コタツ評論

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今夜はサム・クック

2013-08-18 01:22:00 | 音楽
先日のエルヴィスの他に神はなしとは逆に、代表的なソウルシンガーであるサム・クックが白人のカントリーやフォークソングをCOVERしたらどうなるか、です。

サム・クックはたいへん恵まれた人でした。若くしてスターダムに上り、たくさんのヒット曲のほとんどが名曲で名唱、ハンサムで賢く、おまけに実業家としても成功して、あのカシアス・クレイ(後のモハメッド・アリ)が敬愛する友人でした。白人女性と同宿したロスのモーテルで、女性管理人に射殺される33歳までは。

当ブログでも、出雲名物荷物にゃならぬ 覚えてお帰り安来節 でサム・クックのオリジナルヒットを2曲紹介していますが、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」の第3位はエルヴィス、第4位がサム・クックです。もしまだ、サム・クックを聴いたことがないのなら、あなたはとても幸せな人です。後の黒人ボーカリストに多大な影響を与えたベルベット・ボイスを、動画を含めてまとめて聴くことができるのですから。

TENNESSEE WALTZ 1964


有名な「テネシーワルツ」です。日本では江利チエミがパティ・ペイジをCOVERしましたが、ハンク・ウイリアムスと聴きくらべてください。

Blowing in the Wind


ボブ・ディランの「風に吹かれて」とすぐにわかりましたか? サム・クックも当時の黒人ボーカリストの例にもれず、ゴスペル歌手としてスタートしていますが、この「風に吹かれて」はほとんどゴスペルです(この動画には Blowing in the Wind をはじめ33曲が収録されています。そのままでも次々再生されますが、画面下段右の再生リストをクリックすると、曲目リストから選ぶこともできます)。

DANNY BOY


原曲はアイルランド民謡の「ダニーボーイ」です。

(敬称略)

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