この頃定期券を買い毎日京都から名古屋まで新幹線通勤をして大学に通っていた。そして車窓撮影に没頭していた。そのあたりの画像はブログカテゴリーShinkansen commutingでアップしている。
東海道新幹線は1秒間に75m程進む。だから線路際の風景は一瞬で消え去る。毎日通勤していると目にとまる光景が幾つかできる。その一つが愛知県稲沢市明蔵寺だ。名古屋を出ると左側に三重塔を要するお寺さんのある一体が古い民家が集まる集落のようだ。だが線路際の施設や電柱や樹木や対向列車に阻まれ容易に全貌が現れない。だから毎日機材のシャッター速度を1/4000に設定し、トライ・&エラーで撮影していると光や天候によって、また季節毎に表情が違う表情が現れそれは愉しい通勤時間だった。そんな一つが明蔵寺界隈だった。
通勤のときは京都駅で紅茶を買い、こだま号自由席は空席ばかりであり、窓側に陣取り、紅茶と機材をテーブルに置き、あとは天気を勘案しながら車窓を注視して被写体を探せばよい通勤時間だった。だから新幹線定期券の1/2を自己負担しても損した気分ではない。むしろ愉しい時間を作れたことが意味がある。
おかげで休日まで大学へ出勤し出勤簿一ヶ月分の全ての日に押印があり、事務から出勤簿に休みが皆無では困ると泣きを入れられた。だから適当に出勤印を消したけど出勤簿ってええ加減だと思われた。
愛知県稲沢市
OLYMPUS E-M5,M.ZUIKO75-300mm F4.8-6.7 II