コタツ評論

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脱原発はクビ

2013-03-24 07:37:00 | 3・11大震災


NHKにもこんな人がいたんだな。おそらく来週の週刊誌は、この人の悪口でにぎやかになるだろう。目立ちたがり、人望がなかった、報道のエースとかんちがい、異動に不満があった、じつは派閥争いの余波、などなど。

堀 潤 twitter 
https://twitter.com/8bit_HORIJUN/status/310985898982510592
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震災から2年。原発事故発生のあの日私たちNHKはSPEEDIの存在を知りながら「精度の信頼性に欠ける」とした文部科学省の方針に沿って、自らデータを報道することを取りやめた。国民の生命、財産を守る公共放送の役割を果たさなかった。私たちの不作為を徹底的に反省し謝罪しなければならない。

NHK堀アナ退職 原発映画が原因?2013年3月20日
http://www.daily.co.jp/gossip/2013/03/20/0005827916.shtml

容姿がいいし、笑顔がきれいだから、クイズ番組の司会や主婦向けのニュースショーには好適なはずだが、「脱原発イメージがスポンサー筋にはどうか」とスポンサーが何もいわないうちから、民放局内には先回りして「斟酌」する「やり手(ババア?)」がいるので、すぐに起用は難しいかもしれない。

ドキュメンタリー映画もつくったそうだから、ぜひ日本の、セス・マクファーレンになってほしいものだ(セスもアニメクリエーターが本職で、「過激ジョーク」で何度も番組をクビになっているそうだ)。

メタンハイドレードの開発など、福一の事故が起きなかったら、とうてい着手されたとは思えない。脱原発なんて選択肢は浮かび上がるはずはなかった。それは多様なエネルギー政策の模索にとどまらず、わたしたちの未来への考えをある意味で解放し自由なものにした。

この「事件」もそうした変化の表れのひとつに思える。もちろん、尖閣をめぐる日中衝突という安全保障問題をテコに、わたしたちの未来を狭める、憲法改悪をめざした国家主義の立て直し、という反動もいっしょに用意されているのだが。

(敬称略)