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全国各地、記録的な猛暑となった今年は、ここ札幌も北海道とは思えない厳しい暑さで、つい一週間前も陽射しが燦々と降り注ぎ、9月には珍しく夏日が続いていた。それが一転して朝夕は零度に近い一桁の気温に下がり涼しさを通り越して寒いくらいだが、日中の柔らかな陽光は秋の佇まいを感じさせる。霜も降り、初冠雪の便りも聞かれる北国の気候は、秋霜烈日と言うに相応しい。
気候の厳しい中、ひとときの安らぐ季節を秋色に切り取ったジャケット写真がある。陽の光に霜も融けた枯れ草に身を任せ、微笑む可憐な少女は夏の恋に浸っているのだろうか。
その恋の結末は・・・Love Me or Leave Me・・・野暮な詮索はこれくらいにしてルース・エティングの持ち歌にうつろう。ジョージ・シアリングがこの曲のコード進行を基に「バードランドの子守唄」を作ったほどで、独特なコード進行はアドリブを面白くするとみえてグッドマンやベイシーのスウィング時代から今日まで多くのプレイヤーのお気に入りのナンバーだ。その数々の演奏を聴くとバラード、ミディアム、アップと様々なテンポでヴァラエティに富んだ解釈を楽しめる。
ジョン・ルイスがミディアムでシングトーンを刻む。続くパーシー・ヒースとチコ・ハミルトンが控え目にリズムを付け、ルイスらしい厳かな雰囲気のイントロはMJQを思わせる。そしてピアノの間を抜けるようにスウーッと豊かなトーンを出すのはビル・パーキンスだ。かつてスタン・ケントン楽団の花形として女性の人気をさらったよくコントロールされた音色と、豊穣なフレーズは変わらない。続くジム・ホールも無駄な音を省き、曲の持つ美しい旋律を際立たせる。タイトルの「Grand Encounter ~大いなる邂逅」は、東海岸と西海岸のプレイヤーの交流セッションから付けられたものだが、「素晴らしい経験」とも訳せる作品である。
異常気象による未曾有の災害、186歳の男性が戸籍上は生存していたり、今の時代何が起こっても驚かないが、特捜主任検事が証拠隠滅罪で逮捕されたのは吃驚だ。秋霜烈日は刑罰や志操の厳しさにたとえられ、その形が霜と日差しの組み合わせに似ていることから検察官のバッジを「秋霜烈日のバッジ」と呼ぶそうだ。志操を辞書で引くと、自分の主義や主張などを固く守って変えない心だという。胸のバッジが泣いてやしないか。
気候の厳しい中、ひとときの安らぐ季節を秋色に切り取ったジャケット写真がある。陽の光に霜も融けた枯れ草に身を任せ、微笑む可憐な少女は夏の恋に浸っているのだろうか。
その恋の結末は・・・Love Me or Leave Me・・・野暮な詮索はこれくらいにしてルース・エティングの持ち歌にうつろう。ジョージ・シアリングがこの曲のコード進行を基に「バードランドの子守唄」を作ったほどで、独特なコード進行はアドリブを面白くするとみえてグッドマンやベイシーのスウィング時代から今日まで多くのプレイヤーのお気に入りのナンバーだ。その数々の演奏を聴くとバラード、ミディアム、アップと様々なテンポでヴァラエティに富んだ解釈を楽しめる。
ジョン・ルイスがミディアムでシングトーンを刻む。続くパーシー・ヒースとチコ・ハミルトンが控え目にリズムを付け、ルイスらしい厳かな雰囲気のイントロはMJQを思わせる。そしてピアノの間を抜けるようにスウーッと豊かなトーンを出すのはビル・パーキンスだ。かつてスタン・ケントン楽団の花形として女性の人気をさらったよくコントロールされた音色と、豊穣なフレーズは変わらない。続くジム・ホールも無駄な音を省き、曲の持つ美しい旋律を際立たせる。タイトルの「Grand Encounter ~大いなる邂逅」は、東海岸と西海岸のプレイヤーの交流セッションから付けられたものだが、「素晴らしい経験」とも訳せる作品である。
異常気象による未曾有の災害、186歳の男性が戸籍上は生存していたり、今の時代何が起こっても驚かないが、特捜主任検事が証拠隠滅罪で逮捕されたのは吃驚だ。秋霜烈日は刑罰や志操の厳しさにたとえられ、その形が霜と日差しの組み合わせに似ていることから検察官のバッジを「秋霜烈日のバッジ」と呼ぶそうだ。志操を辞書で引くと、自分の主義や主張などを固く守って変えない心だという。胸のバッジが泣いてやしないか。
Love Me or Leave Me Best 3
Lester Young / Pres And Teddy (Verve)
Miles Davis / Walkin' (Prestige)
John Lewis / Grand Encounter (Pacific Jazz)
あまり音源がないことから多くのバージョンは挙がりませんでしたが、上位3枚は広く聴かれているようです。
他にもマリガンやマンデル・ロウも挙げられましたが、どの演奏も個々のソロが際立つものが揃っております。今宵は「グランド・エンカウンター」の女性の横で、お好みのバージョンをお楽しみください。
マンデル・ロウの「A Grand Night for Swinging」を聴かれたようですね。久しく取り出しておりませんが、アルトはジーン・クィルでしたか。リヴァーサイドではあまり目立たない作品ですが、随所に個性溢れるソロを聴ける好アルバムです。
スペルは違いますが、ロウといえば法律、週末に記事と結びつきました。(笑)
よく行くお店でマンデル・ロウのリヴァーサイド盤を聴かせていただきました。
“A Grand Night for Swinging”
他のメンツは、ビリー・テイラー、ル・グリネィジュ(?)、エド・シグペン。
ゲストで数曲参加しているジーン・クィルがアクセントになっている好盤ですね!
課題曲のテーマ、リーダーのギターを差し置いて、アルトが目立っちゃってますが。
最後の「クレイジー・リズム」では、シグペンの見事なドラム・ソロも堪能できました。
良いアルバムを教えていただき、ありがとうございます。
ベイカーの「in Europe」といいますと、抱擁ジャケですね。横顔しか写っておりませんが、言われみると同じ女性です。当時の彼女の正確な年齢は不明ですが、おそらく20歳前でしょう。クラックストンは相当数のジャケ写を撮っておりますので、探せば他にもあるかもしれませんね。
「干草の香り」、この「干草」という単語が出てきませんでした。語彙の貧困を痛感します。単行本にまとめるときは、拝借しますのでご了承ください。
次週はヴォーカルネタの予定ですので、画像のご紹介を楽しみにしております。
前にMEG寺島さんがウィリアム・クラックストンから聴いた話をどこかで読みました。
モデルの彼女は、当時クラックストンが住んでいた所の近所のお嬢さんだそうです。
チェット・ベイカーの「in Europe」のパンナム・ジャケの女性も彼女です。
推測するにGrand Encounter当時の彼女の年齢は19~20歳位ではないでしょうか?
「干草の香り」に成熟した女性は似合わない。
デイヴ・シルドクラウトに注目されましたか。覚え難い名前ですし、滅多に名も挙がりませんので、デイヴ知ると何とか、で誤魔化しております。(笑)
キャノンボールに似た音でドキッとしますが、いいアルトです。アレンジャーとしてのマイルスもなかなかのものです。
グランド・エンカウンターのテンポは好きですね。ビル・パーキンスが出てくるあたりは何度聴いてもゾクゾクします。ジム・ホールのソロはふさふさした豊かなアイデアです。そういえば、ホールはまだ髪の毛があったころでした。(笑)
ジャケの女性判定もありがとうございます。女性を見る目は接した年齢により誤差が生じるものです。私がこのレコードを聴いたのは高校生のころでした。当時付き合っていた汚れを知らない彼女に重ねたものです。あとでそれが間違いだったことを知りました。女は怖い。(笑)
エビス1本では足りませんよね、KAMI さん。
KAMI さんの場合、エビス1本はテイタムを聴きながら、ティータイムに飲む量とか。(笑)
JOHN LEWIS / GRAND ENCOUNTER
『WALKIN'』のB面セッションは好きで、A面よりよく聴くほどです。ミュートがあのハーマン以前でかえって味わい深かったりします。デイヴ・シルドクラウトのアルト、そしてケニー・クラークのブラッシュワークはこのセッションならでは。テンポもアップでいい感じ。その昔、PRESTIGEのボックスセットでこのセッション4曲がまとめて聴けたときは嬉しかったです。
対するジョン・ルイスはミディアム・スローで料理して、ルイスのピアノをじっくりと聴かせる感じでしょうか。ビル・パーキンス、ジム・ホールのソロも曲想に沿ったプレイでいいですね。マイルスとは甲乙つけ難いのですが、個人的にシルドクラウトのアルトに惹かれる分、こちらを2位にしました。
3番目は探してみましたが、出てきそうにありません。
で、重要テーマであるこのジャケの女性ですが、僕もここで話題になるまでオトナの女性だと思い込んでいました。
このジャケに接したのが二十歳前後だったということもありますが、SHINさん同様「成熟した女性が意味ありげに誘っている」ふうに見えてしまいます(ちなみに当方、とっくに老眼は進んでいます:笑)。
しかし、それもdukeさんの検証が鋭いので少しぐらついてきました(笑)。
テイタム・・・KAMIさんエビス1本借り!
いやはや、SHIN さんのほうこそ老眼が進んでいるのではありませんか。このレコードは私も、SHIN さんも聴いたのはおそらく40年以上前のことですから、ひょっとして若い頃に憧れた「成熟した女性」に重なっているのではないでしょうか。
この女性は推定18歳でして、大人びて見えるのは背伸びした恋をしているからです。検証しますと、50年代後期にハイティーンのあいだで流行っていた服装です。それに成熟した女性は、ハーレクイン(推測)の小説は読みません。さらに成熟した女性が意味ありげに誘うのであれば、身を任せる場所は枯れ草ではありません。(笑)
このネタのほうがベスト企画より盛り上がるかもしれませんね。(笑)
さてさて、肝心のお題ですが、順位は違えど私と同じ選出でしたか。おそらくこの3枚で決定でしょう。
マンデル・ローは、リバーサイドかジャズランド盤で演奏しておりましたね。
ピアノではアート・テイタムはありますが、バド・パウエルは聴いておりません。ブートレグ音源でしょうか。
スタンダードですのでインストも多いように思いましたが、意外と少ないですね。ルビー・ブラフ、バド・フリーマン、ビリー・エクスタイン等々、グッドマンやベイシーの時代のほうがモダン期より多いのかもしれません。
秋に話題にしたい Lullaby of The Leaves、ヴェンチャーズの曲ですね。(笑)
確かに曲名の語呂も、曲想も似ております。さらにこの曲から Lullaby of Birdland が生まれておりますので混同します。
It Could Happen to You
Everything Happens To Me
私はこの2曲が、曲名の語呂がカブります。
このジャケ写真の女性を可憐な少女と見ましたか・・・Dukeさんも大分老眼がお進みなようで・・・成熟した女性が意味ありげに誘っている・・・と見る方が自然な見方では・・・
Love me or leave meの三枚などより重要なテーマであります!
ではついでに
1、プレス&テディ/レスターヤング
2、ウオーキン/マイルス・デイビス
最後の三枚目が問題だ・・・ジョン・ルイスのグランドエンカウンターも良いが・・・マリガンもいいし、バド・パウエルもいい、今回は管楽器特集ではないですよね・・インストですよね。確かコールマン・ホーキンスもあったし、マンデル・ローも持っていたような・・・。
でも、KAMIさんと違って私はチコ・ハミルトンが意外と好きなので・・Dukeさんと意見が似るのは心外なのだが・・・ジョン・ルイスは嫌いだがビルとチコということで・・・
ジャーン
第三位は・・グランドエンカウンターにしましょう!
KAMIさん昼から書き込み・・随分お閑ですねぇ・・・そのKAMIさんからパウエルが出てこないとは・・・・心配です・・・
インスト・ヴァージョンって、管理人さんが
挙げられた3枚以外に持ってないです。
なんとなく、たくさん持ってるような先入観が
あって、実際は少ないのに愕然としましたが、
Lullaby For The Leaves と、
曲名の語呂も、曲想も、カブるところがあるように
思えてならないのは、私だけでしょうか?
プレスにマイルス、そしてマリガンがきましたか。マリガンはオリジナル・カルテットでも吹き込んでおりますが、挙げられたのはベイカーとの再会セッションですね。ふたりの確執が解けたいい内容です。
チコ・ハミルトンはお好みでないようですね。あの室内楽的ジャズ・サウンドは好みが分かれるところですが、ドラム自体はスウィング力もあり、マリガン・グループにいたころは弾んでました。Grand Encounter は、ビル・パーキンスが出色の出来栄えです。
今日は、何故か昼間の出現です。(笑)
Love Me or Leave Me、良い曲ですね。
お気に入りは。
Pres And Teddy/Lester Young
Walkin' /Miles Davis
Love Me Or Leave Me /Gerry Mulligan
ジョン・ルイスのヴァージョンも優れたものだと思うのだが、チコ・ハミルトンが好みでないので外しました。
ドリス・デイの歌でお馴染みのラヴ・ミー・オア・リーヴ・ミーですが、今週はインストでお好みをお寄せください。
管理人 Love Me or Leave Me Best 3
John Lewis / Grand Encounter (Pacific Jazz)
Miles Davis / Walkin' (Prestige)
Lester Young / Pres And Teddy (Verve)
他にマリガン、コールマン・ホーキンス、スコット・ハミルトン等、先週のお題に続きこの曲も管楽器が多いようです。
今週もたくさんのコメントをお待ちしております。