昭和を代表するテレビ番組「シャボン玉ホリデー」だったか、ザ・ピーナッツとクレージーキャッツの特番だったか、40年も前のことだから定かではないが、ザ・ピーナッツがエラ・フィッツジェラルドの十八番をメドレーで歌った。合わせ鏡のような芸術ともいえる振り付けと双子姉妹ならではのハーモニーは、持ち歌でなくても何度も歌ったレパートリーのように完璧に歌い、美しさも変わらない。ハウ・ハイ・ザ・ムーン、マック・ザ・ナイフ、そして・・・
トロンボーンのソロでイッツ・オール・ライト・ウィズ・ミーにつなぐ。今月11日亡くなられた谷啓さんだ。映画、釣りバカ日誌シリーズで飄々とした役を演じておられたが、トロンボーン奏者として原信夫さんにスカウトされ、シャープス&フラッツに参加したほどの腕前で、スイングジャーナル誌の人気投票でも上位にランキングされている。多彩なギャグで一世を風靡したクレージーキャッツ結成時からのひとりで、他のメンバーはみなミュージシャン志望だったようだが、谷啓さんだけはコメディアンを目指していたという。志を強く持った目標は才能を開花させるというが、トロンボーン奏者としてその道を歩んでいたなら、その分野でも秀でていたに違いない。
コール・ポーターの快適なナンバー、イッツ・オール・ライト・ウィズ・ミーの名演数あれど、止めを刺すのはザ・カーティス・フラー・ジャズテットだ。一見してわかるサボイ・レーベルのジャケット・デザイン、一聴でわかるゴルソン・ハーモニー、そしてブリリアントなモーガン、弾けるケリー、太いラインのチェンバース、鼓舞するパーシップ、どれをとってもハードバップの誇り高い薫りがする。スタンダード曲は基本的に演奏する楽器を選ばないし、作者も指定がない限り、特定の楽器を想定して書くわけでもないが、この曲だけは管楽器がよく似合う。勿論、ピアノ・トリオでもスリリングな演奏が残されているものの、急速調のメロディは管の輝きを持って真価を発揮する。
谷啓さんがイッツ・オール・ライト・ウィズ・ミーを吹いたのは、この曲が管楽器、それもトロンボーンが一番映えることを知っていたのだろう。自伝「七人のネコとトロンボーン」で、「自然にひと呼吸遅れていただけで味が出てしまった」と回想している。今ごろシャボン玉の彼方でひと呼吸付いているだろうか。磨きぬかれたトロンボーンを手にしているだろうか。そして「ガチョーン」のポーズを取っているだろうか。享年78歳。合掌。
トロンボーンのソロでイッツ・オール・ライト・ウィズ・ミーにつなぐ。今月11日亡くなられた谷啓さんだ。映画、釣りバカ日誌シリーズで飄々とした役を演じておられたが、トロンボーン奏者として原信夫さんにスカウトされ、シャープス&フラッツに参加したほどの腕前で、スイングジャーナル誌の人気投票でも上位にランキングされている。多彩なギャグで一世を風靡したクレージーキャッツ結成時からのひとりで、他のメンバーはみなミュージシャン志望だったようだが、谷啓さんだけはコメディアンを目指していたという。志を強く持った目標は才能を開花させるというが、トロンボーン奏者としてその道を歩んでいたなら、その分野でも秀でていたに違いない。
コール・ポーターの快適なナンバー、イッツ・オール・ライト・ウィズ・ミーの名演数あれど、止めを刺すのはザ・カーティス・フラー・ジャズテットだ。一見してわかるサボイ・レーベルのジャケット・デザイン、一聴でわかるゴルソン・ハーモニー、そしてブリリアントなモーガン、弾けるケリー、太いラインのチェンバース、鼓舞するパーシップ、どれをとってもハードバップの誇り高い薫りがする。スタンダード曲は基本的に演奏する楽器を選ばないし、作者も指定がない限り、特定の楽器を想定して書くわけでもないが、この曲だけは管楽器がよく似合う。勿論、ピアノ・トリオでもスリリングな演奏が残されているものの、急速調のメロディは管の輝きを持って真価を発揮する。
谷啓さんがイッツ・オール・ライト・ウィズ・ミーを吹いたのは、この曲が管楽器、それもトロンボーンが一番映えることを知っていたのだろう。自伝「七人のネコとトロンボーン」で、「自然にひと呼吸遅れていただけで味が出てしまった」と回想している。今ごろシャボン玉の彼方でひと呼吸付いているだろうか。磨きぬかれたトロンボーンを手にしているだろうか。そして「ガチョーン」のポーズを取っているだろうか。享年78歳。合掌。
It's All Right With Me Horn Best 3
The Curtis Fuller Jazztet with Benny Golson (Savoy)
Sonny Rollins / Worktime (Prestige)
Johnny Griffin / Introducing (Riverside)
今週は集中して投票いただきましたので、1位3点、2位2点、3位1点で集計しました。1位と2位は僅差でした。ジャズテットが圧倒的かと思われましたが、ロリンズもやはり人気でした。
他にも多くの名演が挙がりました。今宵はお好みのイッツ・オール・ライト・ウィズ・ミーで、「ご満悦」ください。
乱闘に発展しないのは、紳士になられたわけでもなく、爺様になられたせいでもありません。エネルギーも決して失せていないジャズに一家言ある方ばかりですので、ネタを振れば一触即発でしょうね。次は「ソロピアノの感情と興奮、またはエクスタシー、或いはジャレットの奇声」をタイトルにしましょうか。コメントは規制されます。(笑)
ブログ再開後、場外乱闘がないですね。
相変わらずコメントの質は高く面白いのですが、何故か場外乱闘にならない。
皆さん、紳士になられたか・・・爺様になられたか・・・。
まあ、小生は昔から場外乱闘のような野蛮な事は好みでないので、良いのですが・・・。(笑)
谷啓さんのボントロはザ・ピーナッツのレザーディスクで吹いているのがありました。曲は忘れましたが、後姿で吹いているシーンから始まりました。いい音でしたよ。DVD化は不明です。
比較的新しいところが挙がりましたね。
ロックウェルはピアノがデューク・ジョーダンでしたか。久しく聴いておりませんがストレートな印象でした。
グラント・スチュアートの「Buen Rollo」は、今では珍しいイラストのジャケですよね。内容的にはおっしゃるようにやや荒削りです。スチュアートのエリントン集も同じような感じでしたが、驚くことにマイナーな曲を取り上げておりました。ピアニストの椎名豊さんもエリントンの隠れた曲を演奏しますが、こうしてエリントンやストレイホーンのあまり知られていないチューンを取り上げるのは嬉しいですね。
ベスト3企画ですが、3枚に拘ったり縛られる必要はありませんよ。お気に入りのこの1枚でもかまいませんので、お好きなものを挙げていただけたらと思います。
さぁ、私が一推しのジャズテットが一番の方はおられませんか。劣勢ですのでよろしく。(笑)
谷啓さんのボントロ見たかったな。ついでに、植木等さんのギターも。(^^)
さて、比較的新しいところで2枚を引っ張り出してきました。
・ボブ・ロックウェル「It's All Right With Me」
・グラント・スチュアート「Buen Rollo」
レーベルはマシュマロとフレッシュサウンド・ニュータレントです。2人ともテナー(のワンホーン盤)になってしまいました。
今回、特に久々に引っ張り出したグラント・スチュアートの方には、「パノニカ」「マンハッタン」「サムシング・トゥ・リヴ・フォー」というところが収録されていて、再発見の喜びに浸っています♪
(やや荒っぽい演奏で、も少ししっとりしていたらなァ、とも思いますが。)
ちなみに、コメントのタイトルは3枚目が出なかったもんで付けました。よろしくお願いします。(^^)
シャボン玉ホリデーのおかゆコントも面白かったのですが、何といってもラストのザ・ピーナッツが歌うスターダストが楽しみでした。お約束の肘鉄砲をくらうハナ肇さんのギャグを思い出します。以前、拙ブログでも話題にしましたが、日本人が一番聴いたスターダストはこれでしょうね。
「CRAZY RHYTHM」は、アイ・ガット・リズムに似ておりますが、こちらも乗る曲です。話題にしたいナンバーです。
ジャズテット独走かと思われましたが、予想に反して(笑)グリフィンが迫ってきました。週末の集計が楽しみです。
この曲は通常アップテンポで歌われたり、演奏されますので、それなりのテクがなければレパートリーにできません。それが、おっしゃる誰が歌っても演奏しても、名唱名演に聞こえるのでしょう。私もそう思います。
また、谷啓→ボントロ→クレイジー・キャッツ→「CRAZY RHYTHM」
ということで、ゲッツ&JJの『OPERA HOUSE』を思わず引っぱり出しました。
ご冥福をお祈りします。
JOHNNY GRIFFIN / INTRODUCING
SONNY ROLLINS / WORKTIME
CURTIS FULLER / JAZZTET
azuminoさんと似た結果ですが、グリフィンをトップに持ってきました。ロリンズは他にも多数出てくるだろうし、やはりケリーの参加でここはグリフィンに譲りました。
しかし、このコール・ポーターの名曲。誰が歌っても演奏しても、名唱名演に聞こえてしまうのは僕だけでしょうか。
僕もどちらかというとポーター派です(笑)。
ラヴ・フォー・セール、ナイト・アンド・デイ等、日本人好みですね。テーマを多少崩しても様になるのがポーターの曲です。ガーシュインはテーマからブリッジまで完璧に構築されておりますので、崩したのでは曲にならないと思います。
極論の表現をさせていただければ、
ポーターはクラブのライブ、ガーシュインはコンサート・ホールの印象です。
コール・ポーターの曲って、他にも
My Heart belongs To Daddy とか
Under My Skin とか、
小節が効いているというか、泣きが入ってるというか、
日本人好みのメロディですよね。
ガーシュインのほうが、どちらかというと醒めた感じ。
陳腐な表現をさせていただければ、
ポーターはウェット、ガーシュインはドライな印象です。
そちらはまだ残暑厳しいようですが、アツイ・ケベックで涼しくなったでしょう。
順番は違えど私と同じ選出ですね。聴いた回数からいうと私もロリンズですが、ゴルソン贔屓の私としてはやはりジャズテットが上にきます。
J&Kはバトルの見せ場とハーモニーの同調をうまく組み合わせております。ややもすると同一楽器の組み合わせは主役と脇役になりますが、そこはJ&K、テクが拮抗しているだけに面白いですね。
私もどちらかというとコール・ポーター派です。ガーシュインは曲全体の大きさがありますが、ポーターは切り取ったフレーズだけでも楽しめます。その部分発展がジャズとしては最も面白いのでしょう。
なんだか真面目なレスになってしまいました。
今回の御題は選択肢の幅の狭い御題ですね、私にとっては・・。
三枚は直ぐに決まりなのですが、その三枚をどのように並べるか、これが問題だ。
好きな順なら、ジャズテットから、でも最初に聴いて何度も聴いたロリンズには郷愁がある、そしてJ&Kのアノジャケット、これにも懐かしさがあってね・・・さあ、どんな順に並べたもんか・・・困ったなぁ・・・と言う訳で・・・アマノジャクとしては、哀愁の順に行くことに。
1、ソニー・ロリンズ/ワーク・タイム
2、カーティス・フラー ウイズ ベニー・ゴルソン ジャズテット
3、J&K (ベツレヘム)
ボントロという歯切れの悪い楽器でアノ曲を高速で吹く・・・これが名人技の比べっこみたいな所がありますね。
K+Jなんて完全に競い合い的要素がある気がします。プロデューサーの意図でしょうけど。
ガーシュインよりはコール・ポーター派の私です。
何かポーターの方が俗ッポクて好きなのです。
イツ・オールライト ウイズ ミーのサビなどは上からの下降進行のコードを猛スピードで使うとゾクっとしますね。
フロントのホーンも聞かせ何処ですが、実はベースも聞かせどころが多い曲ですね。
なんだか真面目なコメントになってしまった・・・。
猥褻論争で何かと話題になる「カン・カン」ですが、シャーリー・マクレーン主演の映画はまだ観ておりません。ブロードウェイ・ビットのジャケのようなシーンもあるのでしょうね。観てもおそらくこのようなシーンに釘付けになり、ポーターの曲は覚えていないでしょうね。
ロリンズ、グリフィン、ジャズテットと並びましたか。ロリンズは私も好きでして随分聴きました。まだ枚数が少ない高校生のときでしたので、繰り返し聴きアドリブも覚えましたよ。ついでにエアサックスもやってました。絶対人に見せられない姿です。(笑)
この曲は急速調で演奏することでプレイヤーは気分が高揚するのでしょうし、聴いているこちらも気持ちが良くなります。フラーのアーゴ盤も速いですね。フラーには超スローのドリームがありましたが、緩急自在のテクに驚きます。若かりしマッコイからはその後の活躍の片鱗がうかがえます。
何かとジャケが話題になる「Broadway Bit」ですが、ペッパーやラファロのソロイストも揃っておりますし、ペイチの洒脱なアレンジも聴きものです。踊り子のジャケで買う方が9割(笑)ともいわれますが、中身は1割以上の値があります。
クリスのポーター集は日本キング盤所有でしたか。インペリアル・オリジナル所有でも、譲ってくれとは言いませんのでご安心ください。(笑)甘い音色にスパイスするソニー・クラークのソロが光りますし、ローレンス・マラブルの参加が珍しいアルバムです。なおクリスの正しい聴き方は片面だけを集中して聴くことです。CD所有の場合は・・・そのときは全曲聴きましょう。但し胃が丈夫な方に限ります。(笑)
Cattin' With Coltrane and Quinichette は、その昔プレスティッジの1100円盤で買いましたので、ボーナス・トラックは聴いておりませんが、ワンホーンのようですね。素晴らしい演奏であることは想像付きます。このアルバムを録音した時点では、コルトレーンは新人、クイニシェットは百戦錬磨のベテランでしたが、大きく知名度が変わってしまいました。クイニシェットはエマーシーに「The Vice Pres」、「Moods」等の傑作がありますので、このあたりも聴いてほしいですね。
ジャズに限らず音楽は、ときに人生観までをも左右する大きな力を持っております。拙ブログで琴線を揺さぶるジャズの片鱗に触れていただけるならブログ冥利に尽きるというものです。
ジャズに初心はあって初心者はおりませんので、東京めたぼさんがおっしゃるように臆せずコメントをお寄せください。特に女性からのコメントは懇切丁寧なレスを入れます。(笑)
「It's All Right With Me」は、繰り返して聴いているレコードがあるので、それで決まってしまいますが、M・ぺイチのブロードウェイ・ビットもいれようかと迷っていたら、bassclefさんが挙げられていました。「カン・カン」は19世紀末のパリの踊り子さんが登場する物語なので、ジャケ、内容ともにブロードウェイ・ビットもいいなあと。ミュージカルの方はグウェン・ヴァードンの出世作で、彼女のストリップティーズが大評判になった公演だったようです。そうすると賑やかにいかなくてはということ(笑)で、
①Sonny Rollins / Worktime (Prestige)
②Johnny Griffin / Introducing (Riverside)
③Curtis Fuller / Jazztet (Savoy)
①のブライアント、②、③のケリーと、スピードについていける(?)ピアニストがサイドを務めています。二人ともフェイヴァリットです。次点はぺイチのBroadway Bitです。
it's all right with me~この曲はほとんどのものが急速調で演奏されてるようですね。
フラーはこの曲が得意のようで、savoyのジャズテットではない方:Argoでも演ってます。こちらも・・・速い!そしてその速さに流されることなく、素晴らしいフレーズのアドリブを聴かせてくれます。こちらはテナー(ゴルソン)やトランペット(ファーマー)のソロは入らず、フラーの独壇場でかえってすっきりした良さもあり、ピアノのマッコイも切れのあるコンピング(和音の伴奏)を入れてます。
このフラーのトロンボーンはホントに凄い!
てなわけで以下~
1.Meet The Jazztet(Argo)/Meet The Jazztet(B面1曲目)
2.Marty Paich/Broadway Bit(warner) A面1曲目(僕のはCDですが最初のトラックのはずです)dukeさん仰るよにジャケットも良いですがもちろん中身も最高です。ビッグバンド編成ですが曲によってソロ奏者を絞っているのでダレない。このall right with meでのソロはヴィブラフォン(V.Feldman)、トロンボーン、テナー、そしてベース(S.Lafaro)に短いソロ。ラファロのベースがグウ~ン、グウ~ンと唸りを上げて4ビートを巻き込んでます。これも凄い。
3.Sonny Criss/Plays Cole Porter(Imperial)手持ちは、日本キング盤です(笑)このall right with me~ちょっと面白い。ラリー・バンカーの叩く主メロディの後ろでソニークリスがオブリガート風に(メロディの合間に合いの手を入れる)独特のカン高いアルトの音色で唄いまくります(2~3曲、続けて聴くと・・・ちょっと胃もたれしますが:笑)
でもこのアルバム~ピアノがソニー・クラークなんです!でその短いソロがやっぱりいい!
ジャズは心で聴くものだと思っています。それが惨めな自分を救ってくれたジャズに対するせめてものリスペクトなのです。
>ジャズが三度の飯より好きなだけですので採点はどなたもできません。~いつでもお気軽にコメントをお寄せください。
そうでうすね、昨日ジャズを聴き始めた方でも臆せずどんどん書き込まれたらよいのですよね、それで老若男女とわず感性の輪が広がることがdukeさまの願いなのでしょうから・・。またコメントさせていただきます^^
ウォーン・マーシュの熱狂的なファンでしたか。マーシュは私も一時期かなり聴きました。よくコニッツと比較されますが、マーシュはマッシュポテトのような滑らかさがあります。おっしゃるクネクネとメロディを崩してゆくのはその滑らかさにあるのでしょう。
ズート・シムズもいいですね。シムズはミディアムテンポで抜群のスウィングをみせます。このドライブ感はズート聴いていたい心地よさがあります。
そして、トップにケベック、人間味溢れるテナーの音色とは言い得て妙ですね。先の KAMI さんのコメントにもありましたが、過小評価の代表です。これがブルーノートでなければ名前すら忘れ去られる存在です。アイツがケベックだ、と再評価されるべきでしょう。
名前が挙がったポール・クイニシェットも妙に惹きつける音色とフレージングですが、ケベックとは違うバイス・プレスの味わいがあります。
一見、乱闘もじさないコメント欄はジャズ道場の趣きですが、1枚のアルバムから受ける印象は千差万別です。また、今では20万種あるともいわれるアルバムですので、聴いているのは極僅かにしか過ぎません。私も含めてコメントをお寄せいただく皆さんも、東京めたぼさん同様、ジャズが三度の飯より好きなだけですので採点はどなたもできません。
さて、体験入学はいかがでしたでしょう。月謝不要、罵詈雑言、場外乱闘有りですので、いつでもお気軽にコメントをお寄せください。
今月に入って、ガーシュインを選んでおりましたので、続くと予想されていたのではありませんか。当初、その予定でしたが、ネタ切れのためポーター路線に変更しました。(笑)
ワンツーは同じでしたか。この曲を最初に聴いたのはロリンズでした。ロリンズ節炸裂で今でも愛聴盤です。
そしてアイク・ケベックがきましたか。過小評価、特に日本での評価はソウルジャズによるものでしょう。どうにも体質的に受け入れられない泥臭さによるものですが、ブルージーな演奏は魅力がありますね。
ピアノ、管、ビッグバンド、それぞれ似合う曲というのはあるものです。不思議とゴルソンの書いたアフターダークやクリフォードも管で映える曲ですが、管ではやはりこの曲が一番ですね。
トップは決まりでしょう。何とも冴えないジャケですが、中身は凄い。イントロといい、テンポといい、アンサンブルといい、各人のソロといい、これ以上はない名演です。
そしてアップテンポのグリフィンがきましたか。ロリンズと比べると荒削りですが、なかなかのものです。グリフィンはけっこうアップテンポが好きなようでして、グッド・ベイトもアップでバリバリ吹いてました。
The Trombones Inc. がありましたか。今回、再聴しませんでしたが、分厚い音を思い出します。メンバーの紹介もありがとうございます。アレンジはペイチでしたか。ペイチもこの曲が好きなのでしょう。
25-25プレゼンツ・ライブは錚々たるメンバーですね。来年プレゼンツの折は是非ご案内ください。
この曲を演奏したのは、当然 25-25 さんのリクエストですね。(笑)
あ、ウォーン・マーシュ4、僕も持ってました。
悪くないですね。
ロニー・ボールp、チェンバースb、フィリーds の
リズム・セクションも魅力的。
それから、「The Trombones Inc.」のお題の曲での
クレジットに誤りがありましたので、訂正。
Lonehill Jazz のCDのライナーによると、
Rosolino, Bernhart, Bob Fitzpatrick, Joe Howard,
Lewis Mcgreeny,Dave Well(以上tb)、Brookmeyer(v-tb)、
John Kitzmiller(tu), Marty Paich(p), Red Mitchell(b),
Mel Lewis(ds)・・・ということです。
アレンジは、ペイチ。
③ Warne Marsh Quartet (mode-1957)
ウォーン・マーシュのテナーの熱狂的なファンなので先ずこれを・・。レッド・ミッチェルのベースがボスボスと凄いことになっており小気味よいスタン・リービィのドラムと織りなす急速調のリズムに乗って、マーシュはいつものようにクネクネと気持ちよくメロディを崩してゆきます、天才肌・・。
② Zoot Sims / Live in Denmark (1978)
最近、自分の中で再評価著しいのがズート・シムズ、“It's All Right~”のせっつくような曲調がスイング命のズートのスタイルにピッタリ!まるで彼のために書かれたような曲ではないか!と思わせるほど嵌っていて心地よいのなんの、ケニー・ドリュー・トリオの快調ぶりも際立ちます。
① Ike Quebec / Blue and Sentimental (BLUENOTE-1961)
私の中で文句なしに一番なのがコレ、も~最高だす!ポール・クイニシェットばりの人間味溢れるテナーの音色が心になすりつけられるように沁みてきて深いんですよねぇ・・、こうした味わいは若手には出せない。グラント・グリーンを初めリズム陣も最高でブルーノート万歳!です。
なんだかテナーのワン・ホーンばかりですし、ベスト1はCDでしか聴けない代物?ですのでこれでよいのかわかりませんが、duke先生、採点お願いします・・^^;
って、いま投稿しようとしたら、アイク・ケベックを挙げられている方がいる~、ちょっと安心しますた^^
お気に入りは、
THE CURTIS FULLER JAZZTETTE WITH BENNY GOLSON
WORKTIME(ROLLINS)
大好きな2枚!dukeさん、挙げてくれて有難うございます!
BLUE&SENTIMENTAL(IKE QUEBEC)
過小評価されているケベックだが、実力は本物!
ケベックがテーマを吹き、アドリブに突入する。ご機嫌だ!
グラント・グリーンも好演だ!
来ましたね、It's All Right With Me。
大好きな曲です。
これほどに管が似合う曲も、他に類を見ないですよね。
ピアノのヴァージョンは、ほんとうに少ない。
ガーナーとガーランドぐらいしか、思いつきません。
この2人のように、コードワークとリズムの変化に
よほど自信のある人でないと、ピアノで盛り上げるのは
ちょっときついと思われます。
さて、ベスト3ですが、
1)「The Curtis Fuller Jazztet」
やはり、一番はこれ。
なんたって、テーマのブラスによるアンサンブルの
決まってること!!これに尽きます。
ケリーのピアノも切れがいいし、パーシップの
短いドラムによるイントロも、かっこいい。
フラー&ゴルソンでは他に、同じSavpyの
Meet Jazztet がありますが、やはりこちらに軍配でしょう。
2)「Introducing Johnny Griffin」
テナーのワンホーンものでは、ロリンズ、ズート、
そしてジョニー・グリフィンを持っていたので、
聴き比べましたが、ズート命の私ですけど、
ことお題の曲については、グリフィンを推します。
このドライブ感、堪らんです!
そういや、これもpはケリー。
この人の音楽性に合った曲なんでしょうね。
3)「The Trombones Inc.」(Lonehill Jazz)
我が好みのロソリーノの他、エディー・バート、メルバ・リストン、ベニー・グリーン、ジミー・クリーブランド、
ベニー・パウエル、そしてブルックマイヤーと
なんとボントロ名手7人を擁したビッグバンドによるヴァージョン。
さて、私ごとですが平成16年1月に開催した
25-25プレゼンツ・ライブ、
「赤松敏弘meets 2trombones」でも、この曲はやってます。
メンバーは、赤松敏弘vib、中路英明tb、堂本雅樹btb、
金澤英明b、小山太郎ds。
素晴らしい演奏でした!
音源撮ってれば、ベスト3に入れたんですが・・・。
1953年のミュージカル「カン・カン」の中で歌われた「イッツ・オール・ライト・ウィズ・ミー」は、ノリの良いメロディで多くのプレイヤーがレパートリーにしております。今週は管楽器でお好みをお寄せください。ヴォーカルとピアノは機を改めて話題にします。
管理人 It's All Right With Me Horn Best 3
The Curtis Fuller Jazztet with Benny Golson (Savoy)
Sonny Rollins / Worktime (Prestige)
Kai Winding & J.J. Johnson / K + J.J. (Bethlehem)
ベスト・カバー Marty Paich / The Broadway Bit (WB)
メンズ・オンリーです。(笑)
多くの名演がありますので何が挙げられるのか楽しみです。
今週もたくさんのコメントをお待ちしております。