![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/df/1089fe6a09653bcfd3d8734b3467e741.jpg)
先日、知人数名と宴会後、二次会にカラオケスナックに誘われた。土曜日と言うのに薄野の外れにあるビルは閑散としていて、その店も貸切状態である。知人がマイクハナサーズで自慢の喉を披露している間、手持ち無沙汰の小生が店の女性と他愛もない話をするうち、ひょんなことからジャズの話題になった。ジャズとは無縁の店だっただけに驚いたが、何と20年ほど前に、北海道厚生年金会館でアート・ブレイキーを聴いたという。
更にナ!ナ!ナ!何とコンサート終了後、ブレイキーが客席に投げたスティックを見事キャッチし、今でも持っているそうだ。86年から89年まで毎年マウント・フジに出演していたので、札幌に足を延ばしたのだろう。このとき何度目の来日になるのか分からないが、初来日は61年で今年は来日50周年にあたる。日本に一大ファンキーブームを巻き起こした初来日の記録がこのアルバムで、今聴いてもその熱いステージが伝わってくる。レコードでもナイアガラ瀑布がズシーンと響いてくるのだから、このサンケイホールで目の当たりにした聴衆の興奮は計り知れないし、この場にいた人が何とも羨ましい。
「ザ・サミット」で幕を開けたステージは、メンバー紹介をはさみ「ブルーノート・レコーディング」と自慢げにブレイキーが次の曲を告げ、ショーターのモードがかったイントロからテーマの輪郭がみえると客席から拍手が起きる。当時はレコードといえば直輸入盤でブルーノート盤も入ってこないころだ。当然、前年録音したこの曲を聴いている人は少ないはずだが、喫茶店でウェルナー・ミューラーやパーシー・フェイスの演奏で耳にした「そよ風と私」に親近感を覚えた拍手だったのかもしれない。ポピュラーな歌曲であってもジャズになることを証明した演奏であり、それがジャズメッセンジャーズの人気に拍車をかけたのだろう。
件の店の女性は、1本だけだから価値はないわよねぇ、と笑っていたがとんでもない。その1本のスティックに染み込んだ汗は、ブレイキーのジャズドラマーとしての魂が込められたものであり、ファンキーを刻み続けた大きな1本である。幾度もの来日コンサートでスティックを手にした人は多いかもしれないが、それぞれにそれはかけがいのない宝であろう。押入れに仕舞っておくには勿体ない。
更にナ!ナ!ナ!何とコンサート終了後、ブレイキーが客席に投げたスティックを見事キャッチし、今でも持っているそうだ。86年から89年まで毎年マウント・フジに出演していたので、札幌に足を延ばしたのだろう。このとき何度目の来日になるのか分からないが、初来日は61年で今年は来日50周年にあたる。日本に一大ファンキーブームを巻き起こした初来日の記録がこのアルバムで、今聴いてもその熱いステージが伝わってくる。レコードでもナイアガラ瀑布がズシーンと響いてくるのだから、このサンケイホールで目の当たりにした聴衆の興奮は計り知れないし、この場にいた人が何とも羨ましい。
「ザ・サミット」で幕を開けたステージは、メンバー紹介をはさみ「ブルーノート・レコーディング」と自慢げにブレイキーが次の曲を告げ、ショーターのモードがかったイントロからテーマの輪郭がみえると客席から拍手が起きる。当時はレコードといえば直輸入盤でブルーノート盤も入ってこないころだ。当然、前年録音したこの曲を聴いている人は少ないはずだが、喫茶店でウェルナー・ミューラーやパーシー・フェイスの演奏で耳にした「そよ風と私」に親近感を覚えた拍手だったのかもしれない。ポピュラーな歌曲であってもジャズになることを証明した演奏であり、それがジャズメッセンジャーズの人気に拍車をかけたのだろう。
件の店の女性は、1本だけだから価値はないわよねぇ、と笑っていたがとんでもない。その1本のスティックに染み込んだ汗は、ブレイキーのジャズドラマーとしての魂が込められたものであり、ファンキーを刻み続けた大きな1本である。幾度もの来日コンサートでスティックを手にした人は多いかもしれないが、それぞれにそれはかけがいのない宝であろう。押入れに仕舞っておくには勿体ない。
そよ風と私は、キューバの作曲家エルネスト・レクオーナの名曲ですが、ジミー・ドーシーがレパートリーにして以来多くのジャズメンが取り上げております。今週はお好みのヴァージョンをインストでお寄せください。
管理人 The Breeze And I Best 3
Art Blakey / A Day with Art Blakey 1961 (Baybridge)
Art Pepper / The Art of Pepper (Omega Session)
Wes Montgomery / Boss Guitar (Riverside)
ホーン中心の選出になりましたが、他にもカーティス・フラー、ピアノではソニー・クラーク、アマッド・ジャマル、ギターではベンチャーズ(笑)等々、多くの名演がありますので、何が挙がるのか楽しみです。
記事中にあるブレイキーの初演は、「Art Blakey Meet You at the Jazz Corner of the World」に収められております。
61年のサンケイホールの様子は、今月号のジャズ批評「アート・ブレイキー来日50周年」特集の110ページをご覧ください。
全日本ジャズを聴く会・世話人代表 SHIN さんが会場の興奮を伝えてくれます。
因みに私は、「全日本ジャズを聴く会」の会員ナンバー002です。
早い者勝ちの会員ナンバー、003は貴方かもしれません。(笑)
今週もたくさんのコメントをお待ちしております。
私が大好きなベンチャーズです。
The ventures 「そよ風と私」.wmv
http://www.youtube.com/watch?v=LDDqX-IEo-4&feature=related
今回は、てっきりコルトレーンかビリー・ホリデイだと思い、一生懸命予習をしておりました。(笑)
そよ風と私。好きな曲です。
お気に入りは、
Soul Trombone/Curtis Fuller
このアルバムは、気に入っていてちょくちょく店でかけています。
とにかくご機嫌!
dukeさんの挙げられた、ブレイキー、ペッパー、ウエスは、明日以降聴きなおしてみます。
今日は、トレーン&ホリデイをかけていたので、聴く事ができませんでした。
聴きなおした後で、どれを挙げるか決めたいと思います。
北海道は蝦夷梅雨でしょうか、日の長さを全く実感できず、私の部屋にはそよ風が入らず…まぁ梨田さんにはいい風が吹き続けていますね
全くもってあの1961コンサートを体感していらっしゃる方々には私なんかは何も語る事はできません
日本に遅ればせながら生まれたジャズファンとしては毎朝悔しさの呻きを洩らしつつ感謝しなくてはいけません
そのあたりの来札だとジョージ川口さんとジョイントかなんなかかなぁ?
そう考えるとやはりジャマイカは立派です
Chasin' The Bird/Barry Harris(Riverside)
カッコいいの一言、この曲の私のベストの解釈です、ボブとクリフ・ジャーヴィスも素晴らしいです…たまりません
A Day With Art Blakey 1961/Art Blaley And J.M(Baystate)
どうのこうの抜きで、ジャズはやはり興奮の対象であって、間違っても知識の対象ではあろう筈も無く、音楽は解釈の世界では無く、交感の世界だと改めてメッセージを受信しました
Andalucia/Kevin Hays(Blue Note)
知が勝ってしまう私と同世代のピアニスト、あまりよろしくないですが、企画の良さと、またかよといいつつもロンとジャックのスタンダードにおけるバッキングの渋さで
ウエスのは素晴らしいですが私にはトゥー・ファーストです、ケニーのはちょいとイージーかな、ジョー・パスは嫌いなのでパスです
次点に
Solo/Phineas Newborn Jr(L+R)
私はいつでも彼が大好きです、初めて彼の声を聞いた時はあまりにプレイとかけ離れインテリジェンスのかけらも無いメンフィスの田舎のドナルド・ダックぶりに驚愕しましたが
B3のレスリーからのそよ風好き(笑)として
敦賀明子さんのグラディとのHarlem Dreams(M&I)での新鮮なそよ風と
ルース・ブラウンの旦那の1人Willis “Gator”JacksonのBar Wars(Muse)におけるチャールス・アーランドの熱風を挙げておきます
追悼で私も眠狂四郎の炎情剣を見ることにします…
熱いですが連休は嬉しく、飲み会が入らないので体も休めます(笑)。
僕は「そよ風と私」を、ぺぺ・ハラミジョ(P)やスタンリー・ブラック(指揮)の演奏でよく聴いていました。だから、今でもそういうゴージャスラテンもののイメージが強いです。もうぺぺ・ハラミジョといっても誰も知らないかもしれません。そういうイメージを打ち破るのはジャズヴァージョンですね。
①Art Pepper / The Art of Pepper (Omega Session)
②Curtis Fuller / Soul Trombone (Impulse)
③Art Blakey / Meet You at the Jazz Corner of the World」(Blue Note)
僕には①があれば他はなくてもいいくらいなのですが。②はちょうどいい塩梅のテンポとフラーのヒップな吹きっぷりに魅了されます。アルバム全体としてもメンバー、曲目がいいので。③は、ジャパンライブを持っていないので、とりあえずあげたものです(すみません)。レイ・ブライアント(Epic)、ジョージ・シアリングなどピアノのものが手元にありました。
命日がらみでは石原裕次郎も追悼しましたし、コルトレーンとビリー・ホリデイは以前話題にしましたので、今週は旬のネタにしました。どこが旬だって?来日50旬年。(笑)
メッセンジャーズがらみでフラーがきましたか。この時期はメッセンジャーズ時代のような派手さはありませんが、落ち着いた良い演奏です。熱風もしびれますが、そよ風にフラフラと揺れるフラーも魅力がありますね。
ブレイキー、ペッパー、ウエス、たっぷりお楽しみください。名演揃いで悩みますよ。
梅雨がないといわれる北海道ですが、このところジメジメしていますね。晴れが続いているのは日ハムのようでして、特に昨日は初回からワンナウト満塁で誰しもが斉藤では勝てないと思ったことでしょう。ロッテファンの宵闇散歩さんには申し訳ありませんが、日ハムファンは清々しい追い風が吹いております。
20年ほど前の来札は知りませんが、ジャマイカが招聘元なのでしょうか。カラオケスナックの女性もメンバーは覚えておらず、ジョージ川口さんが共演したのかは不明です。因みにその店は、6の6のライオンビル太陽館にあります。薄野にお詳しい宵闇散歩さんでしたらご存知かもしれませんね。
トップにバリー・ハリスがきましたか。バードを追いかけてのタイトルの如く、深くビバップに根ざした良い演奏です。
ブレイキーのこのコンサートは凄いの一言です。生で聴いたら間違いなくはまる演奏でしょう。ブレイキーは、71年のジャイアンツ・ジャズで初めて生に接しましたが、音がでかいのに驚きました。
ケヴィン・ヘイズもありましたね。悪くはありませんが、バッキング・メンバーが豪華なだけにもう一歩という感じがします。
パスをパスして次点にニューボーンが挙がりましたか。演奏と声は比例しないのですかねぇ。比例しないといえば作品と顔の眠狂四郎の作者柴田錬三郎です。市川雷蔵のイメージで作者の顔を見て驚きました。これ以上言うと、シバレンさんと交流のあった SHIN さんに怒られます。(笑)
早々のベストありがとうございます。週後半で挙げられるベストは、そのまま今週のベストに近い結果になりますが、今週はどうでしょう。
ぺぺ・ハラミジョやスタンリー・ブラックは知っておりますよ。今はこういうゴージャスな音は少なくなりました。純喫茶の減少で需要も少なくなったせいでしょうか。
ペッパーは文句なしですね。甘い曲もピリッとした香辛料がかかると一味も二味も違います。
フラーはテンポの取り方が巧いですね。牛の涎みたいな「Dream」の名演もありましたが、まさに「Magnificent Trombone」です。
ブレイキーはジャズコーナーも良い演奏ですが、ジャパンライブのほうが上回っております。今はジャケ違いでCDが出ておりますのでお薦めです。
ヴァンガード訪問記録のブログもあります。
ヴァンガード復興のテレビは観ておりませんが、復興の様子をリポートしたブログは拝見しました。震災直後の写真は愕然としますが、再開できてよかったですね。ジャズの力なのでしょう。
東京じゃ、熱風と私です。
因みに、JMの1963年1月2日の日のこの曲は、会場で私は分かりませんでした。
終ってから、あれが「そよ風と私」と聴いて、やはりあれはそよ風ではなかった、熱い風だったと感じた次第です。それもショータとブレイキーのせいです。
1、Art Blakey / A Day with Art Blakey 1961 (Baybridge)
2、Art Pepper / The Art of Pepper (Omega Session)
3、Soul Trombone/Curtis Fuller
次点:Solo/Phineas Newborn Jr(L+R)
しかし、このクソ暑い、そしてクソ忙しい時に、1963年のJMだとか、シバレンだとか・・・何の嫌味か随分と私に絡んでくるじゃあーりませんか!
JMに関しては「ジャズ批評」の今月号を買って読んでください!
シバレンさんの話題は又別途ジックリとやりましょう!
じゃあ、仕事だ!