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オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

黒ヤマベと遡上サクラマス♀のドラマ

2012-10-04 21:20:54 | ヤマベ釣り
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20XX年9月17日(月)曇り~小雨
ちょっと遅くなったが、午後3時に自宅の近くの常呂川支流の源流域に妻と二人で恒例のクロヤマベの撮影に出かけた。この渓流にはアメマスもオショロコマもニジマスもいない。ヤマベだけの川だ。1昨日の大雨で常呂川水系は大増水し、そのときサクラマスが相当数遡上したはずである。この渓流に遡上する正真正銘のネィティブのサクラマスは従来♀ばかりで♂の役割は全面的に河川残留型サクラマス(ヤマベ)が担っている。大雨から一日過ぎて、川の水は落ち着きを取り戻しているが、あちこちに岸辺をえぐられた跡や川岸を越えて広範に水が走った痕跡が生々しい。車を止めてからうっそうとした森の中の林道を15分ほど歩いて釣り場へ向かう。雨雲が低く垂れ込めているせいか、もう日陰になるところは暗くて夜みたいだ。今にも熊が出てきそうで気持ちが悪い。実際、ここには確実にヒグマがいついているのだ。熊さんよけの鈴だけでは不安なので、加えてホィッスルを鳴らしながら歩く。





 源流域のなだらかな瀬では30cmほどのサクラマス♀が体をくねらせてホリを造っていた。そのまわりをめまぐるしく黒ヤマベたちが走りまわる。真っ黒に変身したヤマベたちはエサを流してもそれにはあまり興味を示さず、産卵行動に参加することにご執心でなかなか釣れない。そのうちサクラマスが私たちに気づいて深みの方に逃げ込んでしまう。今日はクロンボウヤマベをやっと5匹ほど釣って手早く撮影し、丁寧にリリースした。まだ産卵行動に参加しないシンコヤマベたちは瀬に出ていたが数はあまり多くなかった。今日は一時間ほどで撮影を切り上げたが、この間、遡上サクラマスは4♀♀を確認した。もう十年来この川のヤマベを見てきたが、サクラマスやヤマベの数は毎年こんなもので、今年もこの渓流のサクラマスの状況には大きな変化が無いようだ。ガラス細工のような危うげなこの生態系が奇跡的に残っているのは、いくつかの理由でこの川には釣り人が入ることがないからだと思う。いつまでもサクラマスが戻ってきてくれる川であるよう祈りながら、いつのまにか真っ暗になった林道を歩いて引き返した。













もうクマさんが出る時間だよ。早く帰りましょう。



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