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先日、知人宅でヴィンテージ・ワインをご馳走になった。シャトー何とかいう一度や二度聞いたくらいでは覚えきれぬ銘柄で、香りは貴婦人の如く高貴で、味は熟女のようにキメ細かい云々と説明してくれる。熟れ過ぎた女性なら近くにいるが・・・熟女の味となると想像も付かないものの、美味しいワインであった。年代物となれば値段が気になるが聞くのは野暮というものだ。
ジョージ・ケイブルスに「オールド・ワイン、ニュー・ボトル」というタイトル通り古いスタンダードを新しい感覚で録音したアルバムがある。アート・ペッパーがお気に入りのピアニストで、ペッパーが来日したときにケイブルスの生の音に接した方も多いであろう。小生も一度聴いているが、ブルースが上手くモード手法も得意のようだ。ペッパーのブルース感覚はパーカーの持つそれに近いもので、後年モード手法も取り入れている。その二つを併せ持つケイブルスはペッパーの良き伴侶であった。
このアルバムではロリンズの「アルフィー」、エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」といったビッグネイムの十八番に果敢に挑戦している。中でもバド・パウエルの決定的名演で知られる「イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー」が素晴らしい。緩急自在のテクニカルなもので、サイドメンではなくジャズ・ピアニストとしてのケイブルスが聴ける。過去に名演が残されていると奇を衒った目先だけ新しい演奏スタイルになる傾向があるが、ケイブルスはその名演を踏まえたうえで独自の新しい解釈をみせてくれる。オールド・ワイン、ニュー・ボトル、なるほど温故知新である。
古いワインほど美味しいとは限らないが、貯蔵の過程で生まれた香りとまろやかな風味を楽しむなら寝かせたほうがワインの真価を発揮する。このアルバムも早いもので録音されてから25年経つ。ワインのように寝かせられ芳香を放ちはじめたのではなかろうか。
ジョージ・ケイブルスに「オールド・ワイン、ニュー・ボトル」というタイトル通り古いスタンダードを新しい感覚で録音したアルバムがある。アート・ペッパーがお気に入りのピアニストで、ペッパーが来日したときにケイブルスの生の音に接した方も多いであろう。小生も一度聴いているが、ブルースが上手くモード手法も得意のようだ。ペッパーのブルース感覚はパーカーの持つそれに近いもので、後年モード手法も取り入れている。その二つを併せ持つケイブルスはペッパーの良き伴侶であった。
このアルバムではロリンズの「アルフィー」、エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」といったビッグネイムの十八番に果敢に挑戦している。中でもバド・パウエルの決定的名演で知られる「イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー」が素晴らしい。緩急自在のテクニカルなもので、サイドメンではなくジャズ・ピアニストとしてのケイブルスが聴ける。過去に名演が残されていると奇を衒った目先だけ新しい演奏スタイルになる傾向があるが、ケイブルスはその名演を踏まえたうえで独自の新しい解釈をみせてくれる。オールド・ワイン、ニュー・ボトル、なるほど温故知新である。
古いワインほど美味しいとは限らないが、貯蔵の過程で生まれた香りとまろやかな風味を楽しむなら寝かせたほうがワインの真価を発揮する。このアルバムも早いもので録音されてから25年経つ。ワインのように寝かせられ芳香を放ちはじめたのではなかろうか。
インスト
Bud Powell / Amazing (Blue Note)
Miles Davis / Relaxin (Prestige)
Sonny Rollins / Sound Of Sonny (Riverside)
ヴォーカル
Chet Baker / It Could Happen To You (Riverside)
June Christy / Something Cool (Capitol)
Diana Krall/From This Moment On (Verve)
やはり神がかったパウエルが圧倒的でした。
3巨人、3大ジャズレーベルが揃ったベスト3企画に相応しい選出です。
この曲はチェットのイメージが強いせいか、多くの方に挙げて頂きましたのでヴォーカルも選出しました。チェット・バージョンなら私も歌えます。スキャット部分だけですよ。(笑)
他にもソニー・クラーク、私が挙げたカール・パーキンス等、皆素晴らしい内容です。機会があれば是非聴いてください。
暑いときは後期のトレーンよりアルバート・アイラー、セシル・テイラーあたりをお薦めします。狂気の沙汰も正気になります。(笑)
冷房効果があるのはクリスティの「サムシング・クール」より、リー・コニッツです。なんたって Very Cool です。
休みはヱビスで乗り切ろうと思ったのですが、今日は本当に暑い。飲んでも、飲んでも、ヱビスの汗が出てきます。(笑)
パーカーの「ホワイト・クリスマス」もジューン・クリスティの「サムシング・クール」も効果はありません。
もう頭にきた、ドルフィーと後期(至上の愛以降の)トレーンで暑くしてやる!!
目指せ50度!!! 地球温暖化・・万歳!!!
ごめんなさい、ほとんど暑さのせいで、正気をなくしております。(笑)
「ゴーイング・ホーム」はペッパーの最後期の作品ですが、ストレイト・ライフの集大成ともいえるアルバムです。ペッパーとケイブルスは短い付き合いですが、最初の共演盤「Trip」から比べると大きく成長しております。ペッパーのアイデアを短いうちに吸収したのでしょうね。共演者からインスパイアされることは多いのでしょうが、この二人の共演は言い意味で成功したのでしょう。
ここ2日間30度を超え、今日も予報では33度です。マイナス30度は耐えれますが、さすがに暑さには弱いですね。折りしもお盆で仲間が集まる時期でして、昨日は昼間から宴会でした。ビールの飲みすぎで夕方にはダウンしました。
チェットが一番人気のようですのでヴォーカル・ベスト3も必要なようですね。ジャケットは女性と男性では見方が違うようですが、私は月光が狼に変えてしまうといういらぬ想像をしてしまいます。(笑)
クラールは TAKASHI さんも挙げられておりますが、アルバム全体よくできておりますね。クラールの本領発揮というところでしょうか。
ガーファンクルのは聴いたことがありませんが、サイモン&ガーファンクルといえば、「Keep the Customer Satisfied」という曲があります。バディ・リッチが取り上げておりますが、曲作りの上手さを感じますね。アレンジの良さもあり、ベースとドラムのイントロからテーマに入るあたりはゾクゾクします。リッチの1枚というと私はこのアルバムを挙げます。
bassclef様が「コーイング・ホーム」をとり上げていらっしゃいましたが、私も良いアルバムだと思っております。
以前私の店に来たアルト吹きでペッパーのコンプリート・コレクターだと仰る方の話では、ここでのペッパーは自身の全てをさらけ出していると・・。
このアルバムでのケイブルス、本当に重要な役割を果たしていますね。単なる伴奏ではなく、やや控えめにペッパーと対等に演奏しているように聴こえます。
彼無しには出来なかった作品だと思っています。
ドボルザークの「家路」を吹くペッパー、何を思っていたのでしょうか。そのペッパーの気持ちを理解したであろうケイブルスのプレイ・・・。
涙が出そうになる一枚です。
こちらは今とても気持ちよい風が吹いてます。温度も24度と快適ですよ。
さて、今回のお題ですがチェット大好き人間には、やはり一位にこれをもってこない訳にはいけませんね。
ジャケットはあまり趣味じゃないけど(笑)
Chet Baker/It could happen to you
結構、沢山あるのかと思っていたら手持ちにはあまり
この曲が入っていないのを発見してがっかり。
でもこれはちゃんとありました。このピアノです!
Bud Powell/Amazing Bud Powell
次はヴォーカルになりますが、やはりカナダの歌姫を
ださない訳にはいけません。
やはり彼女はうまい!どんな曲も素敵にこなしてる。
Diana Krall/From This Moment On
それと意外なところでつい最近、見つけたのがこれ
Art Garfunkel/Some Enchcanted Evening
いったい彼は今頃どうしてるんだろうと思っていたら
見つけました。まだ歌っているんですね。。彼。
こんなもの出しているんですよ、その中の一曲ですが
コメントにチェットとジョニー。マティスに影響されて歌ったと後書きがあります。やはりチェットなんだな!
あの映画がお好きとは嬉しいです。Young At Heart いい曲です。Young といえばメル・ギブソン主演の「Forever Young」ご覧になっておりますでしょうか。ビリー・ホリデイの Very Thought of you が効果的に使われておりました。ラストシーンでは当然涙です。
「Just a Gigolo」というドイツ映画があります。モンクとは一切関係ありません。(笑)
ベースのウエア絡みで、読まれてたようですね(笑)
>It Could Happen To You というニコラス・ケイジとブリジット・フォンダが主演した映画がありました。邦題は「あなたに降る夢」~
ああ・・・その映画、TV録画で見ました。ほのぼのしたいい味わいの映画でしたね。シナトラの唄が優しく流れる場面が印象的でした。その唄は、たしか・・・fairly tale~と唄いだしたはずなので、[Fairly Tale](1955)かと思って、手持ちのCDで聴いてみると・・・違うんですね、これが(笑)映画の最後に流れるロールは字が小さすぎて読めませんので(笑)、CDからいろいろ聴いてみたら、その優しい唄は・・・[Young At Heart]でした。
いやあ・・・あの映画、僕も好きだな。dukeさんのロマンティックな部分を発見したようでもあります(笑)
ようやくコメント欄でケイブルスの名を見ました。(笑)ペッパーのライブで聴きましたが、ソロパートでは思いっきり弾くという感じでした。バックでは主役を立てるいいピアニストです。
It Could Happen To You は仰るように「人事じゃないわよ」というニュアンスでしょうね。明日は我が身・・・私は悪く考えないで、明日はもっと素敵な女性に会えると・・・(笑)
ロリンズは KAMI さん、miles さんが挙げる1曲と思っておりましたし、ソニー・クラークは bassclef さんから必ず出てくると読んでおりました。当然ウイルバー・ウエア、夢見るレコードで幾度ウエアへのラブコール見たことか・・・(笑)素晴らしい演奏です。
私はこの曲の素晴らしさを知ったのはパウエルでした。中学生のとき最初に聴いたのはラヂオ番組のジョー・スタッフォード特集です。霧のロンドンブリッジと一緒に紹介されておりましたが、4438miles さん同様、よさが分かりませんでした。仰るように聴きこなすには歳を重ねる必要がある曲もあるのですね。
話は変りますが、今夜10時からスマップの番組でベンチャーズが出演します。歳を重ねてもワクワクするものがありますね。今宵はエアーギターです。(笑)
スタンダードと呼ばれているものは多くのプレイヤーが取り上げます。その多くのバージョンはやはり過去の名演、名唱を参考にするものと思われます。その観点からすると、この曲のバドは教科書でしょうね。
ハハハ、アニタとは miyuki さんらしい、当然ですよね。
今宵は少しでも Cool で過ごしたい、やはりクリスティでしょうか。
こちらは33度でした。冬に熱が逃げない造りは夏も同じでして、家の中は40度でしょうか。飲んだビールが直ぐに汗になります。汗はアルコールの匂いがしますね。(笑)
ヴォーカル3曲がきましたね。チェットはタイトルにするくらいの素晴らしい内容です。そしてクリスティ、ジャケのトムコリンズにビールから切り替える時間でしょうか。あれはレモンスカッシュではありませんのでくれぐれも運転中には飲まないように。(笑)
クラールのスタンダード集はいい内容です。この時代にこの曲、歌い継がれる曲は時代を超えて愛されますね。
定番のマイルスが挙がったところで、ナッキンコールとシナトラとはかなり渋いですね。It Could Happen To You というニコラス・ケイジとブリジット・フォンダが主演した映画がありました。邦題は「あなたに降る夢」、コールとシナトラは夢心地にしてくれますね。
>ジャズ、ワイン、女性、熟が付くものはいいですネ
熟ベスト3ですか。トップは私と同じだろうなぁ。(笑)
山月記とは高校の教科書を思いだしますね。私はしこたま飲むと小虎ではなく大虎に変身します。まぁ、小虎のうちは我が家にたどり着けます。(笑)
パウエルのこの曲は手本といえるものですから、100年後も同じように高く評価されるものと思います。
ホーンではマイルスとロリンズは外せないですね。私が挙げたカール・パーキンス、JJもなかなかのものです。名演が多すぎて悩む曲のひとつですが、どのバージョンも其々に味がありますね。
ケイブルス・・・いいピアノ弾きですね。記事中にもあるように僕もペッパーとの諸作・・・特にペッパーの最後のLP~Going Homeでのケイブルスの見事な伴奏~単にバックを巧くこなしているというだけでなく、ギリギリのところまで自分も出してくる感じ~には感じるものがありました。
さて、It Could Happen To You・・・このタイトルの意味って、「あなたにも起こりうること」つまり「人事じゃないわよ」てなニュアンスですかね?
インストで好きなのは・・・まずKAMIさん、そしてmilesさんが挙げられた、ソニー・ロリンズのヴァージョンです。あれはたしか「テナー・ソロ」なんですよね。1957年にテナーだけのソロ!その日、ロリンズに何が起きたのか?(笑)ホウキンスの「ピカソ」のイメージがロリンズにとりついたのか。実に印象的なit could happen to youです。
ソニー・クラーク!これも好きだあ!(笑)こんなのを挙げるとは・・・さすが4438milesさんですね。kれも、実に個性的な解釈で・・・たしか、うんとスロウなテンポで、バラードっぽくやってたはずです。クラークの情緒たっぷりのit could happen to youが味わえる素晴らしい演奏だと思います。ちなみにこの「ダイアルSフォーソニー」、ベースはウイルバー・ウエアです(笑)
1、マイルス/リラクシン
2、ロリンズ/サウンド オブ ソニー
3、ソニー・クラーク/ダイアル S
バド・パウエルは欄外の特別盤です。
模範演奏みたいなものです。
実はこの曲を弾きこなすではなく、聴きこなすには、ワインと同様に人生の酸いも甘いも噛みこなした年齢にならないと味わえないSOMETHINGを含んでいる。
高校生時代、大学生時代ではなかなかこの哀愁を言い表すことがというより、じっと最後まで聴いていられなかった。
「何がこの曲は面白んだい」と。
後年、30歳も越えようと言う或る日突然、ロレツの歌でこれを聴いた、まさに目からウロコであった。
「こんなに良い曲だったのか・・」
ジャズもワインもDUKEさんの言う通り、熟成の時間が聴く側に要求されるのだ。
バドは、力強いタッチでありながら、エレガントなところがあるように思います。
ということで、1番は決まりなのですが、2、3番になると、ついついヴォーカルが来てしまいます。
1.BUD POWELL / Amazing
2.ANITA O'Day / Incomparable
3. JUNE CHRISTY / Something Cool
家の造りが耐寒仕様だと熱がこもりますね、
夏ばてしないように、お気を付けください。
1.Chet Baker / It Could Happen To You
なんてったって、この曲はチェットでしょう。
2.June Christy / Something Cool
この曲、クールな歌声が合う。
3.Diana Krall / From This Moment On
3位は、迷った末に、比較的新しいのを...
アメリカ南部は 猛暑で死にそうです。
まず 浮かんだのは やはりマイルスのリラクシン。
それから 渋いところで、、、
Nat"King"Cole 「Pent House Serenade 」
Frank Sinatora 「Close To You 」
ジャズ、ワイン、女性、熟が付くものはいいですネ
今回は初日から、徘徊痴人状態です。
今日から木曜日まで店を休みにしたので、昨晩の帰りに小料理屋でしこたま飲んでしまいました。そして山月記状態になってしまったのです。(笑)
小虎になり我が家にたどりつきました。
そしてduke様のブログを観ると、イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー、大好きなパウエルの永遠の名演がテーマとは・・・。
お気に入りは
パウエル「ジ・アメイジング・バド・パウエルVol2」
永遠の名演です。天才が少しつめを隠している・・。
そんな感じです。おそらく100年後にも評価される名演だと思っております。
とにかくこの曲は、パウエルを聴けば良い。と言うわけで今回はアルバム1枚だけです。(笑)
でも、マイルスの「リラクシン」とロリンズの「ザ・サウンド・オブ・ソニー」、このあたりが2番、3番ではないかと思っております。
番外は、やはりジューン・クリスティ「サムシング・クール」でしょうか。
お盆で親戚、友人が帰省しますので、私もいつもより高くて美味い酒を呑みますよ。先祖供養に懈怠があってはいけませんからね。(笑)
チェットの顔を思い浮かべましたか。私はあの彼女ですね。(笑)
ヴォーカル、インスト共にバージョンが多いので今回はインストと思ったのですが、チェットとなるとヴォーカルのトップでしょうか。
マイルスも定番ですね。リリシズムの極致といえます。
いやぁ、ロージーのは持っていないのですよ。それでインストに絞りました。(笑)お得盤が出ているのは知らなかったですね。そういえば先週話題にしましたマリアーノのベツレヘムも2on1があるのですね。気軽に楽しめる時代になりました。
ご先祖様が帰宅しているということですので、ワタクシが肉体部門を担当して、いつもより高くて美味い酒を呑む事にします。盆、正月はありがたいですね。
歌詞で誰の顔を思い浮かべるか?
という問題ですね(笑)
僕は真っ先に三日月デートのチェット、
次にマイルスの「リラクシン」、
3番目は、ちょっと迷いましたが、
「Clap Hands! Here Comes Rosie!/ Rosemary Clooney」
でした。
(僕が持っているのは、「Fancy Meeting You Here」との
2on1のお得盤です)
次点が、ケニー・ドリューかな?
映画「そして天使は歌う」の主題歌である「イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー」の最初のヒットはジョー・スタッフォードでしたが、そのメロディの美しさからヴォーカル、インスト問わず多くのジャズメンが取り上げております。お気に入りのバージョンをインストでお寄せください。
管理人 It Could Happen To You BEST3
Bud Powell / Amazing (Blue Note)
Carl Perkis / Introducing (Dootone)
J.J. Johnson / Eminent (Blue Note)
パウエルは力強いタッチと溢れる歌心が混在するこの曲の手本ともいえる演奏です。
ジョージ・ケイブルスがお好きな方、ワイン通の方、熟女の方、今週もたくさんのコメントお待ちしております。