Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ZEISSの空気67. ゑべっさん!

2020年01月09日 | Kyoto city

 

 京都市内は暖冬である。といっても暖かくなるわけではなく、いつもの寒さが少し緩むだけだ。だから緩寒(ゆるかん)といった方が適切だ。昨夜は屋根をたたく激しい雨音がしていた。明け方雨があがり、透明感ある空気は撮影向きか。

 そこで新年初めて撮影機材を持参して夕方の散歩に出かけた。

 先ずは、ユニクロで超極暖のインナーをもう少し調達しておきたいので河原町へでた。店は春物オンリーだが、超極暖インナーはバーゲン価格になっていたのは幸い。それも1週間もすれば売り切れるだろう。しかし京都はまだ寒い日が続くから、これはまだまだ必需品なのである。

 そして先斗町を抜け、ゑびす神社のお祭りにでかけた。十日が本祭りだが、今日から前夜祭というべき宵ゑびすをおこなっている。通りに屋台はでているが、まだ商売はしていない。今日は人出が少なく楽に歩けるのが幸いだった。明日からは人出が一気に増える。

 子孫繁栄・五穀豊穣の神様は農家の神様である。子供は労働力だから、産めよ増やせよが人々の願いだ。それによって労働力が増大し農作物の生産量があがるわけである。それに対してゑびすさんは、商売繁盛を柱とする都市の神様である。だから京都の街の神様はゑべっさんなのである。

 商売繁盛、笹持って来い!、このかけ声で巫女が踊り、神様を笹に封印するというわけだ。この笹にいろいろと飾り物をつけて1年間家にさしておく。

 もう一つある。京都市内の飲食店にゆくとよくみかける赤い暖簾が付いたマネキである。これも商売の縁起物。みんなこの神社で調達してゆくから、そりゃ明日や十日の人出はすごいのですよ。だから私は近寄りがたいわけ。

 ゑべっさんを尻目に建仁寺を抜け、祇園を横切り、京阪で伏見に向かった。今日はクロッキー教室の日だ。雨上がりの空気に透明感があり街が綺麗に見える薄暮の夕方だった。

 

京都市祇園ゑびす神社

SONYα6000、Carl Zeiss Vario-Tessar E 4/16-70mm

1)ISO500,焦点距離70mm,露出補正0,f/4,1/125

2)ISO4000,焦点距離16mm,露出補正0,f/4,1/60

3)ISO500,焦点距離35mm,露出補正0,f/4,1/60

4)ISO2000,焦点距離56mm,露出補正0,f/4,1/90

5)ISO4000,焦点距離16mm,露出補正0,f/4,1/60

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする