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20XX-9-12(日) 晴れ 28℃
オショロコマ優勢か カワマスとオショロコマ、それらの雑交F1、およびニジマスの棲む渓流 その弐
次に牧草地の道路を車ですこし走って左折し、二股川になっている川二本をそれぞれ釣った。
最初の川では入渓地点のすぐ下流に深いたまりがあり、そこでF氏が良型 F1を釣り落とした。このF1成魚25cmは、しばらくおいて振り込んだ私が釣り上げた。
そのほか虹鱒若魚4匹、オショロコマ6匹を釣って撮影。ここも川底がズブズブぬかって深入りは危険。入渓地点の上下100mほどしか調査できなかった。
この渓流は、かなり水深、流速があり、川底に足が沈んで抜けなくなるので深入りするとかなり危険とおもう。足が沈みだしてもつかまるところはなく単独行動では命取りになるだろう。
引き続き もう一本の川に降りると、ここにもちょっとした深みがありここでF氏が40cmの虹鱒をかけ、しばらく泳がせてから一気に引っこ抜いた。
今夜の夕食のニジマスムニエルつけあわせ用に野生化して繁茂するおいしい外来植物クレッソンを少し採集した。
ここも川底がズブズブとぬかる川で、川にはいるとひどく濁る。無理はできず入渓地点の上下100mほどで調査終了。
ここでは虹鱒7、カワマス純系2、 F1 を5匹のほか、純系(と思われる)オショロコマ多数を釣ったが、近年オショロコマの勢力が明らかに強くなってきていることが伺える。これまでの観察をもとに考えれば、このままゆくと、将来的にはこの水系のカワマスは消えてゆくのではないかと推測している。しかし、カワマスの DNA はここのオショロコマの DNA にそれなりの痕跡を残すのであろうとも考えている。
したがって、ここのオショロコマ個体群には、ただ外見を見ただけでは伺い知れない遺伝子攪乱は多少あるかもしれない。
ここで誤解をされてはこまるのだが、オショロコマ優勢の意味は他の渓流魚に対して優勢という意味であって、この渓流のオショロコマが増えているという意味ではない。むしろ総個体数は減少傾向である。
なお、この渓流ではニジマスの放流は継続的なものではなかったようで、そのためかオショロコマがニジマスに圧倒的に負けているといった印象はない。しかし、ここでのニジマスとオショロコマの関係が今後どのようになってゆくのか慎重に推移を見守ってゆく必要がある。
この屈曲蛇行する湿原の渓流に生息するオショロコマの代表的な画像を提示しておきたいと思います。
猛毒トリカブトの花そのものは美しく私は好きだ。
カワマスを放すと在来種との雑交がおこり、F1は繁殖力が無いので結局カワマスも在来のトラウトも全滅し死の川となると、まことしやか、したり顔で識者が話したり書いたりするが、この川ではそのような現象はない。
しばしば自然現象は人間に都合の良い想像予測を超えてはるかに奥深い。
私の知る別の水域ではアメマスとカワマスとオショロコマが混生しているが、そこでもカワマス放流後90年近くなるがそのようなトラウト全滅現象はない。微妙に産卵時期がずれているようで、これらの雑交F1はみられない。
一方、空知川水系でカワマスとアメマスの雑交のためアメマスが消えたとする報告があり、2010年春、私たちは調査に出かけた。その舞台となった水域はいまや広大な畑作地帯になり川は農地を流れる人工排水路状態で、完璧な自然破壊のため、そんな話とは無縁の世界になっていた。そこで魚が消えたのはカワマスとの雑交が原因ではなく恐らく広範・完璧な自然破壊のためと思われた。
今日はこれがおおかった。
おわり。
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20XX-9-12(日) 晴れ 28℃
オショロコマ優勢か カワマスとオショロコマ、それらの雑交F1、およびニジマスの棲む渓流 その弐
次に牧草地の道路を車ですこし走って左折し、二股川になっている川二本をそれぞれ釣った。
最初の川では入渓地点のすぐ下流に深いたまりがあり、そこでF氏が良型 F1を釣り落とした。このF1成魚25cmは、しばらくおいて振り込んだ私が釣り上げた。
そのほか虹鱒若魚4匹、オショロコマ6匹を釣って撮影。ここも川底がズブズブぬかって深入りは危険。入渓地点の上下100mほどしか調査できなかった。
この渓流は、かなり水深、流速があり、川底に足が沈んで抜けなくなるので深入りするとかなり危険とおもう。足が沈みだしてもつかまるところはなく単独行動では命取りになるだろう。
引き続き もう一本の川に降りると、ここにもちょっとした深みがありここでF氏が40cmの虹鱒をかけ、しばらく泳がせてから一気に引っこ抜いた。
今夜の夕食のニジマスムニエルつけあわせ用に野生化して繁茂するおいしい外来植物クレッソンを少し採集した。
ここも川底がズブズブとぬかる川で、川にはいるとひどく濁る。無理はできず入渓地点の上下100mほどで調査終了。
ここでは虹鱒7、カワマス純系2、 F1 を5匹のほか、純系(と思われる)オショロコマ多数を釣ったが、近年オショロコマの勢力が明らかに強くなってきていることが伺える。これまでの観察をもとに考えれば、このままゆくと、将来的にはこの水系のカワマスは消えてゆくのではないかと推測している。しかし、カワマスの DNA はここのオショロコマの DNA にそれなりの痕跡を残すのであろうとも考えている。
したがって、ここのオショロコマ個体群には、ただ外見を見ただけでは伺い知れない遺伝子攪乱は多少あるかもしれない。
ここで誤解をされてはこまるのだが、オショロコマ優勢の意味は他の渓流魚に対して優勢という意味であって、この渓流のオショロコマが増えているという意味ではない。むしろ総個体数は減少傾向である。
なお、この渓流ではニジマスの放流は継続的なものではなかったようで、そのためかオショロコマがニジマスに圧倒的に負けているといった印象はない。しかし、ここでのニジマスとオショロコマの関係が今後どのようになってゆくのか慎重に推移を見守ってゆく必要がある。
この屈曲蛇行する湿原の渓流に生息するオショロコマの代表的な画像を提示しておきたいと思います。
猛毒トリカブトの花そのものは美しく私は好きだ。
カワマスを放すと在来種との雑交がおこり、F1は繁殖力が無いので結局カワマスも在来のトラウトも全滅し死の川となると、まことしやか、したり顔で識者が話したり書いたりするが、この川ではそのような現象はない。
しばしば自然現象は人間に都合の良い想像予測を超えてはるかに奥深い。
私の知る別の水域ではアメマスとカワマスとオショロコマが混生しているが、そこでもカワマス放流後90年近くなるがそのようなトラウト全滅現象はない。微妙に産卵時期がずれているようで、これらの雑交F1はみられない。
一方、空知川水系でカワマスとアメマスの雑交のためアメマスが消えたとする報告があり、2010年春、私たちは調査に出かけた。その舞台となった水域はいまや広大な畑作地帯になり川は農地を流れる人工排水路状態で、完璧な自然破壊のため、そんな話とは無縁の世界になっていた。そこで魚が消えたのはカワマスとの雑交が原因ではなく恐らく広範・完璧な自然破壊のためと思われた。
今日はこれがおおかった。
おわり。
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