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20XX-8-27 晴れ
先日のまれにみる凶暴強大な台風10号が猛威を振るい、北海道十勝川源流域の渓流や林道、橋があちこちで大きな被害をうけた。林道もずたずたに寸断されている。いまだ川の濁りがとれない水域もある。大増水のあと、一気に水が引いて穏やかな流れにもどりつつある水域もある。これは何を意味しているかというと、一旦荒れた川が落ち行きをもどした時、それなりのたまりにまたそれなりの魚が再度溜まっている可能性が大きいということだ。そこで比較的被害の少なかったらしいST川の上流を目指したが、状況はそう甘くなかった。途中でコンクリート橋の付け根部分の土砂が無惨にも、ごっぽりと洗い流されて車が通れなくなっていた。もう選択の余地はなく、この橋の前後を釣ってみるしかない。
しかし、幸運にもそれが良かった。この渓流は、はや水も澄んできており水量も多く、期待どうり立派なたまりにはそれなりの良型のオショロコマが溜まっていて竿先を猛烈に引き絞った。細い渓流竿では良型オショロコマが流れに乗った時の引きは正に強烈でしばしば糸鳴りがするほどだ。ここの個体群は暗青緑色調の色調で赤点紋理はオレンジ色でとても細かい。♀腹部は白色から灰色でほんのり赤みを帯びるものもいる。ヒレは暗色調で成魚では黒いものが多い。背部虫食い紋理はかなり細かい。この水系のオショロコマにしては大型で20-25cm の良型が多かった。ここのオショロコマは、色調・斑紋の派手さは無いが、魚体が実に立派である。正に精悍でパワフルの一言に尽きる。パワフル故に、撮影する間も常に元気一杯で猛烈に暴れ、構図を決めるのにとても苦労した。今日は、ここに来るまではあまり魚が釣れず、ひどく御機嫌斜めであった妻も次々と良型がかかり気分が高揚していっぺんに笑顔になった。
今日も各支流で撮影させていただいたオショロコマたちはすべて丁寧にリリースした。
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