Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

エッセイ784.定点撮影

2024年10月31日 | field work






 東海道新幹線の車窓撮影画像を並べてみると、季節の変化が光となってあらわれる。狙いを定めたポイントの一つ猿木集落の四季の画像を並べてみた。いわば定点観測ならぬ定点撮影。トップ画像は2015年2月の画像だ。
 猿木集落は上りの新幹線では米原の手前にあたり、犬上川を渡り藪を越すと突然現れる。背後の特徴ある形の山は多賀大社のご神体であり、山の反対側に社殿がある。
 こういうときは予めマニュアルフォーカスでピントを設定しておき(置きピン)、川を渡り終えたら連写開始である。大体20〜30カット程撮影しておくと、そのなかの1カットぐらいが使える画像になる。それにここは電柱が必ず入るから、それを含めての集落である。今ではドローンを使えば撮影可能だが、当時はなかった。
 通勤時というのは誰でもが毎日撮影できる。そのためには少し早いすいている電車に乗り窓側に陣取ればよい。ロングシートの電車では後ろを振り返る必要があるからドアのところが良い撮影ポイントだろう。多分都市の商店街のストリートや公園や河川などが被写体になるだろう。だが大体都市の生活はいつも同じである事が多いから面白い被写体があるかは疑問だ。その点では自然が被写体ならば光や雲の天候状態によって毎日ドラスティックに変化してくれる。
 東海道新幹線ならば、新横浜-熱海の間などは山が迫り変化ある被写体が撮影できそうだ。あとは京都-名古屋の集落。新幹線は高架を走るから大変撮影に都合がよい。しかし近年スピードアップに伴い防音壁が増設され撮影できないところが増えてきた。それは残念というほかない。

滋賀県多賀町猿木
OLYMPUS E-M5、M.ZUIKO75-300mmⅡ、Lietz Tele Elemarit45mm、EOS1Ds mark3,EF28-300mm.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする