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カワマス×オショロコマF1雑種の渓流 消えてゆくのはカワマスか?
20XX-7-24 朝6時10分北見を出発。美幌峠は少しガスがあったが峠を越えると霧がうすれ和琴半島や中島が幻想的に見えるので車を止めて撮影した。
自宅から1時間50分で目的のN川水系のカワマスの棲む支流に着いた。
春とは異なり別世界だ。信じられないほどに、草木がうっそうと茂って渓流の水量はとても多くなり、音もなく流れているが水の勢いはかなり強い。
バイカモは川面を埋め尽くすように生育して、しばしば川の表面を完全に覆いつくしている。
木々はあまりにも鬱蒼と茂っている。
この時期、初めてここにきたら、予備知識無しでこの川を遡上してゆく勇気のある釣り人はきっと少ないだろうと思う。
釣りを開始すると、すぐにオショロコマがきた。
N川水系のオショロコマは本当に地味な外観で知床などで見られるような、あでやかな色彩・斑紋の個体はいない。
中でもこの時期、ここのオショロコマの色彩斑紋はとりわけ地味である。
くすんだような色調を呈して、全体の体色は暗い感じである。美しい魚とは言い難い。概して色調・斑紋は変異に富む。
ここのオショロコマの個体数はさほど多いとは言えないが少なくもない。
ほどなく純系カワマスが釣れた。
オショロコマとカワマスが同じ場所で餌を待っている場合、必ず真っ先にカワマスまたは雑交F1が釣れ、その後にオショロコマがかかる。
カワマスがエサの先取りをしていることは明白だ。
ここではとにかくオショロコマ×カワマス雑交F1 が多い。正に雑交の川と言って良いと思う。
この渓流のオショロコマたち。
ここにカワマスが移植されてほぼ80年が経過した。
米国で放流カワマスが在来のトラウトと交雑し生殖能力のないF1雑種が増えて、結局在来種も放流カワマスも絶えたという恐ろしい状況はここではまだ見られない。
しかし、純系と思われるカワマスはとても少なく、そのような意味ではむしろカワマスの方が先に消えてしまう確率が高いだろう。
この日はカワマスの純系と思われる2匹、オショロコマとの F1雑種と思われるもの7匹、および純系オショロコマとおもわれるもの14匹、ニジマス若魚1匹を確認した。
この日この水域では純系オショロコマが数でいえばF1雑交個体の2倍釣れたことになる。
これらは私が肉眼的に純系かF1雑種かを判断したものである。
厳密にはおのおの遺伝子レベルでの検討が必要であるが、あえてそこまでしなくとも画像を見ていただければ F1であることは一目瞭然におわかりいただけると思う。
ただ、肉眼的に純系でも遺伝子レベルでの汚染があるものは多少存在するかも知れない。
はじめは晴れていたがすぐ曇りはじめその後雷鳴と暗雲が広がってきた。
12時30分。いつもの湿地帯領域で足場が不安定になって足をとられやすくなってきたので危険を感じ引き返した。
この上流はひどくぬかるんで、単独釣り行の場合水中で転倒すると命とりになりかねない。
この渓流にはニジマスも少ないながら自然繁殖している。
この日も撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。
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カワマス×オショロコマF1雑種の渓流 消えてゆくのはカワマスか?
20XX-7-24 朝6時10分北見を出発。美幌峠は少しガスがあったが峠を越えると霧がうすれ和琴半島や中島が幻想的に見えるので車を止めて撮影した。
自宅から1時間50分で目的のN川水系のカワマスの棲む支流に着いた。
春とは異なり別世界だ。信じられないほどに、草木がうっそうと茂って渓流の水量はとても多くなり、音もなく流れているが水の勢いはかなり強い。
バイカモは川面を埋め尽くすように生育して、しばしば川の表面を完全に覆いつくしている。
木々はあまりにも鬱蒼と茂っている。
この時期、初めてここにきたら、予備知識無しでこの川を遡上してゆく勇気のある釣り人はきっと少ないだろうと思う。
釣りを開始すると、すぐにオショロコマがきた。
N川水系のオショロコマは本当に地味な外観で知床などで見られるような、あでやかな色彩・斑紋の個体はいない。
中でもこの時期、ここのオショロコマの色彩斑紋はとりわけ地味である。
くすんだような色調を呈して、全体の体色は暗い感じである。美しい魚とは言い難い。概して色調・斑紋は変異に富む。
ここのオショロコマの個体数はさほど多いとは言えないが少なくもない。
ほどなく純系カワマスが釣れた。
オショロコマとカワマスが同じ場所で餌を待っている場合、必ず真っ先にカワマスまたは雑交F1が釣れ、その後にオショロコマがかかる。
カワマスがエサの先取りをしていることは明白だ。
ここではとにかくオショロコマ×カワマス雑交F1 が多い。正に雑交の川と言って良いと思う。
この渓流のオショロコマたち。
ここにカワマスが移植されてほぼ80年が経過した。
米国で放流カワマスが在来のトラウトと交雑し生殖能力のないF1雑種が増えて、結局在来種も放流カワマスも絶えたという恐ろしい状況はここではまだ見られない。
しかし、純系と思われるカワマスはとても少なく、そのような意味ではむしろカワマスの方が先に消えてしまう確率が高いだろう。
この日はカワマスの純系と思われる2匹、オショロコマとの F1雑種と思われるもの7匹、および純系オショロコマとおもわれるもの14匹、ニジマス若魚1匹を確認した。
この日この水域では純系オショロコマが数でいえばF1雑交個体の2倍釣れたことになる。
これらは私が肉眼的に純系かF1雑種かを判断したものである。
厳密にはおのおの遺伝子レベルでの検討が必要であるが、あえてそこまでしなくとも画像を見ていただければ F1であることは一目瞭然におわかりいただけると思う。
ただ、肉眼的に純系でも遺伝子レベルでの汚染があるものは多少存在するかも知れない。
はじめは晴れていたがすぐ曇りはじめその後雷鳴と暗雲が広がってきた。
12時30分。いつもの湿地帯領域で足場が不安定になって足をとられやすくなってきたので危険を感じ引き返した。
この上流はひどくぬかるんで、単独釣り行の場合水中で転倒すると命とりになりかねない。
この渓流にはニジマスも少ないながら自然繁殖している。
この日も撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。
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