フィールドの現場に三脚を持ち込むということが煩わしい。だから空が飛んでいるのはパスする。こちらは空ではなく建築空間に関心があるのだから。
 それ位に沖縄の空は明るいし、当然陽ざしが強い。フィールド調査で一日歩けば十分日焼けしてくれる。太陽をなめたらあかんよ、といわんばかりだ。亜熱帯とはそんな気候なのだ。
 そんな亜熱帯の気候の中でも、前世代機材だが、撮影の基本にはレスポンスよく反応してくれるEOS1Dsだ。このメーカーは最上位の機材を使うのが最適であり、それ以下になると次第に手を抜いてゆく。つまり回路基盤を始めとするメカニズムのコストダウンというわけだ。
 EOS1Dsをライツのように軽々とラフに使えるようになると格好いい。それにクリアで抜けるようなスッキリとした画像は大変気持ちがよい。重いのにあえて使う理由でもある。
 建築の風土的話をしようと思っていたら、撮影機材の話に転んでしまった。

那覇市首里
EOS1Ds Mark3 EF16-35mm/f2.8
ISO200,焦点距離35mm,露出補正0,EV,f8,1/250
コメント
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