ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

高校リーダー研修

2008-07-12 08:46:59 | ワークショップの報告

7月10日は、先に生徒会役員の研修でお邪魔した高校のリーダー研修でした。

参加人数は約60人。1・2年生の生徒会役員に加えて、1~3年生の学級役員。生徒会の役員研修がとてもスムーズだったので、同じような感じと思っていたのですが、まったく違っていました。当然ですけれど。

60人を相手にすると、こちらの言っていることがスムーズに伝わらない。複雑な指示をだすより、簡単なことをやったほうが良さそうです。あるいは、各班にひとりアシスタントがつければ、もっとスムーズに進んだでしょう。

また、発表してもらうのも、班の数が多いので、どこがまだなのか分からなくなったりします。自分でも「抜けそう」と思って、ホワイトボードに書いていったのですが、それでも抜けそうになったりました。ナイスフォローがあって、抜けずにすみましたが。

予定通りに進まないとき、別の方法を考えながら進めていかなければならないので、次のことを考えているうちに、今、やってもらっていることを生かすことを忘れたり。

進行役って、本当に難しい。人数が多いと、内面へ深めることが難しい。

今回は「リーダーに大切なこと」を、班で静止画や寸劇で演じてもらいました。発表された内容は、建前で終ってしまいました。それをもとに、さらに掘下げる事も難しかった。でも、班で表現するには、どうしても班で話し合わなくてはいけない。そこが良いところです。なんのかんのといいつつも、全班が発表しました。

また、ドラマワークの良いところは、その集団の現時点でのレベルが良く分かること。その中で、個人の役割がよく見えること。担当の先生だけでなく、研修に関わられた先生方ともっと事前に密に打ち合わせができれていれば、先生方にそれを感じてもらうことができたのですが・・・。

目立ちたくて、最初からハイテンションの男子生徒5~6人がムードをつくっていました。そんな中で、ズーっと笑わず、面白くなさそうだった生徒が、最後のほうには笑顔をみせていて、嬉しくなりました。

手伝いに来てくれた学生たちとも打ち合わせの時間がなく、十分活躍してもらうことができませんでしたが、見るだけでも良い体験だっただろうと思います。彼らも自分でワークショップ形式の授業を運営してみたので、大変さや改善点がよく見えたことでしょう。

ドラマワークの良いところは、「自分の力量が良く分かること」でもあるかな? 貴重な経験がまた増えました。

コメント
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