久しぶりの新国立劇場のオペラは、プッチーニの「蝶々夫人」。
明治初期の長崎、アメリカ軍士官のピンカートンの現地妻、蝶々夫人は子供までなして彼の帰りを待ち続けるが、結局捨てられて自害するという悲しい話。
有名なアリア「ある晴れた日に」は耳によく馴染んでいて心地よいが、あまりのストーリーに腹が立つ。
実話じゃないというのが救いだけれど、こんなような話は当時ゴロゴロあったのでしょうね。
それにしてもこのオペラに、日本の旋律があんなに散りばめられているとは知りませんでした。
パンフによると「越後獅子」「さくらさくら」「お江戸日本橋」「君が代」など、なんと10曲もがそのまま、或いは少し形を変えて部分的に使われているというのです。
当時の向こうの人たちには、さぞエキゾチックに聴こえたことでしょうね。
そういえば私は、80年代にシドニーのオペラハウスで「Madama Butterfly」を観たのでした。
まだ若くてオペラなんてまるで興味もなかったのに、折角オペラハウスに来たのだからと、そしてこれなら私にも分かるかと当日券を買って観たのですが、中国だか日本だかごちゃ混ぜの衣装や舞台装置、そしてデップリ太ったヒロインにガッカリしたのでした。
オペラの前に、オペラシティ54階の東天紅で腹ごしらえ。
53階と54階がレストラン街なのですが、久々に行ったら、なんと寿司屋も天麩羅屋もフレンチも閉店していました。
席からこんなに素晴らしい眺めが望めるのに…
ご訪問&コメントありがとうございます。
コロナ禍で多くの舞台が中止や延期となり、
私も久しぶりのオペラでした。
ミス・サイゴンは蝶々夫人を元に作られたといいますね。
そうだ、観劇の楽しみがあった!と私も思いました。