コタツ評論

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ノーモアヒロシマ ワンモアナガサキ

2010-08-08 21:24:00 | ノンジャンル
タイトルは、「戦場のメリークリスマス」撮影時に、外国人スタッフに披露したというビートたけしのギャグ。まったく、ウケなかったそうだ。



http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20100807-OYT8T00010.htm

 アメリカのルース駐日大使が、広島の原爆式典に参列したとTVがその顔を嬉しげに映していた。高校野球も観戦したと喜ばしげに報じていた。これを宣撫工作といい、この報道を宣撫効果という。昔、PR業界の末端にいたから、「またやってら」と思いつつ、少したってから、「もしかすると」と怖気をふるった。イスラエルのイラン核攻撃が近いのではないか、その布石の一つではないかと。宣撫工作もPRも、事前か事後に実行されるものと決まっているからだ。杞憂であればいいのだが。

ルース大使が、「過ちは繰り返しませぬから」という碑文をどのように読んだか。相変わらず、訊ねてみる記者は一人もいなかったのだろうな。英語が得意という者も少なからずいただろうに。英語を話すということが、どういう意味と作用を持つか、英語を話す者には、ついに自覚できないのだろう。もしかすると、自分たちは宣撫班ではないのかという疑問も。