マスコミ総力を挙げてのネガティブキャンペーンのおかげだな。街頭インタビューに嬉々として、口を尖らせて、「小沢独裁」だの「鳩山優柔不断」だのとコメントするジジババ。TVコメンテーターの口移しにしても愚劣の極み。自分が総理だったらどうするのか、いったい何ができるのか、針の先ほども考えたことがないようだ。鳩山内閣と小沢幹事長は、日本に過ぎたるものかもしれない。
パラリンピックのメダル数では、日本は世界8位だそうだ。パラリンピックのメダル数こそ、先進国の証明である。劣悪な練習競技環境に負けず獲得したのだから、正しくは先進国民の証明というべきか。日本国民もいろいろだが、うろうろしない人は少数のようだ。
今夜(22日)の「ニュースステーション」を観ていたら、アメリカでは不況で食えなくなった若者が軍隊に続々入るおかげで、陸軍史上初めて定員を満たし、応募を断っているほどだという。高校を出たばかりの18歳の少年から、失業した妻子持ちの30代まで、怯えた瞳が痛々しかった。
ジョニー・デップ監督主演に「ブレイブ(The Brave)」 という映画があった。ネイティブ・アメリカン(つまりインディアン)の貧しい若者ラファエル(ジョニー・デップ)が、妻子に金を遺すために、人が殺される場面を実写する「スナッフ・フィルム」へ出演するまでの日常を描いたものだ。「スナッフ・フィルム」をプロデュースする黒幕である、気味悪く太ったマッカーシー(マーロン・ブランド)は、ラファエルの「勇気(ブレイブ」)を声高らかに褒め称える。
訓練される新兵たちの映像を見ながら、貧しさを命で贖おうとするラファエルたちとその親しい家族だと思った。貧しさを命で贖う? 間違いではない。彼らは、貧しさの罪を自らの命をもって償おうとしているのである。
デジタル大辞泉
あがな・う〔あがなふ〕
1 (贖う)罪のつぐないをする。「死をもって罪を―・う」
2 (購う)あるものを代償にして手に入れる。また、買い求める。「大金を投じて古書を―・う」
(敬称略)