![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/c9/7089b77d24655d58d0888644679b6a91.jpg)
仕事の流れで、ファミリーレストランに入った。めったに利用しないが、車数台の移動のため必然的に駐車場が広い店を選ぶことになる。土曜日の昼時ともなれば家族連れで賑わっており、案内された席の隣では小学低学年の子が食事もそこそこにゲームに夢中だ。よく見る光景だが、そのうちテーブルに足を上げた。それも靴を履いたままである。親は食事を残したことを注意する様子がないばかりか、足を上げたことを叱ろうともしない。
所は変ってニューヨークのクラブ。席に着くなり純白のテーブルに足を投げ出して演奏を聴きはじめた男がいた。ボーイが飛んできて注意をしてもそ知らぬ顔だ。ボーイがうるさく言うと、今度は同席していた男が怒った。「この男は天才なのだ。ほっとけ!」と。足を投げ出したのは天才バド・パウエルで、ボーイに怒ったのは奇才セロニアス・モンクである。その天才が師である奇才に捧げたアルバムが「ポートレイト・オブ・セロニアス」で、ジャケットを飾るアブストラクトな絵はパノニカ男爵夫人が描いたものだ。天才と奇才を視覚的に表現するならこの絵のように明暗が重なりながらもくっきりと明が現れ、そしてそれが全体の極一部に過ぎないのであろう。
61年パリのライブ録音で、ヴァーヴやブルーノート時代の神がかったプレイや並はずれたテクニックは聴けないが、天才ではない人間的な味わいがある。パーカーと並び天才破滅型のパウエルは、絶頂期に比べ晩年の作品となるとパウエル信者といえど封印したくなるアルバムもあるようだが、そんな演奏でさえも凡百のピアニストにはない輝きがあった。ピエール・ミシェロとケニー・クラークをバックにモンクの作品「オフ・マイナー」から始まる熱気に満ちたライブは、中盤の「ノー・ネイム・ブルース」の出だしを間違えて弾きなおす。天才がマイナーで無名のピアニストになったかのような演奏ではあるが、やはり他をよせつけない天才だけが持つ魅力に溢れている。
件のレストランでウェイターを促し注意をさせると、「ほら怒られたでしょう」母親である。父親はどこぞの国の首相のように他人事のようだ。この親子はマークス寿子さんの著書「とんでもない母親と情けない男の国日本」を読んだほうがよかろう。
所は変ってニューヨークのクラブ。席に着くなり純白のテーブルに足を投げ出して演奏を聴きはじめた男がいた。ボーイが飛んできて注意をしてもそ知らぬ顔だ。ボーイがうるさく言うと、今度は同席していた男が怒った。「この男は天才なのだ。ほっとけ!」と。足を投げ出したのは天才バド・パウエルで、ボーイに怒ったのは奇才セロニアス・モンクである。その天才が師である奇才に捧げたアルバムが「ポートレイト・オブ・セロニアス」で、ジャケットを飾るアブストラクトな絵はパノニカ男爵夫人が描いたものだ。天才と奇才を視覚的に表現するならこの絵のように明暗が重なりながらもくっきりと明が現れ、そしてそれが全体の極一部に過ぎないのであろう。
61年パリのライブ録音で、ヴァーヴやブルーノート時代の神がかったプレイや並はずれたテクニックは聴けないが、天才ではない人間的な味わいがある。パーカーと並び天才破滅型のパウエルは、絶頂期に比べ晩年の作品となるとパウエル信者といえど封印したくなるアルバムもあるようだが、そんな演奏でさえも凡百のピアニストにはない輝きがあった。ピエール・ミシェロとケニー・クラークをバックにモンクの作品「オフ・マイナー」から始まる熱気に満ちたライブは、中盤の「ノー・ネイム・ブルース」の出だしを間違えて弾きなおす。天才がマイナーで無名のピアニストになったかのような演奏ではあるが、やはり他をよせつけない天才だけが持つ魅力に溢れている。
件のレストランでウェイターを促し注意をさせると、「ほら怒られたでしょう」母親である。父親はどこぞの国の首相のように他人事のようだ。この親子はマークス寿子さんの著書「とんでもない母親と情けない男の国日本」を読んだほうがよかろう。
ジャズを普段お聴きにならない方でも一度は耳にしたことがある「クレオパトラの夢」、名盤揃いのヴァーヴやブルーノート、晩年のパリ時代、好不調の波が激しいパウエルですが、不調のときでも心打つ作品を残しております。今週はパウエルのお好みのアルバムをお寄せください。
管理人 Bud Powell Best 3
Jazz Giant (Verve)
Amazing Vol.1 (Blue Note)
Portrait Of Thelonious (Columbia)
久しぶりに悩みました。(笑)
今週もたくさんのコメントをお待ちしております。
バドは、好きなので結構集めました。
初めに聴いて一番気に入っていたものが、数年たってから聴いてみると、一番ではなくなったりしています。また何年かして聴いたら変わっているかもしれません。
絶頂期といわれる頃は鬼気迫るものがあり、それも魅力ですが、どこかエレガントなものを感じるような演奏もいいなあ、と思います。
The Genius Of Bud Powell (verve)
Jazz Giant (Verve)
Birdland 1953 The Complete Trio Recordings (ESP)
ところで、私のホームページのアドレスが変わりましたので、よろしくお願いします。
http://members3.jcom.home.ne.jp/bird.m.i/
思えば最初にパウエルを聴いたのはクレオパトラでして、高校生の頃はこれが一番でした。今でも魅力あるテーマですが、聴きこむうち変わりますね。
やはりジニアスがきましたか。今回はレーベル別に選びましたが、ヴァーヴではジャイアントと迷いました。ジニアスも素晴らしアルバムですが、バディ・リッチが入ったセッションは違和感があります。やはりパウエルにとってローチ以上のドラマーはいなかったのでしょう。
ESPのバードランドは、Winter Sessions と Spring Sessions に分かれて出たアルバムですね。こちらはペティフォードとヘインズがバックのセッションがいい内容です。
ホームページのアドレスが変ったのですね。先日ジャンプしなかったので、トラブルかと思い心配しておりました。今宵のジャズギャグでも考えますか。(笑)
特に、ここ5年ぐらいに限って言えば、
パウエルを聴いた回数よりも、jAKI bYARD を
聴いたそれのほうが多いかもしれません。
春夏秋冬さんあらりからは、
「モダン・ジャズピアノの原点を聴かないで、どうする?」
と、お叱りをうけそうです。
手持ちも、10枚のみ。
BNのアメイジング・シリーズは一応全部持ってますが、
VOL.1のウンポコ3連発に象徴されるように、どうも
アルバムの構成が気に入りません。
比較的よく聴いたのは、VERVE の
「BLUES IN THE CLOSET」と「JAZZ GIANT」の2枚。
残る1枚は、少ない手持ちを聴きなおして、決めましょう。
パウエルには、特別な思い入れがあり、若い頃ジャズ喫茶で何度もリクエストをした事を思い出します。
どのアルバムにも思い入れがあり、順位をつけることなどとてもできないのです。
と言う訳で反則ですがジャズ喫茶でかなり聴き込んだ後に購入したアルバムを挙げさせていただきます。
最初に購入したのは、「ジャズ・ジャイアント」
全てが最高!!パウエルとは?と尋ねられた時に紹介するアルバムです。
次に購入したのは、「ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル」
後年、秋吉敏子やバリー・ハリスがレコーディングする名曲「オブリビオン」の決定的名演が昔から気に入っています。
3番目に購入したのは「ストリクトリー・パウエル」
ここに収録されている、ゼアル・ネヴァー・ビー・・・何回聴いたかわからないほどです。
ベースとドラムもよい。この時期のパウエルを一番理解している2人だ。
余談ですが、私の店では開店後すぐにパウエル、次にモンクをかけております。
この2人を聴かないと一日が始まらないのです。
ここ5年ぐらいでは私もそう多くは聴いていませんが、ひところは毎日のようにターンテーブルにのりました。
ウンポコ3連発はこのアルバム構成ゆえ変幻自在のパウエルを堪能できるものと思います。ローチとの凄まじいインタープレイはウ~ンと唸ります。
「BLUES IN THE CLOSET」は、内容は勿論のことジャケが素晴らしいですね。
>「モダン・ジャズピアノの原点を聴かないで、どうする?」
典型的なパウエル信者の発言ですね。5年もすると 25-25 さんのように jAKI bYARD を聴き、私のようにセシル・テイラーを聴くようになります。(笑)
春夏秋冬さんで思い出しました。先のコメントのESPのバードランドは、Summer Sessions と Autumn Sessions もありました。5年もすると忘れます。(笑)
ジャズ喫茶で皿回しの経験がある方が一番多く聴いたのはパウエルであり、最も聴いたのはクレオパトラでしょう。
「ストリクトリー・パウエル」もいいですね。この時期のパウエルを一番理解している2人とはジョージ・デビュブユエ・・・いまだに発音ができません(笑)とアート・テイラーですね。パウエルをさりげなく引き立てるバッキングは見事ですし、当然テクがあってのものです。ローチにしてもパウエルに付き合うにはテクが必要なことがわかりますね。
紹介したアルバムでもゼアル・ネヴァー・ビーを弾いております。こちらもなかなかのものですよ。
私にとっては、このアルバムがぶっちぎりの第一位です。アップテンポもバラードもすばらしいのですが、中でも「アイ・シュッド・ケア」の絢爛たる浪漫性(ロマンティックではピンときません)にはいつも陶然とさせられます。
あとの2枚はのちほど。
ルースト盤が登場しましたね。必ずや挙げられる1枚と思っておりました。国内盤「バド・パウエルの芸術」というタイトルが相応しいまさに芸術品です。53年の録音も収録されておりますが、やはりローチと組んだ47年のセッションは不滅の価値を持つものでしょう。
「アイ・シュッド・ケア」の絢爛たる浪漫性とは素晴らしい表現ですね。「インディアナ」を訳すと「神業」なのだろうと唸ります。
「インディアナ」が「神業」ですか?
じゃあ、異題として「F1」じゃダメですか?
以前、記事でアイルトン・セナの名を書いたところ、このキーワードで驚くほどのアクセスがありました。記事内容はブラウニーでしたが、ブラウンを上回っておりました。(笑)
パウエルと言えば、演奏中の唸り声が印象的ですが、キース・ジャレットは↓のように感じているようです。
http://www.koinumamusic.com/concert/making/interview2004/k_3.html
唸り声と演奏は一体してこそ芸術に昇華するものであって、とってつけたような唸り声は単なる装飾に過ぎません。ジャレットの唸り声は、聴き手、私もそうですが、度が過ぎることからくる批判でしょう。確かにソロの場合は自らテンションを高めるための工夫は必要不可欠ですが、パウエルに共感するならなおさらのこと唸りに頼らない方法論の模索も必要でしょう。ジャレットの唸り声は真似できてもパウエルは無理なことは私が経験済みです。(笑)
明日(10日)夜、こちらに行く予定なんですが、
よかったらいらっしゃいませんか?
↓
http://www.jazzbar-ems.com/index.html
思わずDUKEさんが北の国から侵略してくるのかと思いました!(現在、軍事パレードを準備中とか)
よく見たら25先生で・・・助かりました。(笑)
実は10日水曜はお客さんの先約がありまして、申し訳けありません。
因みに、このクラブ、確か数ヶ月前に案内のパンフが来ていました。
確か、シングルバー的なジャズクラブで、良い男と良い女の出会いの場とか・・・・25先生向きですね。(ギャハハハッ!)
後で、現地報告を宜しく!
ところでパウエルのお題ですが・・・いま出かける寸前なので・・またあとで!
銀座6丁目とは先週の話の続きですね。ナツ子は何丁目でしたっけ。(笑)
4438miles さん、軍事パレードを準備中でしたが、大統領やら首相やら大相撲の理事長やらの交代で計画はストップしております。
>良い男と良い女の出会いの場とか・・・・
間違いなく私向きです。
「ジャズ・ジャイアント」がパウエルの最初でしたか。私はクレオパトラでした。田舎のジャズ喫茶らしき店で聴き、これは買わなきゃとレコード店に走りました。同じ高校1年ですね。
「ソー・ソリー・プリーズ」は鬼聴きしました。やめられないとまらないカッパエビセン状態ですね。総理はすぐにやめるようですが。(笑)
「ポートレート・オブ・セロニアス」とは嬉しい1枚です。とうに全盛期は過ぎておりますが、後期の作品では安定したプレイが楽しめますし、何よりも人間臭さが滲み出ております。バド、一杯やろうぜ、と気軽に声を掛けることができる天才ではない愛すべき人がそこにいます。
行って来ました。
ちょっとノスタルジックな雰囲気の、いいお店でした。
銀座という敷居の高さを全く感じさせない、
アットホームなお店で、影山さんのヴォーカルも
凄くよかった!
選曲はスタンダード中心ですが、それなりに
拘っていて、
シナトラ18番の
This Love of Mine とか、
スー・レイニーの「雨の日のジャズ」で歌われていた
Wrap Your Troubles In Dreams とかを歌っていて、
これが凄く素敵でした。
4438miles さん、是非一度行ってみてください。
商談相手とでも、(状況によっては)行かれてもいいのでは?
このジャズクラブは当社より徒歩10分なのです。
そうですか・・・雰囲気は良いですか!
ナツ子はいましたか?
では近々覗いてみましょう。
情報ありがとうございます。
ところで、Wellow Weep For meは歌っていただけましたか?(笑)
25先生の誘惑メールについのってしまった。
おだて、と、お世辞ともらい物には弱いと自覚していたが・・・誘惑にも弱いことがわかった!
そんなことはどうでも良い。
バド・パウエルだ。
1、Bud Powell Trio(Roost)1947年録音
2、The Scene Change (BN) 1958年録音
3、The return of Bud Powell(Roulette)1964年録音
次点、The amazing Bud Powell Vol2
以上、やはり天才は出たてがいい・・・しかし、滅び行く美学もある・・哀しいけど、美しさもある。
だから年代順に並べた。
私は、自分でもピアノを弾くがBadはあまり聴かない、どうせコピーなんてできないし、プロのジャズピアニストの先生だから、素人には手がでないと決め付けていた。
その上、聴いていて彼の病的な暗さがどうしても天才的バカテクの裏というか深層の芯の所にあるのを感じ、あまり長く何度も聴いていられないのだ。
しかし、今回、この御題で久々に埃を被ったLPを取り出した。
懐かしくもあり、新鮮な響きでもあり、特にバラードの表現になんとも言えない切なさを感じた・・・やはり凄いピアニストだ。
加えて当時の録音がいい、変にデジタル録音で音を加工していない、自然のくすんだ音色が良い。
パウエル・・・僕もジャズ聴きの初期によく聴きました。その割りにベスト3と言われると・・・どうもはっきりとはそういうイメージが湧いてこないのですよ(笑)パウエルは・・・ただバド・パウエルという人・・・としてしかイメージできないような感じがあって、なかなか一筋縄ではいかないミュージシャンだと思います。
しかし、たった今、
《病的な暗さがどうしても天才的バカテクの裏というか深層の芯の所にあるのを感じ》という、4438milesさんのコメントを読み、深く同意すると共に、便宜上のベストを挙げたくなってきました(笑)
1.The amazing Bud Powell Vol.2~これ、vol.1より先に聴いたせいもあるかもしれないが、好きなんです。特にmilesさんも感じ取ってる「暗さ」そのもののソロピアノで演じるit could happen to youは凄いです。polka dots & moon beamsもスロウバラードで重く、そして暗い。
2.portrait of Thelonious(CBS)~dukeさんがタイトルに挙げたこの作品・・・高2の時にCBSソニーが出した1100円盤を入手して、聴きまくりました!
僕がパウエルを好きになった最初のLPです。だから「衰えたパウエル」などという一般的評論は、後から知ったわけで、このLPでのモンク作品の味わい深さは・・・なかなか他のピアニストからは表出されませんよ。超スローのmonk's moodが特に好きです。
3.う~ん・・・やっぱりルースト盤かな・・・。僕は、あれの1953年セッションの方(stella by starlightとか)が好みです。
パウエルのあの「重いタッチ」は誰にもマネできない、それこそ「重み」がある・・・と信じてます。
パウエルの唸り声は、彼の内面から音と一緒に出てくるものだと思うのです。
ピアノを弾く行為=唸り声では・・・と。
キースの場合は、チョット違っているように感じます。
晩年のパウエルは、唸り声+プレイで内面を全部出してしまったのかと・・・。
そして、その先には・・・・。
パウエル患者の呟きです。
This Love of Mine に Wrap Your Troubles In Dreams、渋い選曲で大人のジャズは銀座らしさを感じます。
ところで25年物のボトルに「For Duke」と書いてありますか。(笑)
年代順ベストはおっしゃるように滅び行く美学を見るようです。滅び行くなかにも燦然と輝きがあるのがパウエルでして、多くのパウエル派とよばれるピアニストはその輝きを浴びて育ったのでしょう。
確かに病的ともいえる暗さがありますが、その暗さこそ凡百のピアニストにはない味なのだと思います。一聴明るいクレオパトラにしても、聴き終わったあとにくる寂寥感は深層にある暗さを感じるからなのでしょうね。
The return of Bud Powell のジャケは珍しく笑っております。哀しそうな笑いがアルバムの内容を象徴するようですが、ここでも天才だけが持ちえる磨きぬかれた美しさを放っております。
「エムズ」まで徒歩10分でしたらオフ会に最適の場所ですね。ナツ子さんにお会いできる日を楽しみにしております。飲めなくてもボトルキープはできるそうですよ。(笑)
貴ブログではベルサウンド刻印で賑わっておりますね。Jazz Erotica で目が留まり先に進まなく、コメントを書けないでおります。(笑)
便宜上のベストとはいえさすがにパウエルの真髄を抑えておりますね。
The amazing はどちらも甲乙付け難いのですが、便宜上私はvol.1を選びました。(笑)it could happen to you の名演はと訊かれ挙げるのがこれでして、レコードの溝を削り取るような強力なタッチは素晴らしいの一言です。
portrait of Thelonious は写真をご覧になるとわかるようにお持ちの1100円盤です。音楽に値段など付けられませんが、1100円の価値を思い知るレコードでした。
ルースト盤の1953年セッションもいいですね。どの曲も手本となっている名演だけのことはあります。
パウエルのビデオを観たことがありますが、鍵盤を叩くでもなく押さえつけるでもなく、それでいてあの「重さ」、そして歌う。天才と呼ばれる所以ですね。
パウエルの唸り声が聴こえているようですね。パウエルのはピアノと一体になって自然と出てくるものでしょう。パウエル患者にとってはあの唸り声がたまらない快感なのです。
キースのは奇声でして、あれをキセイ・ジャレットと呼んでおります。(笑)
↓
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さて、「バド・パウエル、私のベスト3」。
管理人からは・・・
(1)「ジャズ・ジャイアント」(Verve)
やっぱり、一番はこれっすね!
初めて新宿「Dig」で大音量で聴いた時の感激は今も鮮明に・・
(2)「Blues in the Closet」(Verve)
これ挙げる人って、あんまりいないのが不思議なんですけど。
レイ・ブラウン(b)、オシー・ジョンソン(ds)とのトリオで'56年録音。
ジャケットも秀逸ですね。
(3)「The amazing Bud Powell Vol.2」
アメイジング・シリーズは評価の高いVol.1はあんまり好きじゃない。
ウン・ポコ3連荘は「もう、やめてよ!」って言いたくなる。
人気の「クレオパトラ」を含むVol.5 は、ちょっと衰えが目立つ
でしょうか。
パウエルの元気なこととポルカ・ドッツ、オーニソロジーなど
選曲でVol.2に決定。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ワン、ツーは今と同じですね。
3番目は、Vol.2 で来ましたか。
bassclef さん、4438 さん、意見が合いますね!
乱闘が名物のこんな物騒なサイトは観るだけにしなさいと政府に厳命されていましたがサッポロビールの回し者、KAMIさんにオラオラァと背中を押されてのコメントです。
パウエルはサイコーって、こんなコメントじゃ抓み出されかねないので
席主のお題にしたがいましての3枚。
1.Jazz Giant,1949年
2.Strictly Powell,1956年
3.The Invisible Cage,1964年
これが座右の盤で当方の精神状態により使い分け?しています、といっても残っているレコードがこれしかなく、他はつまみ食いでカセットテープなのですよ。あと若気の至りでmonkのレコードが一枚も残っていない(涙)、なに考えてたんだか。
で少しは、らしいコメントをと考えたのですが敢えて言わさせて貰えばJazz Giantの3曲目のチェロキー、あれはjazzを完全に超越した名演奏だといまだに思うのですがmilesさんならずとも逃げ出したくなるほどの技量と構成美で元気じゃない時に聴くと腹が立ちます、プッ。
この唸りフレーズとピアノのフレーズが一致しているので・・あまり気になりません。
要はスキャットをしてフレーズを作りながらアドリブをしているようなもので。
外から聴いていると、「うー」しか言ってないのですが、自分では音の高低が頭の中で鳴り、小節のタイミングが分かりやすくなると思います。
キースのは、フィルイン型の唸りで、感じた時に思わず出る声で、男性の場合はあまりいただけません。
聴く側が感じて、思わず「イェー」なら分かりますが。
あと、ベース奏者もよく歌っていますね。
鼻歌を歌うがごとく、アドリブをしているのでしょう。
オーイ、管楽器!唸ってみろ!出来ないだろザマアミロ!
(これじゃダメか、ローランド・カーク、フルートを持ち出すの図)
お後が宜しいようで!
Jazz Giant は私も筆頭に挙げたアルバムですが、レコード盤から殺気すら感じるものです。天才と狂気、紙一重のチェロキーは間違いなく天才を切り取ったものでしょう。才能が無限ではないことは Strictly Powell が証明しております。それでもなお惹かれるのはひょっとしたら自身持ちえる潜在的な狂気に共鳴しているのかもしれません。
>若気の至りでmonkのレコードが一枚も残っていない
あ~あ、北海道に着払いで送れと言ったのに・・・(笑)
オスピの唸りはおっしゃるようにアドリブをしているものと思われますが、キースのはエロール・ガーナーの唸りのようにフレーズが決まったときに出てくるものでしょう。ただ、それがピアノのフレーズを上回ると唸りばかりが目立つことになります。
今宵は 4438miles さんが線が細いというご感想の mi:na をピアノの竜野みち子さんのデュオで聴きました。私のリクエストに応えて即座に Wellow Weep For me を歌ってくれましたよ。なかなかにいいヴォーカルでしたね。幾つか難点はありますが、それを打ち上げの席で指摘しましたら真摯に受け止めておりました。今度お聴きになったら線が太くなっているかもしれませんよ。多分、北海道には煩いオヤジがいると思っていることでしょう。(笑)
打ち上げの席では竜野みち子さんが隣でして、地ビールを飲みながら話しましたが、何とウェザーリポートを聴いてジャズに目覚めたとか・・・世代の差を痛感する次第です。明日の天気を気にしながら眠ります。(笑)
#1 Bud Powell (Roost)
#2 Portrait Of Thelonious (Columbia)
#3 Jazz Giant (Verve)
ブルーノートの Vol. 1 は快演・怪演ではありますが、疲れます。よほど体調のよい時でないと聴き通せません。名盤にはこういったレコードがかなりあります。
それより、やや緩んだ演奏(たとえば上の#2)のほうが棚から取り出す機会は多いです。
でも、#1はハイレベルな名品でありかつよく聴きます。疾風の如きアップテンポの曲もいいのですが、何といってもバラードの豊穣さに心を奪われてしまいます。
今取り出して、聴いています。
「Paris Sessions」
ネット仲間に教えていただいた盤で、
57年~64年のパリ録音の音源を集めた、全14曲のコンピ盤。
ズート、ウィラン、グリフィンが1曲ずつ
聴けるのがいいですね。
60年代のものには、
烈々の香気を残しながら滅び行く、勇者の美学・・・
みたいなものを感じます。
ブルーノートの Vol. 1 は聴くというより対峙すると言ったほうが正しいのかもしれません。相手が真剣ならこちらも木刀では太刀打ちできない張り詰めた空気を感じます。おっしゃるように聴き手の体調が悪いと、B面はつらいものがありますね。
その点、Portrait Of Thelonious は体調に左右されずに聴けます。同じ空気を吸い、同じ匂いを感じるからなのでしょう。
バラードで切々と歌い上げる一音は、紙に落としたインクがじわっと広がるような美しさがあります。
60年代の作品に「イン・パリ」がありますが、この「身も心も」を聴くと身も心も並行して滅びるものだと感じます。
Jazz Giant (Verve)
Portrait Of Thelonious (Columbia)
Bud Powell (Roost)
今週は多くのベストを挙げていただきましたので、1位3点、2位2点、3位1点式で選びましたが、トップはダントツでした。他にも Amazing Vol.2 や Strictly Powell 等、天才の光と翳を堪能できるアルバムが挙がりました。こちらが力を入れないと決して聴くことができないアルバムと、気軽に棚から取り出せるレコード、どちらも太く短く生きた稀に見る天才の音が凝縮されております。アルバム選びの参考にしていただければ幸いです。
音の小さなトランペッターと良く近くのライブハウスへ来ていたので、何度か聴きました。
今回は歌伴でしたが、落ち着いたピアノですね。無理に背伸びをせず自然体というのがいいですねぇ。
ブログのアクセス数の話になり、私は週間500と言ったら、私は2,3です。と(笑)
是非ご覧ください。
http://www.geocities.jp/m_tatsunojp/