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20XX-8-12 晴れ 強風 暑い
したたかなハナカジカ、フクドジョウ、オショロコマと荒廃河川のよみがえり
朝から暑い。午前9時、北見市の自宅を出発。北見市からほど近いところにダム群のため、ひどく荒れ果ててしまった渓流がある。
そのIK川支流、MRIK川にオショロコマが生き残っていないか調べに入った。
川沿いの林道に入るとすぐに絶望的な巨大な砂防ダムがあった。その上流はさらに非情なダムが二基続く。
全体的に水量少なく、渓相はきわめて貧弱、川岸、川底ともにダムのため完全に荒廃しきっている。
竿を入れる気にもならない貧相な浅い川である。
それでも気をとりなおして入念にさぐると最初はカジカとフクドジョウがいた。
近年、フクドジョウを見たのは本当に久しぶりで嬉しくなった。
やがて、まさにピンポイント的、奇跡的にオショロコマが残っているところを発見した。
オショロコマ12匹(♂は3匹)を釣って撮影した。一見、死の川に見えた渓流に、オショロコマが生き残っていたとは驚きであった。
オショロコマたち渓流魚のしたたかさを感じたが、彼らの行く末は決して明るくないことは明白であろう。
撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースした。
それにしても、こんな小さな渓流の源流域に3基ものダムを造った理由は、いくら考えてもまったくわからない。
ダムの建造時期をみると、おそらくダム建造にかかわった方々はすでに鬼籍に入っている人も多いと思われ理由を聞くことも出来ないだろう。
私の推測だが、これらの方々の多くがこの世から消えてしまったころ、必ずや若い世代を中心にして新しい動きが出てくると思う。
すなわち、破壊しきった渓流や河川の再回復事業として、不要なダムの撤去・スリット化や川をよみがえらせる工事等が流行ってくることが予感される。
おろかにも過去に直線化した釧路川を、近年再蛇行させて、乾燥化がすすむ釧路湿原の再生を試みているのは、そのさきがけと思う。
復元された釧路川にはやがてイトウも復活するかも知れない。
MRIK川のハナカジカ、フクドジョウ、オショロコマも、なんとかそれまで生き残っていてほしい。
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