オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

感情移入不可能、アメリカンスナイパー

2015-03-07 12:29:49 | 映画
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感情移入不可能、アメリカンスナイパー

北見市のイオンシネマで上映中の話題のアメリカ映画 アメリカンスナイパー 9:40からのを見に行った。

朝一番の上映のせいか、熟年主体の観客は10名ほど。

主人公は幼少時から人間には 羊、番犬、狼 の三種類がいるがお前は羊にはなるな と言い聞かされて子供ながら鹿撃ちなどもやりながら育つ。

やがて海兵隊に入隊。類稀な射撃の才能からスナイパーになり種々の理由で女性、子供もふくめて160名ものイラク人の『敵』を射殺することになる。





伝説のスナイパーと大いにもてはやされ、この間いろいろとドラマ仕立てのシーンが続くといった筋立てだ。

映画の造りは秀逸で、よくある中だるみシーンもなく最後まで引き込まれる映像の連続だ。

しかし、各所に目立つイラクでのアメリカ兵の傍若無人な振る舞いは、戦争の常とはいえ見ていて不快感がつのりどうしても感情移入ができなかった。

これは私が、いまや羊の代表選手、日本人であるからに他ならない。皆さん、もし自分がいわれなき理由で戦争をふっかけられた善良なイラク人であったら、と思ったら心臓がつぶれそうになるだろう。

むしろ、日本人観客の多くは好敵手ムスタファに感情移入してゆくのではないだろうか。

ムスタファはイラク側の伝説のスナイパー、オリンピック射撃のメダリストで1000m先の信じられない距離から次々と米兵を倒す。

格好いい。協力者である妻は超美人。

この名スナイパーが放つ弾丸が、なぜか主人公にだけは毎度当たらないのは観客として断固納得できない。

クライマックスで彼がムスタファを倒すシーンは、あっけなく、出来ればもっとひと工夫してほしかった。

心を病んで帰国した彼も実にあっけない最後をとげて映画は終わり、尻切れトンボ感はぬぐえない。 

ちょっとした話題の娯楽映画のつもりで見に行ったのだが、見てすっきりするような映画ではなかった。 

ただ 中東・アフガン方面の戦争映画マニアは必見。

主人公と子供・妻との関係も一つの売りのようだが、妻の演技力不足のせいか、これもまったく感情移入できず、そのようなシーンでも観客の反応はなかった。

一方、永遠のゼロ では戦場からもどった主人公と妻・子供とのシーンではすすり泣きやおいおい泣く人で映画館が異様な雰囲気になり、私も泣いてしまったものだ。

映画が終わって、いつもの映画館下の時計台ラーメンにゆき、今日はあっさり系、鶏ガラ塩ラーメンにしたが、今日のは食べて満足感がなかった。

ここの味噌野菜ラーメンは絶品なのに、今回選択をあやまってしまったのは映画の後味のなごりでしょうか。





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コメント
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