

20XX-6-28 晴れ のち曇ってとても寒い
不気味な岩盤川に棲む美麗オショロコマ その壱

知床半島の付け根付近の酪農地帯では一番牧草の収穫が行われており、あちこちに牧草ロールが転がってこの時期の風物詩みたいな風景である。

この日、久しぶりに知床のHK川を遡行してオショロコマを撮影した。
この渓流は河口からすぐに岩盤の川底で深い沢の底を流れており、いつもは黒い苔などでヌルヌル滑ってとても歩きにくい。実際に滑って転ぶこともある。
何となく不気味な雰囲気が漂っている怪しい雰囲気の渓流で、実は私たちが嫌いな渓流である。

幸いなことに、何故か、この日は岩盤川底はあまり滑らず遡行が楽であった。

この時期、川底にいつもの黒い水苔が無いせいか川底は滑らない。河口近くの良たまりと上流の良ポイントの2ヵ所にのみ美しいオショロコマがみられた。























水中で手早く撮影させていただいたオショロコマは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。

このオショロコマのエラから出てきた幼線虫が、尾部のあたりに見えますでしょうか。この線虫はしばしばオショロコマのエラに大量に寄生しますが、それでオショロコマが弱るようなことはまったくありません。
この項 続く。

