野反湖の帰りに、夫のたっての希望で「尻焼き温泉」に寄り道。 川をせき止めた、川底からポコポコ温泉が湧き出ている露天風呂の原点のような温泉です。いちおう脱衣場はあるけれど男女の区別はなく、女性は水着で入っていました。私は…もちろん入りませ~ん。
↓川底が滑るので夫はスッテンコロリン、腕にすり傷を作ってました
待っている間、私は付近の植物観察を。
↓クサボタン。もう咲いている!?(8月ごろに見る花なので)
↓これ、何の花かわからない…。園芸種が野生化したのかな
野反湖の帰りに、夫のたっての希望で「尻焼き温泉」に寄り道。 川をせき止めた、川底からポコポコ温泉が湧き出ている露天風呂の原点のような温泉です。いちおう脱衣場はあるけれど男女の区別はなく、女性は水着で入っていました。私は…もちろん入りませ~ん。
↓川底が滑るので夫はスッテンコロリン、腕にすり傷を作ってました
待っている間、私は付近の植物観察を。
↓クサボタン。もう咲いている!?(8月ごろに見る花なので)
↓これ、何の花かわからない…。園芸種が野生化したのかな
7/8(日)は初めて群馬県の野反湖へ。天気予報は曇りでしたが、着いたら霧で湖が見えません~~ でも、天候が悪いおかげで一番奥の駐車場にはすぐに入れました。展望台案内所兼食堂の方によると、ノゾリキスゲ(ニッコウキスゲ)の最盛期は例年なら7/20前後だが今年は2週間ほど早く、おそらく今日が開花のピーク。しかも今年はノゾリキスゲの当たり年なのだそう。つまりこの日はかなりラッキーだった!?
↓まずは食堂で早めの昼食。マイタケうどんと味噌田楽。どちらも地元の郷土食
食後に周辺を一回りするうちに、少し霧が薄れて湖がチラッと見えてきました。
↓ノゾリキスゲの群生と、うっすら見える野反湖。写真の小さな白い花はカラマツソウ
↓イブキトラノオ
ほかにはニガナ、ヨツバヒヨドリなど。次に湖手前の富士見峠の駐車場に戻り、付近を散策。まずは八間山へと続くトレッキングコースにて。
↓シモツケ
↓ウスユキソウ
↓ハクサンフウロ
↓コマクサ
いったん駐車場に戻り、今度は湖畔のコースを歩きました。
↓とにかくノゾリキスゲの群生が見事
↓歩いているうちに霧が晴れてきた!
↓ノハナショウブ
↓オニアザミ(ジョウシュウオニアザミ?)
↓帰るころになって、やっと湖全体が見渡せるように
7/2の続き。地蔵山頂上付近から別コースを下って見た花々。
↓イワカガミ
↓ムシトリスミレ! 八幡平でもわずかに見ましたが、木道から遠くて撮影できなかった。ここは岩場で、湿原では確認できない根元まで見ることができました。ムシトリスミレは食虫植物。根元の葉の粘液に虫がからめとられる様子が、バッチリ写っています。すぐそばにモウセンゴケの葉も!
↓おおヒナザクラも! 八幡平では天気が悪くて花びらが開いていませんでした。ムシトリスミレと同じく岩場なので、初めて根元の葉の様子がわかった
↓ウラジロヨウラク
↓イワイチョウ。ムシトリスミレ~イワイチョウはいつもは湿原で見ているので、岩場で咲いているのを見ると不思議な感じ
↓夏空とコバイケイソウ
地蔵山をゆっくり往復しても1時間ちょっとしかかからなかったので、対面する三宝荒神山へ。1周わずか20~30分なのでね。
↓ここが標高1703mの山頂。正面奥が地蔵山
↓この山は全体が自然植物園になっていて、ちょうどハクサンシャクナゲが満開でした
↓蔵王地蔵尊
涼しい山からロープウェイで蔵王の温泉街に降りると、暑かった。ここで得意の(?)日帰り温泉へ。
新しくて今風の造りに油断して何気なく露天風呂に入ったら、これが日本で二番目に強い酸性泉! 数年前に一番強い玉川温泉も経験しているので、狙ったわけではないのにワンツー制覇。
ふぅ、これにて東北駆け足花&温泉の旅は終了。「大人の休日パス」をここまで使い切ったことはないので大満足(笑)。やっぱり東北の山はいいなぁ。でも、らくちんで多彩な高山植物を一度に見ることができる東北の山はそう多くはなく…。次はどうしましょう!?
話が前後しますが、7/2(月)は山形蔵王へ。実は6/30(土)に八幡平から盛岡へ帰る途中、「やっぱり東北の花はいいね」「霧で周りの景色が見れなかったのが残念だったね」と夫と話し、翌々日は晴れの天気予報だからまた東北(今度は蔵王)に来よう!ということに。
八幡平へはJR東日本の4日間乗り放題切符「大人の休日パス」で行き、7/2まで有効だったので日帰りで出かける気になったわけです。山形蔵王は山頂近くまでロープウェイで登れて高山植物を見ることができる、軟弱な私にぴったりの山なんです。
↓蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅に着きました。この日は雲が多いものの山の上は晴れていた!
ここから1時間くらい頑張って登れば標高1841mの熊野岳に行けますが、そんな気力も体力もないので、10分くらいで登れる標高1736mの地蔵山へ。まずは地蔵山への遊歩道~山頂で見た花々を。
↓ハクサンチドリ
↓ネバリノギラン
↓お初のマルバシモツケ
↓地蔵山の頂上。平日のせいか、人がほとんどいません
↓アカモノ
↓こんな丈の低いハクサンシャクナゲの群生を見たのは初めて
↓マルバシモツケもたくさん咲いていた
昨日の着付け教室にて。着るものに制約がない授業だったので、暑かったら浴衣かなぁと思っていましたが雨が降って涼しく、夏着物を着て行きました。
ただ雨なので、濡れてもOKな麻(小千谷縮)に。帯も万一濡れても惜しくない自作帯にしました。
↓着物はアンティークの小千谷縮。だいぶ傷んできていて、毎年はらはらしながら着ています。帯は古布2枚に別布を足して作った名古屋帯。部分的に刺しゅうまでして、我ながらよく作った!
八幡平から帰宅した翌日の7/1(日)の夜は、ご贔屓ジェンヌさんのお茶会に行きました(茶道のお茶会ではありませ~~ん)。予定通り着物で!
涼しいというか寒い高原からいきなり暑い東京に帰ってきて、暑さにめげて一時は洋服で行こうかと気持ちが萎えたけれど、日本物の演目の時こそ着物で行くチャンス。しかも役に関連する魚柄の帯をいただいたのですから! 幸いお茶会は夜だったので、少し涼しくなった夕方から出かけました。
↓ジョーゼットの色無地(アンティーク)に、miwaさんからのアンティーク魚帯。前柄を上向きにと関西巻きも試したけれど、お太鼓柄の魚は下向きなので関東巻きにして前の魚も下向きにしました。帯留は千鳥だから、帯まわりは全部「海の仲間やおまへんか~」←無理やり
会場で会った知り合いのファンの方々に、「星組カラーの着物!」「魚の帯~」と反応してもらいそれだけで満足(笑)。「ジェンヌさんと握手するときに後ろを向いて、魚柄をアピールしたら?」とまで言われたけれど、さすがにそんな勇気はありませんでした。
6/30の続き。大沼を1周してビジターセンターで話を聞いたりしても、まだ10時すぎ。う~ん、夕方の新幹線まで時間はたっぷり。霧は濃いけれど、また八幡平に戻ろうということに。周りの景色は見えなくても花はたくさん咲いているので。
標高約1600mの八幡平山頂レストハウス横の駐車場に着くころには霧は一段と濃く風は強く、寒くてイウンドブレーカーを含めて4枚着込みました。
↓登り始めの遊歩道沿いにはミヤマキンポウゲが花盛り
↓湿原に咲くイワイチョウ
↓少し霧が晴れてもこんな状態
↓悪天候だからこそ(?)の面白い写真。沼に咲いているイワイチョウが水面に映り、抽象画のよう
↓せっかくまた来たのだからと、今まで行ったことがなかった源太森まで登りました。湿原からわずか10分くらいの所なので。晴れていれば素晴らしい眺望らしいのですが、霧が一瞬薄れて写真のようにやっと少し周りの景色が見えた、と思ったら急に雨が降り始め…。どんどん雨脚が強くなって、帰り道はびしょ濡れ~
↓もはや新しい発見はない、とずぶ濡れになりながら黙々と歩いていた最後の最後に、わ~いオオバタケシマラン! ここでは初めて。が、自力で見つけたのではなく、ガイドウォークの参加者に解説中のガイドさんの話を偶然通りかかって聞いたという
レストハウスでびしょびしょの衣類を少し乾かし、トレッキングシューズを普通のウォーキングシューズに履き替えて、いよいよ霧の八幡平とはお別れ。帰りは八幡平樹海ライン~岩手山パノラマライン経由で盛岡駅へ。下界は30度以上の暑さで、悪天候でしたが涼しくて(寒くて!?)花いっぱいの八幡平は別世界だったなぁと実感。
↓樹海ラインの途中から晴れてきた! 右の大きな山は岩手山。八幡平と同じく山頂には厚い雲が。夏山らしい風景なんですけどね
6/30(土)は前日にも増して霧が深く、八幡平をあきらめて前日のふけの湯よりもう少し下ったところにある大沼へ行くことに。
下に行けば霧は消えると予想した通り、大沼は晴れていました。1周1時間ほどのこじんまりした沼ですが、遊歩道が整備されて歩きやすくしかも思わぬ花に出会いました。
↓近くの八幡平の濃霧が嘘のような、大沼の空。ここは標高940m。写真の花はコバイケイソウ
↓これはお初!と思ったイソツツジ。が、帰宅して調べたら2011年に八甲田でエゾイソツツジを見ていました
↓ハクサンシャクナゲ
↓ミネカエデの花と実。両方とも薄緑色なので写真だとわかりにくいですね。これもお初かな
↓ニッコウキスゲ
↓おお、お初のクロバナロウゲ! 花が終わって乾燥しているのかと思ったら、これで満開の花
↓ピントが甘いけれど記録のために掲載。何のスミレかわからず、湖畔の「八幡平ビジターセンター」のスタッフに聞いたら、ミヤマツボスミレ(ツボスミレの高山型)ではないか、とのこと
まだ6/29の続きです。ふけの湯の野天風呂に入った後、岩手県側の「藤七温泉 彩雲荘」へ。八幡平付近は相変わらず霧の中。この日はここに宿泊です。東日本で一番標高が高い(1400m)温泉で、電気は自家発電、テレビなし、携帯は一部通じる場所があるものの、私のスマホはほぼダメでした。
↓ふけの湯と同じく、大きな木造の旅館
ここの名物は、広大な山の谷間に複数ある露天風呂。混浴ですが、女性用に体をおおうバスタオルや湯浴み着のレンタルあり。夜の7時半~8時半は女性専用になるので、私は夜に入りました。
内湯で温まってから、いざ出陣(笑)。しかし小雨&強風吹きすさぶ中、裸なので露天風呂に行くだけで寒~い。急ぎたいけれど、木道が濡れて足元が滑るのでへっぴり腰。やっと浴槽にたどり着いてお湯に浸かったら、底は泥が溜まっている! しかも底からポコポコと温泉が湧いて出ている! ワ、ワイルドだぁ。今まで入ったことがない、温泉の原点のような露天風呂。北東北の温泉は力強いです!!
泉質は硫黄泉なのでいかにも効能ありそうですが、温泉成分たっぷりのこの泥を顔などに塗って入浴すると肌がスベスベになるとか。でも夫曰く「もう手遅れ」。それでも、いちおうやってみましたよ。
↓露天風呂はこんな感じ。屋根などありませ~ん。奥に写っているのは残雪
6/29の続き。コース後半で出会った花を中心に。
↓ベニバナイチゴ。初めて見たのは、ちょうど今ごろの八甲田だったか…
↓これお初! アオノツガザクラ
↓イワカガミ
↓コミヤマカタバミ。根性で見つけた(笑)
↓サンカヨウ。雨に濡れると花びらが半透明になります
↓これもお初。ミヤマスミレ
ゆっくり1周歩いてもまだ14時半くらいだったので、今夜泊まる藤七温泉にチェックインしてその近くの蓬莱沼あたりを歩こうかと思ったら、雪で閉ざされていて歩けないとか。
それならば車で20~30分くらいの秋田県側の「ふけの湯」に行こうか、と夫が提案。旅好きの夫はここらへんには何回か来ていてどこに何があるかわかっているので、はい、ついていきました。
濃霧の中、慣れないレンタカーを運転する夫の横で、ついウトウト(朝が早かったのでね)。山道を下って行くにつれ、霧がはれてきた!
↓古くて大きな木造の旅館、ふけの湯。日帰り入浴600円なり。きれいな内風呂もありますが、ここの名物の野天風呂に入りました。旅館の建物から坂を下りて、山の谷間に屋根のない「野天」のお風呂があります
↓野天風呂に行く途中に咲いていた、ウラジロヨウラク。そうそう、タニウツギも咲いていた
↓昔は混浴だったそうですが、近年は男女別で目隠しありに。ほかに、目隠しのない広い混浴の野天風呂もありましたが、私はここに
↓脱衣場は屋根ありで、浴槽はこんな感じ。すぐそばに温泉の蒸気が沸き上がり、野趣満点。ほかに入浴客がいなかったので、撮影できました
旅館の建物を見たときに、こういうひなびた感じの東北の温泉をつげ義春さんの漫画で見たことがあったなぁ、と思い出していたら、「オンドル小屋」という作品のモデルはここだったのですね。