

禁断の空撮写真 2015-3-13 札幌へ
私は旅客機の窓からの撮影が大好きです。
これまで離発着時の風景をなんとか写真に撮りたいと思っていたが、これは法律で厳重に禁止されてきた。
周囲の目もきびしそうだし、実際にスチューワーデスさんの目も離発着時のデジカメ撮影を意識して厳しくチェックしているのが明白であった。
古い銀塩写真カメラの使用も考えたが、ますます目立ちそうなので実現しなかった。
2014年9月1日より、以前は禁止されていた航空機の離発着時の電子機器利用が緩和され、デジカメなどの一般電子機器や通信機器でも機内モードに設定されたスマホなど外部との通信をしない機器であれば常時使用できるようになった。
これで少なくともわが国では機内から離発着時のデジカメ写真が自由に撮れるようになった。
国際線では、その国のルールに従う必要があり海外の軍民共用空港などでは一切撮影禁止の場合もあるようだ。
たとえばブータンにゆく途中着陸するインドのコルカタ(カルカッタ)空港ではすぐそばに沢山のミグ戦闘機が並んでいたが撮影するのには勇気が必要であった。
さて、実際に離陸時からベルト着用サインが消えるまでと、着陸態勢に入ってから着陸までの時間帯のデジカメ撮影が晴れて可能になって、喜び勇んで撮影を行ってみたが、すぐに飽きてしまった。
要するに離発着時といえども被写体がたいしたものでなければ、たいした写真にはならないという、ごく当たり前のことがわかっただけであった。
それでも、すでにものすごい数の離発着時空撮デジカメ写真がたまったので、皆さんお気づきのとおり、時々紹介させていただいております。
この日、長年、私が主催してきたとある学術集会のために札幌へ飛んだ。
このところ、北海道付近の爆弾低気圧頻発のため、惰性的に飛行機欠航の悪天候が続くので、どうなることかと思っていたが今週末は大丈夫そうであった。
空港で、あのー、窓側の席お願いします。
空いてません。ただ、リクライニングが効かないけれど主翼のすぐ後ろ12Aなら空いてます。
この日、午後になって女満別空港あたりは断続的にかなりの雪が降り始めたが、その合間をぬって私の乗ったJAL 2716、小型ジェット機は離陸した。
新千歳空港まで飛行時間は45分。離陸したと思ったらすぐ着陸態勢に入る。この日は女満別空港での凍結防止剤の散布があまり入念でなかったせいで、窓に薬液がかからず珍しく冬場の空撮ができた。
離陸から、千歳空港までせっせと撮影しました。
この際、重要なことですがカメラのシャッター音は完全にオフにすべきです。
絶えず落ち着き無いシャッター音が響いては、まわりの人はきっと大迷惑です。

これはANA の大型ジェット機。私が乗るのは新千歳行き小型ジェット機。
冬場は、機体に凍結防止剤を散布する。この日は窓に薬液がかからなかった。窓が曇らず、空撮ができそうな感じ。






雪が止んだ合間に、小型ジェット機は女満別空港を無事離陸。


すぐに雲の上にでるが、札幌ゆきなので高度はやや低めの感じ。

山脈を越える。

山をこえたら、徐々に高度をさげてゆく。





着陸体制に入りフラップが大きく下げられている。私の足下でガガガッとすごい音がして車輪がでたもよう。


このあと、直ぐ着陸した。着陸態勢になってから、ここまでの写真はこれまでまったく撮影ができず、禁断の空撮写真であった。

札幌駅北口でて直ぐにある時計台ラーメンで、味噌ラーメンと TKG. この日、TKGの意味がわかってうれしかった。
この項 続く。

