NIKKAが在留カードの更新手続きで日本へ来たとき、Philippine,ABS-CBNがお昼から放送するバラエティ番組"It's Showtime"を毎日見ていた。もちろんPhilippineの人気番組でありYouTubeで日本でも見られる。ゲイの司会者をはじめ複数の司会者と参加者を巻き込んでタガログ語のやりとりが絶妙なのだろう。言い換えれば日本の笑っていいともと新婚さんいらっしゃいが合体したバラエティ番組といったらよいか。
さてPhilippine人達に受け入れられている日本のエンターテイメントをみてみよう。
ヒット曲では、徳永英明「最後のいいわけ」が断トツに知られており、フィリピンのカラオケボックスには必ず入っている。
Googleで検索し抽出されたWEBサイトを見るとサザンオールスターズ「いとしのエリー 」とか、宇多田ヒカルの「First Love」などがフィリピンでも歌われていると書かれてあるが、私はフィリピンでは一度も聞いたことがないし誰も知らない。日本人の一人よがりな判断なのだろう。
そもそもフィリピンはアメリカ文化が直接はいる。だからアメリカのヒット曲なら若いフィリピン人はみんな知っている。
日本のアニメもフィリピンで放映されている。WEBサイト「フィリピン人気日本アニメ人気ランキング10,2021年」(注1)で紹介されているが、ここに登場する全てのアニメは、私はフィリピンでは一度も見たことがない。そこでChatGTPで調べた。今見られている日本のアニメは「ワンピース」。私もこの登場人物のイラストを描かされたぐらいだからフィリピンで見た記憶があった。従ってWEB情報は、古すぎてこれもあてにならない。
そうなるとGoogleの検索はアクセス数が大のものから表示されてゆくが、実はそこが曲者である。アクセス数が多いということは二つの視点がある。一つは絶対数が多いこと。二つは経年でアクセス数が増えたこと。この二つが混在してGoogleのアクセス数となって検索されるから、事エンターテイメントに関しては、古い情報ばかりが検索される場合もある。つまりGoogleは新しい情報検索には役に立たないのである。
新しい情報を得たければ、フィリピンのカラオケパブのリストをのぞくかテレビをみるしかないだろう。あるいはChatGPTがある。AIは最近のトレンドを踏まえた上で回答を寄せてくる。そこがAIの長所だから、今はGoogleが少し進化した程度のものである。これからのAIの可能性を見たいですね。
注1)https://trendingspot10.com/firipin-japananime-popularranking10%E3%80%80/#google_vignette