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恩田陸さんの短編「あなたと夜と音楽と」は会話だけのミステリで、ラジオ番組の男女ディスクジョッキーが会話の間に曲をはさむ形式で物語られる。かかる曲はジャズヴォーカル・ファンお馴染みのナンバーで、「じゃあ、ここで、本日の一曲目。アニタ・オデイ『私の心はパパのもの』。この曲、マリリン・モンローが歌ってるバージョンでも有名ですよね。ではどうぞ(曲)」、つい歌を聴きたくなる展開だ。こんな番組があるなら毎週聴きことだろう。
原題「My Heart Belongs To Daddy」は、DJが言うようにモンローが、映画「恋をしましょう」で歌ってから一躍知れ渡った曲だ。歌詞の内容から察してパパはお父さんではなく、所謂パトロンのパパさんで、そのパパに焼きもちを焼かせたい女心を歌っているだけに古くは猫なで声のアーサー・キットがヒットしたのも頷けるし、小悪魔のようなモンローがよく似合う。作詞作曲はコール・ポーターで、弾むようなメロディは得意とするところだが、歌詞の「Da-da Da-da-da Da-da-da?ad」が面白い。歌い方によってはクールな女性になり、また色っぽさやセクシー度をアピールできる部分でもある。
写真は、「帰らざる河」や「ダイアが一番」等、モンローが主演した映画のヒット曲を集めたピクチャーレコードだ。普通のレコードは円盤の中心にレーベルが貼ってあるのだが、ピクチャーレコードは円盤全体にレコードジャケットやオリジナルの写真がコーティングされていて、当然両面とも溝が刻まれているので音が再生される。ターンテーブル上で写真がぐるぐる回転するというのは見ているだけで楽しく、それがモンローとなると視覚的にもかなり妖しい。そのチャーミングで蠱惑的に歌う姿は、セクシーなモンロー・ウォークとともにセックス・シンボルとして今でも不動だ。
映画「恋をしましょう」で共演したイヴ・モンタンと映画を地でいく恋をしたモンローはスキャンダルにもなったが、表裏のない正直な性格なのだろう。このピクチャーレコードの裏には表とは違うモンローの写真がある。モデル時代の写真といえば想像が付くだろうが、こちらも裏のない正直な姿である。
原題「My Heart Belongs To Daddy」は、DJが言うようにモンローが、映画「恋をしましょう」で歌ってから一躍知れ渡った曲だ。歌詞の内容から察してパパはお父さんではなく、所謂パトロンのパパさんで、そのパパに焼きもちを焼かせたい女心を歌っているだけに古くは猫なで声のアーサー・キットがヒットしたのも頷けるし、小悪魔のようなモンローがよく似合う。作詞作曲はコール・ポーターで、弾むようなメロディは得意とするところだが、歌詞の「Da-da Da-da-da Da-da-da?ad」が面白い。歌い方によってはクールな女性になり、また色っぽさやセクシー度をアピールできる部分でもある。
写真は、「帰らざる河」や「ダイアが一番」等、モンローが主演した映画のヒット曲を集めたピクチャーレコードだ。普通のレコードは円盤の中心にレーベルが貼ってあるのだが、ピクチャーレコードは円盤全体にレコードジャケットやオリジナルの写真がコーティングされていて、当然両面とも溝が刻まれているので音が再生される。ターンテーブル上で写真がぐるぐる回転するというのは見ているだけで楽しく、それがモンローとなると視覚的にもかなり妖しい。そのチャーミングで蠱惑的に歌う姿は、セクシーなモンロー・ウォークとともにセックス・シンボルとして今でも不動だ。
映画「恋をしましょう」で共演したイヴ・モンタンと映画を地でいく恋をしたモンローはスキャンダルにもなったが、表裏のない正直な性格なのだろう。このピクチャーレコードの裏には表とは違うモンローの写真がある。モデル時代の写真といえば想像が付くだろうが、こちらも裏のない正直な姿である。
ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか。
今週は女性シンガー専用の曲「私の心はパパのもの」のお好みのバージョンをヴォーカルでお寄せください。インストは機を改めて話題にします。
管理人 My Heart Belongs To Daddy Best 3
Peggy Lee / Black Coffee (Decca)
Anita O'day / Cool Heat (Verve)
Helen Forrest / On the Sunny Side of the Street (Audiophile)
ほとんどの女性歌手が取り上げておりますので、何が挙げられるのか楽しみです。
今週もたくさんのコメントをお待ちしております。
My Heart Belongs To Daddyは好きな曲です。
一番はAnita O'dayです。(予想できたと思いますが)
Julie Londonも、さりげなさというか、ちょっと突き放したように歌うところが良いです。
Joanie Sommersは、可憐な感じで、これも好きです。
Anita O'day / Cool Heat
Julie Londin / All Through The Night
Joanie Sommers / Positively The Most
ゴールデンウィークは暦通りの休日ですが、溜まっている仕事と雑用で実質いつもと変りません。ジャズを聴ける時間が少し長くなっただけでも幸せです。
予想通りアニタでしたね。ジミー・ジェフリーのアレンジも見事なものです。
ジュリー・ロンドンは私も最後まで迷った1枚です。先だって話題にしたバド・シャンクのサポートが実にいい。突き放したように歌いますが、それでも階段を一気に駆け上がって手をひきたくなります。突き放される覚悟ですので相当勇気が必要です。階段の下まで降りてきてからにしましょう。(笑)
ジョニー・ソマーズもいいですね。デビュー盤ながらしっかりした歌唱ですし、アート・ペッパーの参加が花を添えております。白目が怖いジャケですね。
手持ちアイテム探して全部再聴してからコメントを書かれるのは大変なことですが、忘れていたものを思い出すこともあるでしょうし、それこそ熱心なファンです。私も手持ちアイテムを全部憶えておりませんので、思い出せる範囲で再聴し、コメントで挙げられたアルバムを探すという横着ぶりです。反省しなければいけませんね。
エディー・ヘンダーソン、テディ・エドワーズもありましたか。探してみます。多くのプレイヤーが取り上げる名曲は聴き比べる楽しみがあります。
寄せられるコメントから拝察して、もう既にプチ変態ですよ。あと3年もすると私のような完全な変態になります。いしい、いや石の上にも3年と言います。
明日から店が休みなので、今日はしこたま飲んでの帰宅です。
大変失礼な事ではありますが、初日から酔っぱらい参上です。(笑)
そして今週のお題は、私の心はパパのもの・・・ですか。
やはり、ペギー・リーの「ブラック・コーヒー」は最高ですね。
後の2枚は、素面になってからと言うことで・・・。ただ今週は素面とは無縁の週になりそうで・・・(笑)
退散!!!!!
酔っ払っての参上ありがとうございます。
アップテンポのペギー・リーは歯切れもよく聴いていて気持ちがよくなります。Da-da Da-da-da の強弱がうまいですね。
昨夜は飲みすぎたようですが、二日酔いにはブラック・コーヒーが最高です。(笑)
例によって、へそ曲がりの選択で。
1)「Rosemary Clooney Sings The Music of Cole Porter」
この曲の初聴きがこの作品だったこともあって、
どうしてもこれが真っ先に思い浮かびます。
若い頃のロージーも素敵ですが、酸いも甘いも噛み分けた
熟年のロージーの歌唱も、心に沁みるものがあります。
2)「Whatever July Wants/ July London」
「コール・ポーター集」でのこの曲も、
シャンクのフルートや変拍子仕立てのアレンジなど、
魅力的なんですが、ことこの曲に関してはこのアルバムのほうが
よりアダっぽい感じがよく出ていて、好きですね。
え?ジャケの違いだけだろうって?
まあ、そうかも知れません(笑)。
3)「Anita Oday Swings Cole Porter With Billy May」
オリジナルのLPには未収録の、CD追加曲です。
「Cool Heat」も、ジュフリーのアレンジや、
クレジットには記載のないジム・ホールの参加など、
聴き所満載なんですが、ダディに関してはこちらの
ヴァージョンのほうに僅差で軍配です。
最近の人では、「Sophie Milman」も悪くないですね。
>いしいさん。
いしいさんがお持ちのダディ収録盤、一つ知ってますよ。
「Dear Ella/ Dee Dee Bridgewater」
この曲にしては珍しくヴァース付きの、超スローテンポのヴァージョン。
なんで知ってるのって?
だってこれは、いしいさんに薦められて買ったCDですから。
こちらは、日中かなり暖かくなってきましたよ。
さて今回のテーマ、シュガーダディーですね(笑)。
こんな感じでピックアップしてみました。
Eartha Kitt ”Miss Kitt”to you
このコケテッシュな声と歌い方、聴いているとふ~んなるほどねって感じで納得、癖のある声が面白い。
彼女が歌っているのは完全なシュガーダディーなのだ
Ella Fitzgerald ”Pure Ella”1950
ピアノの伴奏だけでエラがしっとりと聴かせてくれます。この場合のダディーはとても深い意味でのダディーなのだって思えます。
Sophie Millman ”Sophie Millman 2004
ちょっと勢いのついた元気さが、まあ違った魅力、このダディーがダメになったら、次を探せば彼女には問題ないですって強いメッセージが受け取れます(笑)
まったく違ったタイプのダディーを集めてみましたが私には、エラのダディーが一番ここちよいかも。
(ちなみに私の持っているマリリンのLPのジャケットは赤いベルベットの上にイルカのように横たわっている健康体です、買う時恥ずかしかったのを思い出しました)
それから、エラやロージーはやや健康的すぎる???
この歌はコケティッシュというか、カマトトというか、ロリータ風が一番ピッタリだと思います。
#1
絶対にマリリン・モンローです。
Dukeさんがおっしゃるように、映画『恋をしましょう』のハイライト・シーンで歌っていましたが、このシーンは歌だけでなく踊りもなかなかに見応えがありましたし、彼女のコメディアンヌとしての才能が輝いていました。
#2
この歌の創唱者メリー・マーティンを挙げます。
映画でいえば、コール・ポーターの伝記映画(と銘打っていましたが、実際にはかなり改変)『夜も昼も』で歌っております。
#3
線の細い白人女性系の歌ですが、案外歌ってません。
もう少しキリッと歌ってもらいたところですが、ジョニー・ソマーズを挙げます。ペッパーとやったあのレコードです。
幻の#?
デビー・レイノルズが歌っていたらどんな風になったでしょうね。
あるいはアン・マーグレットとか。