先週、延々と「枯葉」のヴォーカルを聴き続けたせいか門前の小僧ではないがカタカナ英語とデタラメ仏語で歌詞を少しばかり覚えた。ならば音痴を省みず物は試しにピアノトリオをバックに歌ってみようかと収録されているアルバムを思いつくまま取り出してみる。エヴァンスにケリー、ティモンズ、ピーターソンにジャマルとありアマル。その中に「Autumn Leaves」をタイトルにしたものがあった。
一見、ピアニストのアルバムにみえるが、女トニー・ウィリアムスと呼ばれた女性ドラマー、シンディ・ブラックマンのリーダー作だ。録音された1989年当時、行方均氏が興した「somethin'else」や増尾好秋氏がプロデュースした「Jazz City」という日本のレーベルが新録を次々とリリースしていた。それに続いてクラウン・レコードが発足させたのが「Ninety-One」で、ウォレス・ルーニーの「What's New」に次ぐレーベル第二弾になる。ルーニーにしてもこのブラックマンにしても日本人好みの選曲ではあるが、オリジナルで固めるより聴きなれたスタンダードのほうが親しみやすいし、セールを優先するなら当然といえる。
ピアノはその頃マーク・コーエンと名乗っていたマーク・コープランドで、ベースはチャーネット・モフェットだ。これにシンディとなるとかなり灰汁の強いトリオでスタンダードを切り刻んでいるのではないかと不安になるが、制作者サイドの意向が働いたのかメロディを大きく崩すこともなくドラムをプッシュするでもなく歌心に富んだ落ち着いた演奏だ。ホーンのバックだとどうしてもトニー流のシンバルを強調したスタイルになるが、ここではピアノのメロディーラインを活かすべく抑えて叩いている。本来のお転婆シンディを聴けるのはコルトレーン作の「Moment's Notice」で、縦横無尽のドラミングが気持ち良い。
一流のピアニストをバックに、♪フォーリンリーブスドリフバイマイウィンドウとか、♪オージュヴドゥレタンクテュトゥスヴィエヌと歌ってみたものの哀しいかな音痴はハナモゲラ語の鼻歌にしかならない。音痴は一に音程がとれない、二に声が出ない、三にリズムがとれないのが原因と言われている。音程の悪さとリズムの乗りの遅れは治しようがないが、声だけは札幌ドームで鍛えているので出そうだ。一つだけ解決した。
一見、ピアニストのアルバムにみえるが、女トニー・ウィリアムスと呼ばれた女性ドラマー、シンディ・ブラックマンのリーダー作だ。録音された1989年当時、行方均氏が興した「somethin'else」や増尾好秋氏がプロデュースした「Jazz City」という日本のレーベルが新録を次々とリリースしていた。それに続いてクラウン・レコードが発足させたのが「Ninety-One」で、ウォレス・ルーニーの「What's New」に次ぐレーベル第二弾になる。ルーニーにしてもこのブラックマンにしても日本人好みの選曲ではあるが、オリジナルで固めるより聴きなれたスタンダードのほうが親しみやすいし、セールを優先するなら当然といえる。
ピアノはその頃マーク・コーエンと名乗っていたマーク・コープランドで、ベースはチャーネット・モフェットだ。これにシンディとなるとかなり灰汁の強いトリオでスタンダードを切り刻んでいるのではないかと不安になるが、制作者サイドの意向が働いたのかメロディを大きく崩すこともなくドラムをプッシュするでもなく歌心に富んだ落ち着いた演奏だ。ホーンのバックだとどうしてもトニー流のシンバルを強調したスタイルになるが、ここではピアノのメロディーラインを活かすべく抑えて叩いている。本来のお転婆シンディを聴けるのはコルトレーン作の「Moment's Notice」で、縦横無尽のドラミングが気持ち良い。
一流のピアニストをバックに、♪フォーリンリーブスドリフバイマイウィンドウとか、♪オージュヴドゥレタンクテュトゥスヴィエヌと歌ってみたものの哀しいかな音痴はハナモゲラ語の鼻歌にしかならない。音痴は一に音程がとれない、二に声が出ない、三にリズムがとれないのが原因と言われている。音程の悪さとリズムの乗りの遅れは治しようがないが、声だけは札幌ドームで鍛えているので出そうだ。一つだけ解決した。
シンディ・ブラックマンはアート・ブレイキーから娘と呼ばれ、エルヴィン・ジョーンズやトニー・ウィリアムスに育てられたドラマーです。また、ステージ上でカルロス・サンタナからプロポーズされたのも話題になりました。まさにシンデレラのようなシンディです。
今週はコルトレーンの名作「モーメンツ・ノーティス」のお気に入りをお寄せください。
管理人 Moment's Notice Best 3
John Coltrane / Blue Train (Blue Note)
McCoy Tyner / Supertrios (Milestone)
Dexter Gordon / Manhattan Symphonie (Columbia)
本家を外したら1枚も挙がらないかも知れませんので殿堂入りを承知でトップに選びました。他にもバド・パウエルをはじめスライド・ハンプトン、ヒルトン・ルイス等、多くはありませんが名演が揃っております。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
A Tribute to John Coltrane - Moments Notice - 8/10/2004 - Newport Jazz Festival (Official)
https://www.youtube.com/watch?v=D98VP9FZMWA
父が偉大だと大変です
まあ、勝っては祝勝会、負けては残念会で二日酔いが続いたはずですが!
でもこのシリーズは本当に面白かった!!そしておめでとう御座います。
さてお題曲!dukeさんが仰る通りで御座います。本家を外されたらバンザイ三唱討ち死にです。と云う事で~手持ち盤の全てです。
1等賞:John Coltrane / Blue Train (Blue Note)
*共演者にもソロスペースが多く取らせ遠慮気味のトレーン・・・中々宜しい!
3等賞:Lionel Hampton / Live at the Muzeval(Timeless)
*何とハンプトンバンドが演ってます!’78年オランダでのライブ盤。 ポ-ル・モーエンのテナー!ワイルド・ビル・デイビスがオルガン!そして御大ハンプトン! 悪くは有りません!
選外: Charlie Rouse/Moment's Notice ( オランダstoryville)
*アルバムタイトルがお題曲になってますが・・・演ってません!
マイナーな話題にコメントありがとうございます。素晴らしい日本シリーズでした。日本一の瞬間はDAY BY DAY で観ましたよ。スージーさんとメンバー、カウンター常連組で祝勝会でした。飲みすぎたせいか、ブログのアップが遅くなりました(笑)
今、デアゴスティーニからレコードでジャズ名盤を出しておりますが、創刊号にサムシン・エルス、次いでこのブルー・トレーンでした。ジャズ史を飾る名盤です。
ライオネル・ハンプトンがありましたか。幅広くお聴きですね。持っておりませんので、頭だけ試聴しましたがアンサンブルが美しいですね。
チャーリー・ラウズはJazzcraft盤で聴いておりますが、タイトル曲が抜けておりますね。キャシー・ヘイズに「It's All Right With Me」というアルバムがありますが、これもタイトル曲なしです。さてはマスターテープを失くしたか。
歌ったら音痴だった、という逸話をご存知かしら?
各楽器の一音のずれさえ感知&統率する能力と
歌唱はきっとちがうと私は思ったりしてますが。
ふむふむ、それではおフランス語で「枯葉」
私もこれから練習しましょかね。
何とかサマになったあたりにはアダモのあの曲が
ぴったりの季節になりそう。(笑)
アトム・エゴヤン監督作、じいさんサスペンス映画、
今週観ようかと考えております。
カラヤンの音痴は知りませんでした。カシオペアのキーボード奏者、向谷実さんが「オンチは楽器がうまくなる」という本を書いておりますが当たっているかも知れませんね。
フランス語の「枯葉」、楽しみにしておりますよ。歌詞を間違ったところで誰も気付きませんからご安心を。(笑)皮ジャンに雪、アダモの季節になりました。
今月もいくつか祝勝会とファン・フェス、優勝パレードがありますが、シーズンオフですのでゆっくり映画を観たいですね。アトム・エゴヤン監督作というと「手紙は憶えている」ですか。面白そうですね。
「Moment's Notice」が収録されたアルバムは、コルトレーンのBlue Trainしか持っていないので、やむを得ずyoutubeでいくつか聴いてみました。コルトレーンのオリジナルは、Moment's Notice、Naima、Giant Steps、Blue Trainなどあり、スタンダード化していますが、彼のジャズ史における位置づけや、演奏のクオリティからして、他のミュージシャンのものは無くてもよいという気もします。
John Coltrane / Blue Train (Blue Note)
この際だからと、さわりも含めて5~6のバージョンを聴いてみましたが、よかったのは、マッコイ・タイナーで「Plays John Coltrane at the Village Vangurd」でのトリオのプレイや、別にボビー・ハッチャーソンとやったライブものもありました。また、アルトゥール・サンドヴァルの「Swingin'」(GRP)が素晴らしく、マイケル・ブレッカーのソロが光っていました。
youtubeの再生は、パソコンの貧弱スピーカーによるものなので参考ということで、コルトレーン本人のものだけをあげました。
この曲はコルトレーンのオリジナルでは地味な方ですが、独特の作風に惹かれるのか個性的なミュージシャンが取り上げております。誰が演奏してもコルトレーンに結びつきますので、やりにくさはあるのでしょうが、そこをクリアすると面白い演奏になります。親分と出会う前の曲なのにマッコイはレパートリーにしているようです。この辺りの曲と演奏は親分と同じ考え方なのでしょう。
アルトゥール・サンドヴァルのバージョンは聴いておりませんが、派手な演奏と思われます。拙稿でも「Hot House」を話題にしましたが、まさにホットです。
2枚しかありません。
John Coltrane / Blue Train (Blue Note)
McCoy Tyner / Supertrios (Milestone)
ブルートレインは最近話題の本屋さんで買えるレコードの第二弾で出ていましたので、久しぶりに聴きました、やっぱりええなぁ~と思いました。
マッコイのこの2枚組はまーどうでしょうか・・何年ぶりに聴いたでしょうか(笑)
マッコイは当時は勢いがありますね、そう思いましたし、トニーのドラムはやっぱり凄いですね!
ベースは・・・ロン! 上がりです・・
デアゴスティーニはいつものスタイルで創刊号に特別価格で目玉を持ってきますのでそれなりに売れますが、2号以降は苦戦しているようです。若い世代にレコードで聴く本物のジャズの魅力を知ってほしいですね。
耳タコのブルートレインですが、それでも聴きたくなる魅力があります。
マッコイは私も久しぶりに取り出しました。2枚組とかボックス物は出すのが億劫になりました。この当時のトリオ物ではベストといえるベースとドラムです。学生のとき、ジャズ仲間とよく麻雀をやりましたが、上がるときロン・カーターと言うのがおりました。
Moment's Notice Best 3
John Coltrane / Blue Train (Blue Note)
McCoy Tyner / Supertrios (Milestone)
Lionel Hampton / Live at the Muzeval (Timeless)
やはり本家ですね。カバーは多くはありませんが、個性的なものが並んでおります。今宵はお気に入りの「モーメンツ・ノーティス」をお楽しみください。