コタツ評論

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お詫びと削除

2011-04-18 22:38:00 | 3・11大震災
下の「疎開と疎外」記事のうち、以下については、やはり真偽不明な「噂」にとどまるため、お詫びして当該部分を削除します。

下記は真偽不明だが、かねてシンガポール在住の知人から「噂」として聴いていた。
-URL-



新聞には載らないニュース

2011-04-18 21:55:00 | 3・11大震災


城南信金というのは、その名の通り、東京の南部に店舗を展開する信用金庫だ。私の知人が就職活動をした30数年前も、小粒ながら優良な金融機関として知られていた。あれからいくつもの、大手金融機関が潰れたり吸収合併された。両手の指では足りないくらいだが、城南信金は元気に生き残り、いまも超優良経営を誇っている。「運よく」という言葉は当てはまらないだろう。独自の経営哲学(たとえば、「貸すも親切、貸さぬも親切」)から、「カードは麻薬」と消費者向けカードローンを一切やらないなど、他金融機関とは一線を画した経営方針を貫いてきたからだ。その城南信金が、原子力反対を表明した。

城南信金
http://www.jsbank.co.jp/index.html
原発に頼らない安心できる社会へ
http://www.jsbank.co.jp/topic/pdf/genpatu.pdf

 東京電力福島第一原子力発電所の事故は、我が国の未来に重大な影響を与えています。今回の事故を通じて、原子力エネルギーは、私達に明るい未来を与えてくれるものではなく、一歩間違えば取り返しのつかない危険性を持っていること、さらに、残念ながらそれを管理する政府機関も企業体も、万全の体制をとっていなかったことが明確になりつつあります。
 
 こうした中で、私達は、原子力エネルギーに依存することはあまりにも危険性が大き過ぎるということを学びました。私達が地域金融機関として、今できることはささやかではありますが、省電力、省エネルギー、そして代替エネルギーの開発利用に少しでも貢献することではないかと考えます。

 そのため、今後、私達は以下のような省電力と省エネルギーのための様々な取組みに努めるとともに、金融を通じて地域の皆様の省電力、省エネルギーのための設備投資を積極的に支援、推進してまいります。

① 徹底した節電運動の実施
② 冷暖房の設定温度の見直し
③ 省電力型設備の導入
④ 断熱工事の施工
⑤ 緑化工事の推進
⑥ ソーラーパネルの設置
⑦ LED照明への切り替え
⑧ 燃料電池の導入
⑨ 家庭用蓄電池の購入
⑩ 自家発電装置の購入
⑪ その他

以 上


第一パラグラフが痛烈です。

3.11からこっち、福島第1原発事故の総括として、これほど明晰な文章を読んだ覚えがない。ただ、残念なことは、城南信金に続く金融機関はおそらくないだろうと容易に予測できることだ。

城南信金の経営には、経営理念とリーダーシップがある。国家や産業界には、これといった経営理念はなく、経済成長以外の目的はなく、したがって人々を動かすリーダーシップはない。いや、むしろ、リーダーシップは邪魔となる。

城南信金は、自主独立の道を歩んできたが、国家や産業界は、自主独立の道を避け、グローバリズムに追従してきたからだ。自主独立の道は狭く危険であり、グローバリズムは大道で安全だと思ってきた。

私の知人が就職活動をしていた30数年前、綺羅星の如くひしめいていた、大手都銀、地銀、政府系金融機関の多くが姿を消し名前を失い、あるいは政府(国民)から救済を受けようやく破綻を免れたが、城南信金はいまも健全経営を続けているというのに。