見たまま 思ったまま

 

    政府やマスコミが各家の茶の間まで伝える情報社会にあって、世界的金融危機のリーマンショックは「未曽有の出来事」、50年以上も安全を確約してきた原発事故は「安全神話」で済まされ再稼働の準備が進む。

   私たちは セイフティネットの壊れを間近に目にしながら政府や識者が集うマスコミからは「景気回復」の情報が聞こえる。

   こんな中で「中国や北朝鮮の脅威」を既定の事実であるかのようにしてそれを前提に「備え」を言われて「ハイ そうですか」と どうして言えよう。

   それより、IPCCの報告書が警告する今世紀の末を待たない地球の平均気温4℃を越える人類への危機は 中国や北朝鮮をも例外としない脅威に リアリティを感じるのは私だけだろうか?

   偉い人たちがマスコミを使って情報を流すと役人も町の人も口をそろえて「安全だ」「脅威だ」「豊かだ」と叫ぶ。  つい「裸の王様」を思い出し、齢をとってもあの子供のように「ハダカ だ」と 見たまま思ったままを言葉にしたいものだと思う。

    

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