

20XX-8-27(金) 晴れ 暑い

エーデルワイスとオショロコマ その弐
林道をすすみ、いつものポイントから川に降りてオショロコマを撮影した。いつもより個体数は少な目だ。小型の個体が多い。ここのオショロコマは概して体色が暗色調を帯びるため、細かな朱色の赤点紋理が鮮やかに浮き出て見える。ここは釣った魚の水中撮影に適したところが少ないため、撮影にとても苦労した。撮影させていただいたオショロコマは全て丁寧にもとの場所にリリースした。














かえりがけにウスユキソウ(エーデルワイス)の群落をまわって、花の撮影をおこなった。
私はウスユキソウ属の花が大好きで日本に生息するキク科ウスユキソウ属の5種、ウスユキソウ、エゾウスユキソウ、ハヤチネウスユキソウ、ミヤマウスユキソウ、ヒメウスユキソウは全部鉢植えや地植えで育てた経験がある。
飼育環境や植える場所、肥料などで、外見がかなり変化するのはオショロコマみたいだ。
アルピニスト憧れの花、スイスの国花エーデルワイス (Edelweiss、学名:Leontopodium alpinum)も同じウスユキソウ属の花だ。映画サウンドオブミュージックでもクライマックスでこのエーデルワイスの歌が歌われている。
ここのウスユキソウ( Leontopodium japonicus )は礼文島のレブンウスユキソウ (Leontopodium discolor Beauv.)のように完全美形な花の形を呈しない、いわば不完全な形状の花だ。



いかにも野性的な感じで私の目には好ましく感じる。
草丈は15センチから30センチくらい。
花と言ったものの、実は花のように見えるのは苞葉(葉っぱ部分)で、白い綿毛が全草に密集して、あたかも薄く雪が積もった花のように見えるのがウスユキソウの名前の由来だ。
花は真ん中の黄色い筒状の部分で、中央が雄性、周囲が雌性。





ここの自生地は今のところ、ごくごく一部の愛好家の人たちにしか知られていないようだ。
ここのオショロコマと同様に、できるだけ長い間、ここに存続していてほしい貴重な自然と思う。

エーデルワイスとオショロコマ 終わり。

