Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Design&3DCG162.Eプランver2.の3DCDについて

2024年10月18日 | Design&3DCG

 3DCGや建築の設計をしている人にしかわからない話。しかしどんな場合でもモノをつくるプロセスには必ずこういう場面がある。
 建築設計図にもとづいて3DCGを制作した。素人には図面ではわからないから3DCGで視覚的に空間を表現する必要がありそうだ。まして相手は日本人ではない。
 一つのソフト内で完結できる作り方ならば問題はない。だが異なる複数のソフト間でデータを移動させてつくると様々なバグが発生する。基本的には設定方法なのだが、レガシーソフトは日本語マニュアルがない。これを解消しないと次の作業ができない。そんな悩ましさの最中に気分転換でブログを書いている。頭を切り替えるには調度よい刺激だ。
 空間は3次元だという原則がある。正方形をつくるならば6面体であることが原理だ。「そんなことは文科系だってしってるさ、あんた!、頭が小学生かい?」といわれそうだ。だがその原理に振り回されることになる。
 というのも3DCGだって同じ原理だ。3DCGは前述の正方形の原理に従って6方向からの図面が表現される正射投影図である。トップ画像は、正射投影図の俯瞰、つまりプレビューでみた3DCG画像だ。中央にオークの質感を加えた木構造。そして建築にとりつくアッセンブリーの数々、最後に家具もある。そして背後のグレーは、図面から立体化した際に高さ方向の寸法の基準としている3DCGの物さし的パーツだ。従って設計図面に従って3DCGを制作している。こうした作り方は家を作る場合と変わらない。
 6面体の難儀な一面を紹介する。6面チェックをすると、はるか遠くに飛ばされたオブジェクトまでグループ化されている。つまり立面図の平行線の範囲内にある全てのオプジェクトをグループ化してしまうから、背後のはるか遠くのオブジェクトまで木構造のテクスチャーを与えてしまうことになる。
 わかりやすくいえば、東京駅の東海道新幹線車両の真横の立面を範囲指定してグループ化したとする。そうすると立面の正射投影図の背後にあるすべてのオブジェクトがグループ化される。つまり車両の背後にある在来線電車やホームや、さらには丸の内側駅舎や丸ビルや皇居の城門までグループされてしまうだろう。だから制作途中のオブジェクトの上下、左右、前後の6面方向からチェックし、使わないオブジェクトは平行透視範囲内におかないことが原則になる。
 なんでこんなことを書いたかというと、木構造のオブジェクトを設定するときに随分と無関係なオブジェクトまでグループされてしまい。結局この作業を10回程やり直しをさせられたからだ。そのたびごとに後から取り付けた全てのアッセンブリーを外さなければならない。自分の注意不足とアホさにに腹が立つ。それでは問題は解決しない。
 完成した3DCGをランドスケープソフトに読み込ませてフィリピンの空気にしたいと考えている。今は3DCG上であらかじめ設定したテクスチャーは、ランドスケープソフトに読み込んでくれるはずだが、それができなかった場合、3DCGソフトをテクスチャー毎にフィイルを別ける必要がある(木構造や家具の木の部分、窓ガラスやキッチンの棚のガラスや食卓の食器、さらには屋根やブレースといったスチールといった具合に)。それらをランドスケープソフトに読み込んで、再度テクスチャーを設定してから家全体の姿をつくる。
 そのためのトンボが左下の3軸方向のクロスである。すべてのファイルをらん°スケープソフトに読み込んで、トンボがピタリと重なったとき壁や窓がずれることなく一つの建築になるはずである。もちろんテクスチャーをそのまま読み込んでくれれば簡単な話だが。これも3DCGの経験をしないと理解されないだろう。
 さて、フィリピンの嫁の家の設計の続きを書き続けよう。調度ブログにはDesign&3DCGというカテゴリーをつくってあり、既に160回書いていた。だから今日は161回目。いつかカテゴリーの整理をしなければ・・・。多分しないけど!。

3DCGソフト:strata design 3SCX 7J
コメント
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