
20XX年5月12日。
知床半島、羅臼側のかわいそうなほど小規模な、渓流というより、小川といったほうがよい細い川。この3年間に何度もこの川を渡るときは車をとめ、しげしげと川をのぞき込んだ。夏場の渇水期にはひどいちょろちょろ川で、オショロコマはおろか、なにか生き物が住んでいるとは思えない貧相な川だ。地図でみると流呈1.5kmほどのとても小さい川だ。魚などいないと思うのだがやっぱり気になって思い切って川に入ってみるが、釣り糸を垂れるほどの場所すらない。今日は雪解け水のせいかいつもと違って水量がある。なんとか川らしい川になっている。
川のそばに車を止めると、あたりにはびっしりとおいしそうなフキが生えて、まだ虫も入っておらずみずみずしくておいしそう。まずフキ採りをした。川岸に立派なコゴミもびっしりあった。コゴミは毎日食べていてちょっと飽きてきたのだが、このコゴミは太くみずみずしくあまりにもおいしそうだ。ついつい、また採ってしまった。実際、今年食べたコゴミのなかでは一番おいしかった。 さて、何を言いたいのかというと、ついにこの川でオショロコマを釣ったのだ。やっぱりいたと深い安堵の気持ちで一杯になった。知床でオショロコマを確認した川がまた一つ増えた。小型だが赤点紋理の綺麗な2匹であった。そこから海までは50mもないので今日のオショロコマはたまたま海岸線づたいに隣の川からはいりこんで来たのかも知れない。この川にはオショロコマはいないとこれまで勝手に思いこんできたのだが、分布調査でいない言い切るのは本当に勇気がいることだとおもう。このオショロコマ2匹は撮影後丁寧にリリースした。








知床でオショロコマを確認した川がまた一つ増えた。小型だが赤点紋理の綺麗な2匹であった。そこから海までは50mもないので今日のオショロコマはたまたま海岸線づたいに隣の川からはいりこんで来たのかも知れない。この川にはオショロコマはいないとこれまで勝手に思いこんできたのだが、分布調査でいない言い切るのは本当に勇気がいることだとおもう。このオショロコマ2匹は撮影後丁寧にリリースした。

