オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

したたかなハナカジカ、フクドジョウ、オショロコマと荒廃河川のよみがえり

2015-03-09 19:43:26 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-8-12  晴れ 強風 暑い

したたかなハナカジカ、フクドジョウ、オショロコマと荒廃河川のよみがえり

朝から暑い。午前9時、北見市の自宅を出発。北見市からほど近いところにダム群のため、ひどく荒れ果ててしまった渓流がある。

そのIK川支流、MRIK川にオショロコマが生き残っていないか調べに入った。

川沿いの林道に入るとすぐに絶望的な巨大な砂防ダムがあった。その上流はさらに非情なダムが二基続く。

全体的に水量少なく、渓相はきわめて貧弱、川岸、川底ともにダムのため完全に荒廃しきっている。

竿を入れる気にもならない貧相な浅い川である。



それでも気をとりなおして入念にさぐると最初はカジカとフクドジョウがいた。















近年、フクドジョウを見たのは本当に久しぶりで嬉しくなった。




やがて、まさにピンポイント的、奇跡的にオショロコマが残っているところを発見した。

オショロコマ12匹(♂は3匹)を釣って撮影した。一見、死の川に見えた渓流に、オショロコマが生き残っていたとは驚きであった。






























オショロコマたち渓流魚のしたたかさを感じたが、彼らの行く末は決して明るくないことは明白であろう。

撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースした。

それにしても、こんな小さな渓流の源流域に3基ものダムを造った理由は、いくら考えてもまったくわからない。

ダムの建造時期をみると、おそらくダム建造にかかわった方々はすでに鬼籍に入っている人も多いと思われ理由を聞くことも出来ないだろう。

私の推測だが、これらの方々の多くがこの世から消えてしまったころ、必ずや若い世代を中心にして新しい動きが出てくると思う。

すなわち、破壊しきった渓流や河川の再回復事業として、不要なダムの撤去・スリット化や川をよみがえらせる工事等が流行ってくることが予感される。

おろかにも過去に直線化した釧路川を、近年再蛇行させて、乾燥化がすすむ釧路湿原の再生を試みているのは、そのさきがけと思う。

復元された釧路川にはやがてイトウも復活するかも知れない。

MRIK川のハナカジカ、フクドジョウ、オショロコマも、なんとかそれまで生き残っていてほしい。







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知床の美麗オショロコマにも水カビ病

2015-03-08 11:06:37 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-6-21  曇 小雨 降ったり止んだり  寒い

知床の美麗オショロコマにも水カビ病

この日は知床半島羅臼側の4本の渓流でオショロコマを撮影した。このKN川は3本目に入った渓流であった。 

すぐとなりの TI 川でエラの隙間から出たり入ったりしている気味悪い寄生虫(黒カビ?)を見たばかりであったが、この渓流では斜里川上流などで魚道付きダム周囲に見られるのと同じ白い水カビ病のオショロコマを発見した。

この KN 川は河口まで大岩大石ごろごろの川だがとなりのTI川とよく似た美しいオショロコマが見られる。


美麗なオショロコマだが水カビ病がでている。


この日は汽水域からの遡上オショロコマが多いのだろうか、河口付近はいつもよりは個体数が多く、せっせと撮影した。 






水カビ病と思われる個体。


































撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースした。

今回はめぼしい渓流をさぐりながら銀ピカの降海型オショロコマを捜していたのだが、この渓流ではとうとう発見できなかった。




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感情移入不可能、アメリカンスナイパー

2015-03-07 12:29:49 | 映画
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感情移入不可能、アメリカンスナイパー

北見市のイオンシネマで上映中の話題のアメリカ映画 アメリカンスナイパー 9:40からのを見に行った。

朝一番の上映のせいか、熟年主体の観客は10名ほど。

主人公は幼少時から人間には 羊、番犬、狼 の三種類がいるがお前は羊にはなるな と言い聞かされて子供ながら鹿撃ちなどもやりながら育つ。

やがて海兵隊に入隊。類稀な射撃の才能からスナイパーになり種々の理由で女性、子供もふくめて160名ものイラク人の『敵』を射殺することになる。





伝説のスナイパーと大いにもてはやされ、この間いろいろとドラマ仕立てのシーンが続くといった筋立てだ。

映画の造りは秀逸で、よくある中だるみシーンもなく最後まで引き込まれる映像の連続だ。

しかし、各所に目立つイラクでのアメリカ兵の傍若無人な振る舞いは、戦争の常とはいえ見ていて不快感がつのりどうしても感情移入ができなかった。

これは私が、いまや羊の代表選手、日本人であるからに他ならない。皆さん、もし自分がいわれなき理由で戦争をふっかけられた善良なイラク人であったら、と思ったら心臓がつぶれそうになるだろう。

むしろ、日本人観客の多くは好敵手ムスタファに感情移入してゆくのではないだろうか。

ムスタファはイラク側の伝説のスナイパー、オリンピック射撃のメダリストで1000m先の信じられない距離から次々と米兵を倒す。

格好いい。協力者である妻は超美人。

この名スナイパーが放つ弾丸が、なぜか主人公にだけは毎度当たらないのは観客として断固納得できない。

クライマックスで彼がムスタファを倒すシーンは、あっけなく、出来ればもっとひと工夫してほしかった。

心を病んで帰国した彼も実にあっけない最後をとげて映画は終わり、尻切れトンボ感はぬぐえない。 

ちょっとした話題の娯楽映画のつもりで見に行ったのだが、見てすっきりするような映画ではなかった。 

ただ 中東・アフガン方面の戦争映画マニアは必見。

主人公と子供・妻との関係も一つの売りのようだが、妻の演技力不足のせいか、これもまったく感情移入できず、そのようなシーンでも観客の反応はなかった。

一方、永遠のゼロ では戦場からもどった主人公と妻・子供とのシーンではすすり泣きやおいおい泣く人で映画館が異様な雰囲気になり、私も泣いてしまったものだ。

映画が終わって、いつもの映画館下の時計台ラーメンにゆき、今日はあっさり系、鶏ガラ塩ラーメンにしたが、今日のは食べて満足感がなかった。

ここの味噌野菜ラーメンは絶品なのに、今回選択をあやまってしまったのは映画の後味のなごりでしょうか。





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秋の終わり、大型オショロコマのみられる知床の渓流

2015-03-06 13:04:07 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-11-27(土) 晴れ 4℃

秋の終わり、大型オショロコマのみられる知床の渓流


晩秋の海別岳。 はや冠雪している。


秋の終わり、午後3時、日がかたむきあたりが暗くなってくると急速に気温が下がってきた。

知床半島ウトロ側では比較的大型のオショロコマが見られるOK川に入った。

水量が少なくいつもと較べると半分ほどの水量であった。今日はオショロコマの喰いがとても甘い。アタリがとてもかすかである。

いつもと違って、かなり気を入れていないとアタリがとれない。ここ独特の大型30cmくらい見事なオショロコマをまずかけたが撮影場所をさがしているうちに針がはずれ逃げられた。

他にも2匹大型個体を釣りおとした。産卵行動後で体力回復不十分で、かつ食いが立っていない。

かといって最初から撮影後リリース目的の釣りなので呑み込ませるような釣りはできず、浅い針かかりを狙うので釣り落としが多くなる。

なんとか大型の♂♀いずれも産卵行動後を撮影できた。オショロコマは数度に分けて産卵するようだが、完全に産卵しきってかわいそうなほど腹ぺちゃ個体が多かった。

概してここのオショロコマは大型だ。

ダムの続く近接3渓流と異なり、海と直接交流があり降海型・遡上型オショロコマが多少なりとも存在しているからだとおもう。

10匹ほどを撮影し、リリースした。












晩秋の斜里岳。




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知床R川上流の小型褐色調のオショロコマ

2015-03-05 18:27:19 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-7-20   晴れ のち小雨 霧 曇



知床R川上流の小型褐色調のオショロコマ

知床のR川は巨大ダムのかなり上流の支流にほんの狭い水域だがオショロコマが比較的多いところがある。上流域の、その支流をめざした。



かなりの急斜面をおりて入渓しオショロコマを釣ったがいつものポイントには局所的に小型褐色・暗色調のオショロコマが溜まっていた。



           



































個体数は多いが小型で、かつあまり美しいとは言えない個体群だ。巨大ダムのダム下で釣ったオショロコマとは似ても似つかない。しかし、栄養状態はよく野性的でたくましさが感じられる。


30匹ほどで撮影終了とした。撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースした。

下流域のR川巨大ダムの魚道が機能していない証拠として、このあたりでヤマベやカラフトマスを見たことは一回もない。

またきつい急斜面を登って川から上がったら、はあはあ、ぜいぜい。



マタタビの葉が色づいてきた。


帰りの峠は濃い霧であったが 斜里側に降りると霧は晴れ曇り空となった。美幌でいつもの三八ラーメンを食べ、帰りに北見市郊外川東で花火大会をやっていたので車を止めて見物、F氏の家に寄って今日彼が沢山とってきたタモギタケをもらって帰宅した。川東から北見市内へは花火見物帰りの車が混んで大変でした。



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知床R川、巨大ダム下の大型ウグイ釣り

2015-03-04 23:36:59 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-7-20   晴れ のち小雨 霧 曇

知床R川、巨大ダム下の大型ウグイ釣り


知床R川付近、のどかな牛の放牧場。



この日、明け方4時30分ころ、羅臼キャンプ場でテントを襲った熊がいた。ヒグマが外からテントを何度も押したので中から中学生の女の子が妹のしつこいいたずらと思って思い切りキックした。ヒグマがびっくりして逃げたという。羅臼町はキャンプ場を当面、無期限閉鎖することに決めた由。 



知床のR川は河口から少し上流に巨大なダムがある。

一応、アリバイ的な魚道はあるがあまり機能していないと思われる。いつも流木やら土砂があって魚が登れるような状態ではない。

一方、稚魚放流されたカラフトマスやサクラマスなどが回帰してこの魚道を登れずダム下にたまるため、刺し網や引っ掛け針などでそれを狙う格好の密漁ポイントになっている。

川へ遡上したホッチャレサケマス類は、ほとんど商品価値はない。卵でもとるのかな。それとも捕獲行為そのものが楽しいのかもしれない。

人工孵化放流事業で大量の稚魚放流をするので、ここの遡上サケマス自然産卵による稚魚数など全体からみれば微々たるものだ。

従って、ここでの密漁で困る人は実際上、誰もいないし取り締まる人もいないようだ。

私たちは時々、ここに立ち寄ることがある。サケマスの密漁目的ではない。

ここでは延べ竿釣りで大きなウグイがかかるので、その強烈な引きが忘れられず、ちょっと遊びに寄るのだ。







この日は大型ウグイが10匹、思い切り長竿を絞り込んでくれた。

その他オショロコマ4匹 ギンケヤマベ5匹 残留型ヤマベ2匹が釣れた。












カラフトマスやサクラマスは目視したところでは見られなかった。カラフトマスは1か月後には多くなると思う。

釣り上げた魚たちは全て丁寧にリリースしました。
      

 このあと、上流域のオショロコマ棲息水域ヘと向かいます。





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オショロコマ優勢か カワマスとオショロコマ、それらの雑交F1、およびニジマスの棲む渓流 その弐

2015-03-01 11:44:45 | カワマス
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20XX-9-12(日) 晴れ 28℃

オショロコマ優勢か カワマスとオショロコマ、それらの雑交F1、およびニジマスの棲む渓流 その弐

次に牧草地の道路を車ですこし走って左折し、二股川になっている川二本をそれぞれ釣った。

最初の川では入渓地点のすぐ下流に深いたまりがあり、そこでF氏が良型 F1を釣り落とした。このF1成魚25cmは、しばらくおいて振り込んだ私が釣り上げた。

そのほか虹鱒若魚4匹、オショロコマ6匹を釣って撮影。ここも川底がズブズブぬかって深入りは危険。入渓地点の上下100mほどしか調査できなかった。

この渓流は、かなり水深、流速があり、川底に足が沈んで抜けなくなるので深入りするとかなり危険とおもう。足が沈みだしてもつかまるところはなく単独行動では命取りになるだろう。

引き続き もう一本の川に降りると、ここにもちょっとした深みがありここでF氏が40cmの虹鱒をかけ、しばらく泳がせてから一気に引っこ抜いた。

今夜の夕食のニジマスムニエルつけあわせ用に野生化して繁茂するおいしい外来植物クレッソンを少し採集した。

ここも川底がズブズブとぬかる川で、川にはいるとひどく濁る。無理はできず入渓地点の上下100mほどで調査終了。 

ここでは虹鱒7、カワマス純系2、 F1 を5匹のほか、純系(と思われる)オショロコマ多数を釣ったが、近年オショロコマの勢力が明らかに強くなってきていることが伺える。これまでの観察をもとに考えれば、このままゆくと、将来的にはこの水系のカワマスは消えてゆくのではないかと推測している。しかし、カワマスの DNA はここのオショロコマの DNA にそれなりの痕跡を残すのであろうとも考えている。

したがって、ここのオショロコマ個体群には、ただ外見を見ただけでは伺い知れない遺伝子攪乱は多少あるかもしれない。

ここで誤解をされてはこまるのだが、オショロコマ優勢の意味は他の渓流魚に対して優勢という意味であって、この渓流のオショロコマが増えているという意味ではない。むしろ総個体数は減少傾向である。

なお、この渓流ではニジマスの放流は継続的なものではなかったようで、そのためかオショロコマがニジマスに圧倒的に負けているといった印象はない。しかし、ここでのニジマスとオショロコマの関係が今後どのようになってゆくのか慎重に推移を見守ってゆく必要がある。



この屈曲蛇行する湿原の渓流に生息するオショロコマの代表的な画像を提示しておきたいと思います。















































    猛毒トリカブトの花そのものは美しく私は好きだ。




カワマスを放すと在来種との雑交がおこり、F1は繁殖力が無いので結局カワマスも在来のトラウトも全滅し死の川となると、まことしやか、したり顔で識者が話したり書いたりするが、この川ではそのような現象はない。

しばしば自然現象は人間に都合の良い想像予測を超えてはるかに奥深い。

私の知る別の水域ではアメマスとカワマスとオショロコマが混生しているが、そこでもカワマス放流後90年近くなるがそのようなトラウト全滅現象はない。微妙に産卵時期がずれているようで、これらの雑交F1はみられない。

一方、空知川水系でカワマスとアメマスの雑交のためアメマスが消えたとする報告があり、2010年春、私たちは調査に出かけた。その舞台となった水域はいまや広大な畑作地帯になり川は農地を流れる人工排水路状態で、完璧な自然破壊のため、そんな話とは無縁の世界になっていた。そこで魚が消えたのはカワマスとの雑交が原因ではなく恐らく広範・完璧な自然破壊のためと思われた。


         
           今日はこれがおおかった。


                  おわり。




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