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北海道の最東端に位置する根室市のジャズ喫茶「サテンドール」をご存知だろうか。根室といえば最も早く朝日が昇る納沙布岬がミツバチ族の聖地になっていて、この地を訪れたライダーが寄る店だ。70年代後半にオープンしたころ行ったことがある。構えも店内もジャズ喫茶然ではなく居心地が良かった。新聞報道で知ったのだが、オーナーの谷内田さんが高齢を理由に今年の3月で閉店するという。
この店は全国的に有名なネムロ・ホット・ジャズ・クラブの事務局にもなっている。このクラブが主催した数々のライブは、スリー・ブラインド・マイスからレコード化されているので聴かれた方もおられるだろう。なかでも76年に録音された日野元彦の「流氷」は、日野の代表作であるとともに日本ジャズの傑作でもある。山口真文と清水靖彦の2テナーに、渡辺香津美、井野信義という当時としては最高のメンバーだ。日野グループとTBMのプロデューサー、藤井武、そして根室のジャズを愛する人たちの思いはアムール川から流れてくる氷を溶かすほど熱い。
店名のサテンドールはエリントン・スタンダードだが、喫茶店を略した茶店とかけて珈琲専門店が全盛の70年前後は、ジャズ喫茶でなくてもこの店名が全国にあった。多くのカバーがあるので「Mood Indigo」や「Sophisticated Lady」、「In a Sentimental Mood」、「Solitude」、「Take the 'A' Train」と同じく40年前後の曲にみえるが、作曲したの53年で、ビリー・ストレイホーンとジョニー・マーサー共作の詞が付いたのは58年というから比較的新しいエリントン・ナンバーである。チャーミングなメロディーと浮き浮きする歌詞、この店名なら迷わずドアを開けたくなる。
閉店に伴い根室市は日本最東端のジャズ喫茶を存続させようと総務省の地域おこし協力隊制度を使って全国から後継者2人を公募している。市の非常勤職員として最長3年間雇用され、15万円の報酬と住居を用意してくれるという。「地理的に最果てであっても、文化的な最果てにあらず」を掲げる根室でジャズを発信する若者はいないか。今月28日まで多くの手が上がるのを待っている。
この店は全国的に有名なネムロ・ホット・ジャズ・クラブの事務局にもなっている。このクラブが主催した数々のライブは、スリー・ブラインド・マイスからレコード化されているので聴かれた方もおられるだろう。なかでも76年に録音された日野元彦の「流氷」は、日野の代表作であるとともに日本ジャズの傑作でもある。山口真文と清水靖彦の2テナーに、渡辺香津美、井野信義という当時としては最高のメンバーだ。日野グループとTBMのプロデューサー、藤井武、そして根室のジャズを愛する人たちの思いはアムール川から流れてくる氷を溶かすほど熱い。
店名のサテンドールはエリントン・スタンダードだが、喫茶店を略した茶店とかけて珈琲専門店が全盛の70年前後は、ジャズ喫茶でなくてもこの店名が全国にあった。多くのカバーがあるので「Mood Indigo」や「Sophisticated Lady」、「In a Sentimental Mood」、「Solitude」、「Take the 'A' Train」と同じく40年前後の曲にみえるが、作曲したの53年で、ビリー・ストレイホーンとジョニー・マーサー共作の詞が付いたのは58年というから比較的新しいエリントン・ナンバーである。チャーミングなメロディーと浮き浮きする歌詞、この店名なら迷わずドアを開けたくなる。
閉店に伴い根室市は日本最東端のジャズ喫茶を存続させようと総務省の地域おこし協力隊制度を使って全国から後継者2人を公募している。市の非常勤職員として最長3年間雇用され、15万円の報酬と住居を用意してくれるという。「地理的に最果てであっても、文化的な最果てにあらず」を掲げる根室でジャズを発信する若者はいないか。今月28日まで多くの手が上がるのを待っている。
根室のジャズ喫茶「サテンドール」に敬意を表して今週は「サテンドール」をお題に選びました。「Satin Doll」は娼婦の隠語ですが、歌詞から読み解くとなかなか口説き落とせない高嶺の花ということになります。インスト、ヴォーカルとも多くの録音がありますので、今週はピアノでお気に入りをお寄せください。ホーンとヴォーカルは機を改めて話題にします。
管理人 Satin Doll Piano Best 3
McCoy Tyner / Nights of Ballads and Blues (Impulse)
Michel Petrucciani / Promenade With Duke (Blue Note)
Red Garland / At The Prelude (Prestige)
他にもオスカー・ピーターソンをはじめハンク・ジョーンズ、レイ・ブライアント、ケニー・ドリュー、デューク・ジョーダン、アル・ヘイグ、モンティ・アレクサンダー、
ミシェル・サルダビー等々、多くのピアニストがレパートリーにしております。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
Monty Alexander - Satin Doll
https://www.youtube.com/watch?v=vYMYFViAQJY
テーマの入り方が粋ですね。シナトラが気に入ったのはこの「粋」なのでしょう。
遠ざかっていた間のジャンヌ・モロー追悼企画には参加したかったし、着物ジャケでEddie Bonnemere盤を見つけたりしました。
根室は一度だけ菊地 雅章さんを聞きに行ったことがありましたが、遠い(笑)東京より遠い。
I’ve Something To Say / Phineas Newborn Jr.(EmAcy)
はからずも遺作とはなりましたがメンフィス三人衆のメンフィス臭(行ったことありませんが)が素晴らしく。
The Way I Really Play / Oscar Peterson (MPS)
このお方やハンク・ジョーンズ、レイ・ブライアント、マッコイなんかは何度も録音されてますがこのお方のこの録音のプレイが大好きで、ピアノの略式表記のpfという意味を(略式表記でなくてもですが)実感します。
Nights Of Ballads & Blues / McCoy Tyner (Impulse!)
プレイズの方も歌詞の雰囲気的にはピッタリなんですが、こちらのがフィリー三人衆のみずみずしくも洗練された香りが好きだし、聞き始めの頃の出会いのレコードというのは刻みついているもので。
いろいろ聞き直して
Michel Sardabyのコニー・ケイ
Charles Thomasのベン・ライリー
Marc Hemmelerのアルビン・クイーン
この三人が素晴らしくて嬉しくなりました。
アーロン・ベルのハンク・ジョーンズが(トリオ演奏の方)えらいガーナーテイストでやはり“やるもんだっ”と…
根室に行った時は北見に住んでおりましたが、それでも遠かったですね。この地で初めてサンマの刺身を食べました。美味しかったです。
フィニアス・ニューボーンがありましたね。児山紀芳さんがプロデュースしたアルバムだと思われますが、買い逃したままです。今となれば貴重な録音です。
ピーターソンのMPS盤はリアルタイムで聴いておりますので、私も愛着があります。72年に新宿厚生年金ホールで初めて生を聴きました。満席でやたらと暑かったのを覚えています。1週間後に同じ場所でエロール・ガーナーを聴きましたが、ガラガラでした。内容はどちらも申し分ありません。
この曲といえばまずマッコイ・タイナーが出てきます。コルトレーン・バンドとはイメージが違って驚いたものですが、スタンダードはこうあるべき、と思ったものです。
アーロン・ベルは「10番街の殺人」が聴きたくて買いました。ベンチャーズとあまりにも違いましたのでショックでした(笑)
Eddie Bonnemereの着物ジャケットは知りませんでした。「Jazz Orient-ed」というタイトルが凄い。当時はこれが日本のイメージなのでしょう。
道産子ですが恥ずかしながら釧路以東は未踏地・・東京でもジャズ喫茶は風前の灯状況(寂しい!)、ですがライブでジャズを聴かせるお店は同世代の方そして若い人で結構盛況。
さてお題曲「Satin Doll 」
気になる、ピーターソンの「The Way I Really Play」は持っておらず、そしてピーターソンのエリントンソングブック盤では演っておらず・・・・ 悩みに悩んだ3盤。結果、ホテルロビーピアノ弾き!カクテルピアノ!のベストに。
Andre Previn/Jazz At The Musikverein (Verve)
*’95年、ウイーン・ムジークフェラインでのライブ録音盤。ウイーンフィルのジルベスターコンサートとかニューイヤーコンサートでお馴染みのホール(行って見たい!)クラシック風録音でホールトーンを効かせた素晴らしい録音盤!勿論プレビン!M・ロー!R・ブラウンの息もピッタリ。聴き応えが有ります愛聴盤!
Gerry Wiggins/Relax and Enjoy It (Contemporary)
*タイトル通りのリラックスしたピアノ、とても良い感じのアルバムです。
Marian Macpartland/A Fine Romance(Improv)
*特徴が無いと云われてるマリアンですが・・・マリアンらしく上品に優雅に!
今日は雪まつり最終日に相応しく最低気温はマイナス9度です。釧路のジス・イズも閉店しましたのでサテンドールは存続してほしいものです。
アンドレ・プレヴィンがありましたか。幅広くお聴きですね。マンデル・ロウ、レイ・ブラウンと組んだものではオールド・フレンズは聴いていますが、こちらは未聴です。阿吽の呼吸でしょう。
ジェリー・ウィギンスも聴いていないです。ジェラルド・ウィギンスと同じ人ですよね。平凡パンチの表紙のようなイラストのジャケットは聴いていますが、パンチはなかったです。
マリアン姉さんは70年代のレコードだと思うのですが、聴いた記憶はあります。ジャケットも音も覚えていませんので、探してみましょう。
札幌はご存知のとおりライブの店は厳しいです。東京のように賑わってほしいですね。
鹿児島は今日も雪が降りました・・今年は珍しい、 寒いです。
Bud Powell In Paris (Reprise )
雪降る朝にこれを聴いておりました。
不安定なバド、愛すべきバド、好きなレコードです。何だかまたパリでした・・
Eddie Higgins(VeeJay)
ビーナスレコードで有名ですが、若かりし頃のエディーはキラキラピアノです、けっこうイケメンですしモテたろうなぁ・
リー・モーガンやブレイキー、ショーターとの共演盤でも良いピアノ聞かせてますね。
McCoy Tyner / Nights of Ballads and Blues (Impulse)
僕はこれが最初のサテンドールだったと思います、この頃のマッコイは好きです。
今日のこちらは昨日より寒くマイナス10℃でした。雪まつりの雪像は今日解体しましたので、一歩春に近づきました。
トップにバド・パウエルがきましたね。バドとエリントン・ナンバーは結びつかないのですが、エリントンのプロデュースですので選んだのでしょう。アドリブは完全にバドの世界です。
次にエディ・ヒギンズ、ホーンの入ったトラックもありますが、この曲はトリオですね。VeeJayのハウスピアニストだけあり達者なプレイが聴けます。
そして、マッコイ。大スタンダードばかりですが、甘くならないところはさすがです。カクテルピアノとジャズピアノの違いはここなのでしょう。
地域おこし協力隊は、長野県下でもかなり活用されていて、成功事例もあります。根室市はよくこの制度に目を付けたものだと感心しました。うまくいくとよいですね。
さて、satin dollですが、
McCoy Tyner / Nights of Ballads and Blues (Impulse)
Cedar Walton / The Trio Vol.1 (Red)
Red Garland / At The Prelude (Prestige)
マッコイのインパルス時代のトリオものは、フレッシュで、後年のしつこさもないので、愛聴盤です。後年の激烈な演奏もたまには良いですが。次にシダー・ウォルトンのライブ盤を入れました。Vol.1からVol.3まで、珍しくオリジナル盤で持っています。やや早いテンポで、厚い和音も使い、迫力も出ていて好きな演奏です。3つ目は、これも外せないレッド・ガーランド。たんたんと弾きながら技を織り込んでいて飽きません。
地域おこし協力隊は人口減少や高齢化の問題がある地域にとってはありがたい制度です。サテンドールもうまくいくといいですね。
トップにマッコイがきましたね。エリントンの楽曲の奥深さを感じます。
次にシダー・ウォルトン。80年代のシダーはいいですね。これが俺のスタイルだという自信がみなぎっております。ホーリーランドはスタンダードになりつつあります。ビリー・ヒギンズがけっこう元気です。
そしてレッド・ガーランド、ジャズ喫茶の人気盤ですので耳だこですが、それでも聴きたくなります。それがガーランドの魅力なのでしょう。
Satin Doll Piano Best 3
McCoy Tyner / Nights of Ballads and Blues (Impulse)
Phineas Newborn Jr. / I've Something To Say (EmArcy)
Bud Powell / In Paris (Reprise)
多くの録音がありますので割れましたが、マッコイ・タイナーが人気でした。他にもミシェル・ペトルチアーニをはじめレッド・ガーランド、オスカー・ピーターソン、アンドレ・プレヴィン、ジェリー・ウィギンス、マリアン・マクパートランド、エディ・ヒギンズ、シダー・ウォルトンが挙がりました。それぞれ個性あふれる名演ばかりです。今宵はお気に入りのサテンドールをお楽しみください。