某短期大学。今年も新入生オリエンテーションに呼んでいただきました(2008年5月13日)。(昨年のものは2007年5月13日付ブログ参照)
開校式が延びたため、80分の予定が1時間に。しかも場所が体育館、人数は70人。体育館は、声が分散してしまって、やりにくい。
新入生たちは講堂から体育館に来たものの、「こちらへ来てください」と言っても、壁に張り付いて動かない。それで、班毎に場所を指定。やっと集合することができました。自発的に動けない集団の場合は、できるだけ具体的にやることを示すということがポイントですね。
まずは、「ネコが好きか、犬が好きか」「休みのときに街へ行きたいか、自然の中へ行きたいか」で動いてもらいました。次に自由に歩いて、告げた人数でグループ作り。自由に歩くと言うのが難ししく、円を描いてぐるぐる歩いていました。
三人一組になって「鳥・木・嵐」のゲーム。そこそこメンバーが入れ替わったところで、三人で自己紹介。名前と行ってみたい所。
こんどは、行ってみたい所で世界地図つくり。アメリカがとても多く、アフリカはたったひとりでした。ひとりで行動できる人が居るという点では、昨年と雰囲気が違います。
誕生日の順に並んで、リング。時間がないので一人ひとりに聞きませんでしたが、「同じ誕生日の人が居ますか」と問うと、驚いたことに何組も。三人一緒と言うのも二組もありました。珍しい!
二重の円をつくって「バン!」。相手を変えながら、やりました。昨年もそうでしたが、これはとても楽しそうでした。
こんどは4人で見えない縄跳び。12人で大縄跳び。発表! 最初のグループは少しばらつきましたが、だんだん上手くなっていきました。
1時間は短いな。でも、最初の表情と終ったときの表情がまったく違う。緊張した暗い顔から笑顔へ。男子学生が数人いて、最初はうまく入ってくれるか気になりましたが、無事、入れたようです。学生リーダーに男性がいたのも良かった。ひとりだけ、アンケートに「こういうのは苦手。バレーボールがいい」と書いていました。その感想を読みながら、新入生オリエンテーションが、このレクリエーションだけでなく、スポーツもプログラムされていたので、「良かった」と思いました。
私にとっては、あまり良い条件でなかったのですが、それでもそこそこうまく進行できたのは2年生のリーダー達のおかげ。前日に、打ち合わせ。モデルを演じたり、グループに入ったりと、大活躍してくれました。大学側からも前もって資料が送られてきたり、事前の打ち合わせがバッチリでした。
県内の大学の新入生オリエンテーションについて少し調べてみましたが、かなりのところが学科単位で合宿をしています。同じ大学内でも、上級生が計画・実行するという伝統をうまくつくれる学科と、そうはいかないところがあるようですが、それは指導する大学教員の意識というだけでなく、学科の特徴なども関係しているように思いました。
私は、70人という人数はドラマワークに適していないと思っています。これが100人とか150人とかになると、なおさら。でも、合宿のアイスブレイクとしては、ドラマワークはとても適しているとも思います。進行役がチームであると多人数でも楽にできるので、そういう意味でも、上級生がチームで運営するようになれば、実り多い合宿になるように思います。ということは、学生リーダーの養成がカギになるのでしょうか。