Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

PEN LIFE1185. 門

2015年06月23日 | Kyoto city
 画像から、門があって中に入ると別世界という昔の遊郭などの空間構造を思い出すが、ここは西本願寺の門に過ぎない。堀川通りが昔の参道を横切っているので、門だけが取り残された。それでも創造力を働かせれば、別世界への入り口かと思わされる都市景観ではある。
 京都の羅城門しかり、パリの凱旋門しかりである。門は、現代の都市が捨ててきた設えの一つであり、そんなものがあっては交通の邪魔だというわけだ。門があれば塀がある。現代都市構造は、そうした閉鎖的な空間とは対極的な位置にある。
 だがよくよく考えれば、都市の門が閉じるなどという場面を創造すれば、なかなか面白い空間でもある。門と塀で囲われた異質の空間というのも興味深い。
 今でもアメリカではゲーテッド・シティという設えがあるが、それは富裕層が犯罪に巻き込まれないために塀で囲ってしまおうとする設えである。
 私がイメージしているのは、そんなネガティブな設えではなくて、もう少しコミュニティや街の特性を維持するための門といったらよいか。
 つまりこのブログでも時々とりあげたが、囲郭型の街区なんてあるのかもしれない。現代で門があるのはデイズニーランドの類のテーマパークぐらいだろうか。門によって明解に区切られ、そこをくぐれば確かにそこには異質な空間とサービスが存在している。
 話題は変わるが1万枚あるスライドのデジタルデュープを作ろうかと考えた。今はロッカー1台分を占拠している。それにデジタル化しておかないと講義などで使えないという悲劇がおきる。今時スライドプロジェクターは私が1台だけキープしている。それが壊れたら補充は聞かない。
 そんな理由から外注すると1枚1000円以上するから合計1000万円!!!。そんな費用はない。ならばマクロレンズとスライドコピーアダプターとがあるので、AFで効率よく作業のできそうなニコンDfを調達しようか。1枚5秒で撮影すると5万秒、つまり14時間弱で澄みそうだ。
 明日は注文しておこう。それも校費で。 どうせいずれこのタイプの小さなニューモデルが出たら自前で買おうという目論見。今のタイプはでかすぎて自前で調達する気分ではない。どうせ後で誰かが使うだろうと推測。こちらはデュープがつくれれば、あとはツァイスでもつけて遊ぶぐらいだろうから。

京都市 正面通
OLYMPUS PEN E-P5,M.ZUIKO DG12mm/F2.0
ISO200,露出補正0,f/3.5.1/200
コメント
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