Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE1581. 熱海再訪

2020年01月17日 | field work


 熱海は、昔からの温泉保養地であったが特に風光明媚というわけではない。だが急傾斜地の多い土地でありアップダウンが続き、静かな屋敷と民家が連なり、そこへマンショが建ち並び、少し面白い人工的なタウンスケープをつくりだしている。

 それに熱海は洪積層なので地盤が固いというのが地元の見解だ。それであのような急傾斜地に民家が建てられるわけだ。因みに東京は軟弱な沖積層だから中高層以上の建築物は、地下30mに及ぶ建築杭が必須だ。だから東京を遠目に見ると、無数の爪楊枝の上に建築が建てられていることになる。

 熱海に話題を戻すと、今時流行らなそうな夜の街などもあり、結構狭いところに興味深い被写体が数多く埋もれている。下宿屋風や、川の一角のアパートなんか年中川の流れる音がするし、変形の二間続きの部屋だけど、どんな人たちが暮らしているんだろう。この頃早咲きのあたみ桜が散り始めていた。

 歩き回ると、東京の近くに、こんなに面白い撮影スポットがあったのか。

 温泉街の輻湊した迷路のような道の奥の狭い民家の一間に、ひっそりと棲むというのも面白いかもしれない。そんな民家のうち懐に分け入って、坂道を遠目にみつつ、ここの日常の暮らしを撮ってみたいと思うけど、熱海には恋人がいない(笑)。

 さてこの街を徘徊した後は、当然のごとく駅近くの共同浴場で温泉につかり、新幹線のひかり号が常に満席なので、空いているこだま号でトロトロと京都へ帰った。

 

静岡県熱海市(2013年3月3日)

OLYMPUS E-PM2,M.ZUIKO DG12mm/F2.0、OLYMPUS E-M1,Leica DG Macro-Elmarit Asph 45mm/F2.8 

1)ISO640,焦点距離12mm,露出補正-0.3,f/11,1/80

2)ISO400,焦点距離12mm,露出補正-0.3,f/11,1/100

3)ISO200,焦点距離45mm,露出補正-0.7,f/3.2,1/125

4)ISO800,焦点距離12mm,露出補正-0.3,f/11,1/60

5)ISO400,焦点距離12mm,露出補正-0.3,f/11,1/60

6)ISO200,焦点距離45mm,露出補正-0.3,f/4,1/200

コメント
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