Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE1585. 小説:小樽の翆5. 結婚式にゆくんだってさ!

2020年01月21日 | Sensual novel

 

 翆の木賃アパートのカーテンの隙間から陽が射してきたので眼が覚めた。今日は小樽も少し空の青い部分がみえる。

 男の勝手な目線だけど、セックスした後の女は、一皮むけたように、あるいはつきものが落ちたように少しだけはつらつとしているようにみえる。翆は、朝飯の支度をしていた。

翆「今日は看護師のときの若い子の結婚式にゆかなきゃ。若いといっても、もう33よ。その彼女が結婚式をあげるまでが大変だったの・・」

大恋愛でもしたのかい?

翆「そうじゃなくて、恋して、その前に男捜しだけど・・・、結婚式にたどりつくまでが、決めた!、別れた!、といろいろと難儀だったよ、聞いている方が疲れた!、世の中じゃみんなこんなめんどくさいことをしているんだ・・・」

だって、女の子が社会出たら、男探した、つきあった、別れた、また男探した・・・これを繰り替えすようだよ。

翆「そうよ、彼女も何人も男渡りをして、こっちも、もう、いいじゃんあれで・・と納得させるのに骨折れた、もう嘘っぱちまでこいて・・・」

つまり意志薄弱ってわけだ。翆みたいに恋愛と結婚をはしょれば、いいのに(笑)。

翆「大体恋愛したいと考えるのがいけないのよ、恋愛なんて作家がでっち上げた妄想でしょ、恋愛ではなくて、お互いに脳内ホルモンが分泌しているから、ラブラブのグッドタイミングなのよ。そのときにお互いバクッとくっついちゃえばいいんだけど、それが当たりか外れかは、後の祭りよ!、そんな男の人の未来のことなんか女の人にはわからないんだから・・・」。

女って、いい男みつけて、大恋愛して、みんなから祝福されてゴールインして、そんな順序ができているみたいだね。

翆「ない、ない、そんな順序!、少なくとも私は!。あっ、この男フィーリング逢いそう・・それで十分じゃない!。お互いに脳内ホルモンが分泌されているタイミングが合うこと自体がラッキーだと思ってさ。でっ、彼女のお相手は普通のサラーリーマンだって。脳内ホルモンなんかなさそうで、回りから言い含められて恋した錯覚になっての結婚だよ。さて喪服・・じゃなくて結婚式のお洋服と・・・」

みんなそんなんで、インチキ恋愛をして相手をみつけてゴールするわけだ。運動会の借り物競走みたいですね。

・・・・・

およよ!、礼服だと二十歳の息子がいるとはとても思えない色気。いいじゃん、一発やってからゆけば・・。今、脳内ホルモンが分泌してるんだ。

翆「今時間がないから、帰ってきてからね((^_-)-☆)」

 

OLYMPUS E-M5,M.ZUIKO DG12mm/F2.0

1)ISO1600,焦点距離12mm,露出補正0,f/2.2,1/1000

2)ISO1600,焦点距離12mm,露出補正0,f/2,1/1000

 

 

 

 

 

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