もちろん、つっこみどころはたくさんある。
「日本の歴史教育は歪曲されている」英BBC
http://j.people.com.cn/94475/8169206.html
しかし、近現代史の頁が少なすぎ、先の戦争中の事件についてもほとんど触れられていない。あるいは歴史教育そのものの履修時間が短かい。などなどについて、BBC報道の元データはわからないが、たぶん事実に近いだろう。
これに近現代史の実質的な授業時間のデータをくわえたとしたら、「史実をまともに教えられてこなかった多くの日本人」といわれて返す言葉はないだろう。それだけでも、「ネットで関連情報を調べ、右派の言論によって誤った歴史認識を持つ恐れは十分にある」と指摘される根拠はあるわけだ。
どのような歴史教育をしているか、以下なのだから、どのような歴史教育もしていないとは。したがって、これは記事中にはない文言だが、<日本人は自国の歴史に向き合っていない>といわれてもしかたない。たとえば、公の場で、以上のような指摘や批判や断定されたとしたら、<そのとおりです>というほかない。
もちろん、つっこみどころはたくさんある。中韓の反日歴史教育を批判する人も少なくないだろう。しかし、これはあくまでも、どこまでも、日本国と日本国民の問題である。外国や国内勢力のせいにすれば、それこそつっこみどころをたくさんつくることになる。
中韓に反日意識が高まったのには、彼の国々の経済的発展にともなう民主化が大きく影響していることに、異論を唱える人はさすがに少ないだろう。生産性の拡大に不可欠な経済の民主化は、かならず政治に拡大する。かつては政府に黙らされていたが、いまは黙っちゃないわけだ。
戦争犯罪や歴史問題について、解決済みと合意したのは弾圧的な政府であって、国民市民はそれに同意をした覚えはないから、あらためて異議申し立ての声をあげるのは当然のことだ。彼らはそう思っているのだろう。そうした民主化された言論を、「反日」世論に組織して政治利用したのは、またべつの問題だろう。
日本の歩みはそんな中韓とは異なる。世界の頂点にひとしい経済的発展を経ながら、それにともなう民主化の進展はあっただろうか。もちろん、制度としてはたくさんあった。ただし、歴史的日本を問い直すことはなかった。中韓のように、「かつて」と「いま」という時間を日本はもたない。その結果として、歴史教育、近現代史を教えない学ばない教育になった。
自民党政治の下で、国民は「かつて」も「いま」も黙ったままだ。「てっぺっぺっ」のような明らかに国民生活の破壊につながるおそれのある条約交渉参加に、黙っているどころか賛成する国民が多い。なぜかはわからない。
強いてわかろうとすれば、日本という国はなく、日本国民という人々はいない、という答えしか思いつかない。ちょうど、幕末期に、中国や朝鮮や日本という国民国家は存在せず、ただ土着の中国人や朝鮮人や日本人しかいなかったように。いうまでもなく、歴史とは国民国家の時間のことにほかならないからだ。
安倍首相は、「日本を取り戻す!」といった。自民党政治に戻るというのだろう。それを退行や反動と中韓は批判しているが、過褒というものだろう。歴史を知らない国民に、遡及する時間などないからだ。「かつて」も「いま」も、わたしたちは無時間に、無歴史を生きている。それを生きているといえるのなら、だが。
さて、以上の書き込みに、つっこみどころはいくつあるでしょうか。以下から正しいと思うものを選んで下さい。
1.1つ 2.2つ 3.たくさん
正解された方には、「ヤマザキ春のパンまつり」特製サラダボールを抽選で差し上げます。ふるってご応募下さい。
(敬称略)
「日本の歴史教育は歪曲されている」英BBC
http://j.people.com.cn/94475/8169206.html
しかし、近現代史の頁が少なすぎ、先の戦争中の事件についてもほとんど触れられていない。あるいは歴史教育そのものの履修時間が短かい。などなどについて、BBC報道の元データはわからないが、たぶん事実に近いだろう。
これに近現代史の実質的な授業時間のデータをくわえたとしたら、「史実をまともに教えられてこなかった多くの日本人」といわれて返す言葉はないだろう。それだけでも、「ネットで関連情報を調べ、右派の言論によって誤った歴史認識を持つ恐れは十分にある」と指摘される根拠はあるわけだ。
どのような歴史教育をしているか、以下なのだから、どのような歴史教育もしていないとは。したがって、これは記事中にはない文言だが、<日本人は自国の歴史に向き合っていない>といわれてもしかたない。たとえば、公の場で、以上のような指摘や批判や断定されたとしたら、<そのとおりです>というほかない。
もちろん、つっこみどころはたくさんある。中韓の反日歴史教育を批判する人も少なくないだろう。しかし、これはあくまでも、どこまでも、日本国と日本国民の問題である。外国や国内勢力のせいにすれば、それこそつっこみどころをたくさんつくることになる。
中韓に反日意識が高まったのには、彼の国々の経済的発展にともなう民主化が大きく影響していることに、異論を唱える人はさすがに少ないだろう。生産性の拡大に不可欠な経済の民主化は、かならず政治に拡大する。かつては政府に黙らされていたが、いまは黙っちゃないわけだ。
戦争犯罪や歴史問題について、解決済みと合意したのは弾圧的な政府であって、国民市民はそれに同意をした覚えはないから、あらためて異議申し立ての声をあげるのは当然のことだ。彼らはそう思っているのだろう。そうした民主化された言論を、「反日」世論に組織して政治利用したのは、またべつの問題だろう。
日本の歩みはそんな中韓とは異なる。世界の頂点にひとしい経済的発展を経ながら、それにともなう民主化の進展はあっただろうか。もちろん、制度としてはたくさんあった。ただし、歴史的日本を問い直すことはなかった。中韓のように、「かつて」と「いま」という時間を日本はもたない。その結果として、歴史教育、近現代史を教えない学ばない教育になった。
自民党政治の下で、国民は「かつて」も「いま」も黙ったままだ。「てっぺっぺっ」のような明らかに国民生活の破壊につながるおそれのある条約交渉参加に、黙っているどころか賛成する国民が多い。なぜかはわからない。
強いてわかろうとすれば、日本という国はなく、日本国民という人々はいない、という答えしか思いつかない。ちょうど、幕末期に、中国や朝鮮や日本という国民国家は存在せず、ただ土着の中国人や朝鮮人や日本人しかいなかったように。いうまでもなく、歴史とは国民国家の時間のことにほかならないからだ。
安倍首相は、「日本を取り戻す!」といった。自民党政治に戻るというのだろう。それを退行や反動と中韓は批判しているが、過褒というものだろう。歴史を知らない国民に、遡及する時間などないからだ。「かつて」も「いま」も、わたしたちは無時間に、無歴史を生きている。それを生きているといえるのなら、だが。
さて、以上の書き込みに、つっこみどころはいくつあるでしょうか。以下から正しいと思うものを選んで下さい。
1.1つ 2.2つ 3.たくさん
正解された方には、「ヤマザキ春のパンまつり」特製サラダボールを抽選で差し上げます。ふるってご応募下さい。
(敬称略)