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斜里川平野部、奇跡的に残ったオショロコマの森とアメマス尾鰭に寄生するヒル
20XX年9月30日(日) 晴れ のち曇り
斜里川水系平野部の多数の支流はそれこそ川岸すれすれまで農地にされてしまい、畑の中をムキだしで流れる哀れな姿になっている。
少しでも自分の畑を広げたいという農家の限りない欲望が、とうとう河畔林を完璧に切り払ってしまったからだ。
当然、そんなところには魚は少ない。川の水もすぐ濁る。
しかし、この平野部の小渓流はごく短い水域だが、奇跡的に残ったまあまあの森の中を流れている。
森の中を少し下ると、やがて牧草地になり、オショロコマの森はすぐ終わる。
しかし森の中を流れる渓流はそれなりに美しくて、森に射し込む木漏れ陽はうっとりするほど心地よかった。
この日は手始めにこの渓流に入ってみた。
この小渓流は斜里川本流とダムもなく繋がっているせいかオショロコマの外見は未だ一定のパターンに収束することなく多様性に富む。
一般的に♂は暗褐色調だが明るい色調の個体もいる。
赤点はオレンジ系色調で比較的鮮明。ヒレの赤色着色は弱い。
腹部はしばしば黄色調で知床のように赤くなるものはいない。
いつもながらこの渓流は川底に泥状の堆積があり、すぐ濁ってしまうので釣った魚を水中で撮影するのにとても苦労する。
これは一般的に自然度の低い渓流ではよくあることだ。
この日はオショロコマ24匹、ヤマベ30匹、アメマス12匹を釣って撮影した。
渓流は小規模で生息する魚も小型であり、ここでは26cmのアメマスが最大のサイズであった。
ここでアメマスの尾鰭に寄生する珍しいヒルを撮影できた。オショロコマのヒレに寄生するヒルは知床や大雪山で何度か撮影したが、アメマスのヒレに寄生するヒルは珍しくこれが初めての観察である。アメマスに寄生するヒルとして鮮明に画像表示されたものは、これが初めてと思う。
今日も撮影させていただいた渓流魚はすべて丁寧にもとの場所にリリースした。
花が終わったウバユリが実をつけていた。
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斜里川平野部、奇跡的に残ったオショロコマの森とアメマス尾鰭に寄生するヒル
20XX年9月30日(日) 晴れ のち曇り
斜里川水系平野部の多数の支流はそれこそ川岸すれすれまで農地にされてしまい、畑の中をムキだしで流れる哀れな姿になっている。
少しでも自分の畑を広げたいという農家の限りない欲望が、とうとう河畔林を完璧に切り払ってしまったからだ。
当然、そんなところには魚は少ない。川の水もすぐ濁る。
しかし、この平野部の小渓流はごく短い水域だが、奇跡的に残ったまあまあの森の中を流れている。
森の中を少し下ると、やがて牧草地になり、オショロコマの森はすぐ終わる。
しかし森の中を流れる渓流はそれなりに美しくて、森に射し込む木漏れ陽はうっとりするほど心地よかった。
この日は手始めにこの渓流に入ってみた。
この小渓流は斜里川本流とダムもなく繋がっているせいかオショロコマの外見は未だ一定のパターンに収束することなく多様性に富む。
一般的に♂は暗褐色調だが明るい色調の個体もいる。
赤点はオレンジ系色調で比較的鮮明。ヒレの赤色着色は弱い。
腹部はしばしば黄色調で知床のように赤くなるものはいない。
いつもながらこの渓流は川底に泥状の堆積があり、すぐ濁ってしまうので釣った魚を水中で撮影するのにとても苦労する。
これは一般的に自然度の低い渓流ではよくあることだ。
この日はオショロコマ24匹、ヤマベ30匹、アメマス12匹を釣って撮影した。
渓流は小規模で生息する魚も小型であり、ここでは26cmのアメマスが最大のサイズであった。
ここでアメマスの尾鰭に寄生する珍しいヒルを撮影できた。オショロコマのヒレに寄生するヒルは知床や大雪山で何度か撮影したが、アメマスのヒレに寄生するヒルは珍しくこれが初めての観察である。アメマスに寄生するヒルとして鮮明に画像表示されたものは、これが初めてと思う。
今日も撮影させていただいた渓流魚はすべて丁寧にもとの場所にリリースした。
花が終わったウバユリが実をつけていた。
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