オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

過酷な雪の湿原の渓流の釣り

2012-10-05 23:20:17 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-4-1. エイプリルフールの日にかねてより気になっていた冬の道東の湿原の川のオショロコマ調査にでかけた。オショロコマは主に山岳渓流、山地帯の渓流が主たるすみかだが、高山帯の湖沼の個体群、および湿地の渓流に生息する個体群もいる。湿地帯の渓流は一般的にヤマベ、アメマスが主役でオショロコマの勢力は弱い。今日、入渓する川は夏場はアメマス、ヤマベが主体であるがオショロコマも生息する。夏場は草木の葉がうっそうと茂り、とても入ってゆくのは困難なこの川の下流域へ固雪を歩いて到達し、いかほどの釣りができるか試してみることになった。峠はまだ雪が多く吹雪で視界最悪であった。峠を越えると天候はやや改善。途中何本も川があるがすべて雪で川面が見えない。

 本流の下流域に到達するためにまず支流に入りこれを1時間ほど下って本流に出た。支流は屈曲蛇行するよい流れだが濁りやすく、なぜか魚がまったくいない。いつもは入って行けない湿原も雪が厚く積もって広大な雪原になっている。雪原はこの時期固雪ではあるがしばしばずっぽりと埋まって難儀した。雪の上を散々ぬかりながら歩き、消耗して疲れ切ってついに本流にでた。

















はやる気持ちを抑えて釣り糸を垂れたが予想に反して魚は極めて少なかった。1時間ほど遡行して川からあがった。この時期、この湿原の渓流はまったく魚の釣れない川になっていた。夏場は活性の高い魚に満ちあふれている川なのにまったく信じられないような状況だ。上流域は冬の渇水で水が少なく川そのものが干上がったようなひどい状況になっていた。確かに木々の葉が落ち草も枯れ果てて、たいそう見晴らしがよいので魚がいればあっというまにシマフクロウ、カワセミ、カワガラスなど鳥たちの餌食になってしまう。魚たちは きっと本流ないしそうとう下流域の深場で越冬しているのだろうということになった。もしかすると大型アメマスやオショロコマたちは海へ下っているのかも知れない。今日、良型アメマスの他は、目的のオショロコマは幼魚1匹 アメマス幼魚1匹 ヤマベ1-2年魚4匹をかろうじて釣って撮影したが、さみしい釣り果であった。魚は撮影後すべてリリースした。 帰りは再び吹雪のを越えて疲れ切って帰宅した。








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