飽きずに「枯葉」かい?と戻るボタンをクリックするか、秋色の風景を切り取ったジャケットに惹かれてページを開くか、どちらだろう。ネタが涸れてくるとこの手を使う。有名曲だけに来年の秋まで続くほど録音は多い。先週話題にしたシンディ・ブラックマンとアルバムタイトルが同じなら録音も1989年と同じだ。更にCDの発売元こそ違うが日本の企画で、こちらのプロデューサーは木全信さんである。
ニューヨークを中心に活躍する気鋭のメンバーを集めた「Big Apples」というプロジェクトだ。マイルス、フレディ・ハバードに次いでトランペット・シーンを牽引するロイ・ハーグローヴ。キャノンボール・アダレイの再来と騒がれたヴィンセント・ハーリング。ジャズ・メッセンジャーズという登竜門をくぐったピアニスト、ドナルド・ブラウン。ストックホルム生まれながらアメリカの響きを持つベーシスト、アイラ・コールマン。どんなスタイルでも叩けるドラマー、カール・アレン。そしてハバードがゲストという豪華なセッションだ。一体ギャラは幾らかかったのだろうと要らぬ心配をしてしまう。作ろうと思えばリーダーを変えるだけで6枚のアルバムが出来る面々だ。
全10曲でメンバーのオリジナルとスタンダードが半分ずつとバランスがいい。オリジナルといっても理論よりスウィングを優先した乗りのいい曲ばかりだ。セッションでここぞとばかりに頭でっかちの七面倒くさい曲を持ってくるのがたまにいるが、シーンを先見する実験的な勉強会ならまだしも気楽な録音でそれは無用というもの。木全さんの意を酌んだ曲作りは好感が持てる。タイトル曲をはじめ「'Round Midnight」、「Lullaby of Birdland」、「What's New」 とテーマは崩さずアドリブで勝負というのも王道だ。「In the Still of the Night」はテンポを速めにとっており、ニューヨークの夜の喧騒を醸し出している。
CD時代になり日本の企画ものが増えた。ミュージシャンに録音の機会を与え、日本人好みのジャズを提供するのは素晴らしいことではあるが、金太郎飴のピアノでは聴く気にもなれない。300枚以上のジャズアルバムを制作した木全信さんだが、似たような作品であっても狙いは全く違う。その木全信さんは今年7月27日に78歳で亡くなられた。著書「ジャズは気楽な旋律」(平凡社新書)というタイトルにジャズ愛がつまっている。
ニューヨークを中心に活躍する気鋭のメンバーを集めた「Big Apples」というプロジェクトだ。マイルス、フレディ・ハバードに次いでトランペット・シーンを牽引するロイ・ハーグローヴ。キャノンボール・アダレイの再来と騒がれたヴィンセント・ハーリング。ジャズ・メッセンジャーズという登竜門をくぐったピアニスト、ドナルド・ブラウン。ストックホルム生まれながらアメリカの響きを持つベーシスト、アイラ・コールマン。どんなスタイルでも叩けるドラマー、カール・アレン。そしてハバードがゲストという豪華なセッションだ。一体ギャラは幾らかかったのだろうと要らぬ心配をしてしまう。作ろうと思えばリーダーを変えるだけで6枚のアルバムが出来る面々だ。
全10曲でメンバーのオリジナルとスタンダードが半分ずつとバランスがいい。オリジナルといっても理論よりスウィングを優先した乗りのいい曲ばかりだ。セッションでここぞとばかりに頭でっかちの七面倒くさい曲を持ってくるのがたまにいるが、シーンを先見する実験的な勉強会ならまだしも気楽な録音でそれは無用というもの。木全さんの意を酌んだ曲作りは好感が持てる。タイトル曲をはじめ「'Round Midnight」、「Lullaby of Birdland」、「What's New」 とテーマは崩さずアドリブで勝負というのも王道だ。「In the Still of the Night」はテンポを速めにとっており、ニューヨークの夜の喧騒を醸し出している。
CD時代になり日本の企画ものが増えた。ミュージシャンに録音の機会を与え、日本人好みのジャズを提供するのは素晴らしいことではあるが、金太郎飴のピアノでは聴く気にもなれない。300枚以上のジャズアルバムを制作した木全信さんだが、似たような作品であっても狙いは全く違う。その木全信さんは今年7月27日に78歳で亡くなられた。著書「ジャズは気楽な旋律」(平凡社新書)というタイトルにジャズ愛がつまっている。
In the Still of the Night Best 3
Sonny Criss / Plays Cole Porter (Imperial)
Oscar Peterson / Plays The Cole Porter Song Book (Verve)
Stephane Grappelli / Plays Cole Porter (Musidisc)
割れましたがソニー・クリスが広く聴かれているようです。他にもエロール・ガーナー、リー・コニッツ、チャーリー・シェーバース、グラント・スチュワート、長部正太トリオが挙がりました。それぞれ個性あふれる演奏ばかりです。今宵はお気に入りのイン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイトをお楽しみください。
グラッペリのは持っておりませんので、頭だけ試聴しましたが、ミディアムテンポでいい感じですね。田舎の風景がよぎります。ドラムにダニエル・ユメールとは嬉しくなります。
長部正太さんのお名前は存じてが、このアルバムは知りませんでした。レイ・ブラウン参加でグッと引き締まったと思われます。ハッピー・コートと法被をかけるとは洒落ております。
課題曲を見て以来、頭の中を巡り続けているのは(またしても)グラッペリ。
Stephane Grappelli / PLAYS COLE PORTER
「Jazz in Paris」シリーズの一枚として出ました。ヴァイオリン、オルガン、ギターにピアノ・トリオを加えた編成。あまり想像できない音かもしれませんが、静かな風景です。
もう一枚。錦絵の半被ジャケで長部正太トリオの「ハッピー・コート」。レイ・ブラウンが参加してます。
木全信さんの著書をお読みになりましたか。いい作品を作るためにはミュージシャンとの信頼関係が重要だということがよくわかります。素晴らしいジャズ人生です。タイトルのようにジャズを気軽に楽しんでくれる方が増えるといいですね。
ポーターのなかでも有名な作品ですが、意外にインストは少ないですね。それだけにソニー・クリスは突出しております。抑揚のあるメロディーラインを一気に吹き上げるイントロは見事ですし、ソニー・クラークの何気ないバッキングも見逃せません。
グラント・スチュワートはアルバムタイトルにしただけあり自信がみなぎっております。こうして次世代のプレイヤーが取り上げることでスタンダードは受け継がれていくのでしょう。大事なことですね。
パーカーはコーラスと調和がとれておりますし、後半は自分のペースでアドリブを展開するあたりはさすがです。段々コーラスが小さくなっていきます(笑)
木全信さんの「ジャズは気楽な旋律」を僕も読みました。内容については、信念をもって書いているようで、一貫した姿勢に感銘を受けました。
「In The Still of The Night」は、ヴォーカルで聴くことが多く、インストヴァージョンは少ないですが、よいメロディなだけにしっかりとそれを奏でているものが好みです。したがって、ソニー・クリスです。
Sonny Criss / Plays Cole Porter (Imperial)
Grant Stewart / In The Still of The Night(Sharp Nine)
グラント・スチュワートは、ロリンズをちょっとだけ髣髴とさせるバビッシュなもので、スピード感があって悪くないかなと。インストは意外になかったのですが、ピーターソン、ランディ・ウェストンのポーター集やパーカーのものも聴きました。それにしても、パーカーはあれでアドリブですから桁はずれですね。
ジュリーのこの曲といえばバド・シャンクが参加している螺旋階段ですね。まったりとしてグラスを傾けながら聴くには最高です。ススキノのジュリー・ロンドンことナオミさんも歌います。
パーカーのはコーラスですね。初めて聴いたときはコケましたよ。パーカーといえどジャズ喫茶でかかることはないですね。商魂逞しいグランツさんに脱帽です。
グリフィンもありましたか。聴いてますが、これは持ってないなぁ。変則的な編成はキープニュースのアイデアでしょうね。
この曲はジュリー様の歌声が僕を支配しています、とても好きな曲なんですが、残念ながらインストは持ってない・・
音色に騙されたクリスも持ってないし、コニッツも持ってないのでベストは諦めます。
Charlie Parker/Jazz Perennial (Verve)
これは反則かもしれませんが(コーラスが入ってますから)パーカーのソロはイケてます! 仰る通り、早いテンポです。
Johnny Griffin/Change of Pace (Riverside)
これも静けさはないかなぁ~とは思いますが、グリフィンはやっぱりグリフィンですし、新しいアプローチでしょうかね、変則的な編成です。
グリフィン好きなんで一応挙げてみました。
やっぱり、ジュリー様が・・
こちらは例年より早い大雪で慌てております。今日は雨でしたので幹線道路の雪は融けましたが、脇道はひどいことになっております。
トップにピーターソンがきましたね。ジャケットよし演奏よし選曲よしです。ミディアムテンポですが小粋にスウィングします。
シェーバースとブライアントは聴いておりませんが、短いとはいえ楽しい演奏でしょう。ベースはアーロン・ベルですね。ベルといえば「10番街の殺人」を演奏したレコードありました。ベンチャーズ以外でこの曲を聴いたのはベルでした。
ブックオフは売れなければ周期的に価格を下げますので、500円コーナーに偶にお宝があります。
カール・アレンのは音源は同じですので、アレン名義で出したものですね。私も500円棚で見付けたら同じものとは気付かず買うでしょう。
暦では立冬です、札幌は本格的な冬突入の様子!関東も寒くなるとの天気予報です。
①Oscar Peterson Plays The Cole Porter Song Book(Verve)
因みに、お題曲がこの盤の演奏曲でしたら全て1等賞に押す覚悟で御座います!”お気に入り盤です。
②③が無く:入賞盤:[Charlie Shavers-Ray Bryant Quartet /Complete Recordings, Vol. 3(Lonehill Records)
・贔屓のC・シェーバーズとR・ブライアントのお題曲です。演奏時間2分20秒は一寸物足りない!欲求不満!
所で!
一時ブックオフの500円CD棚を目をむいて総ざらえした時期があります、お宝に遭遇したときも有りますが、ほぼ1回きり聴いておしまい盤が多く、実はこの盤も今回聴くのが2度目?! dukeさんさん紹介盤と同一メンバーになっております。
*Carl Allen And Manhattan Project/Piccadilly Square(Timeles Records)
「夜の静けさに」という邦題が付いている「イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト」は、1937年のミュージカル「Rosalie」の主題歌としてコール・ポーターが作詞、作曲しました。今週はインストでお気に入りをお寄せください。尚、ヴォーカル・ベストは2012年6月10日の拙稿「トニ・ハーパーのスウィンギーな♪In the still of the night」をご覧ください。
管理人 In the Still of the Night Best 3
Sonny Criss / Plays Cole Porter (Imperial)
Erroll Garner / Campus Concert (MGM)
Lee Konitz & Red Mitchell / I Concentrate On You (SteepleChase)
他にもオスカー・ピーターソンをはじめランディ・ウエストン、エリック・アレキサンダー、グラント・スチュワート等、多くはありませんが名演が揃っております。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
Eric Alexander Quartet - In the still of the night - Chivas Jazz Festival
https://www.youtube.com/watch?v=pOgrpR5Wq5g
ヴォーカルは総じてバラードですが、インストはテンポを速くするようです。